2010年1月29日金曜日

Leira Pinheiro / Leila Pinheiro


Leila Pinheiroさんのファーストアルバムでしょうか。数ヶ月前に偶然中古で購入したものです。何故かファンキーな1曲目以外は全部良い充実作なのでした。ラッキーっす。良く1曲目だけ考えすぎってアルバムってありますよね。

Jobimから、Donato, Ivan Linsなどなど超豪華ゲスト作品なのですが、全体的な上手い具合にプロデュースされております。ローズピアノが活躍する曲が多いのも私好みであります。Donatoがエレピを弾くPassarinhoも、Donatoモードにハマってます。渋く決めてられているFalando de amorでは、Joel Nascimentoの泣きのバンドリンが聴けたりもします。

Leila Pinheiro

2010年1月28日木曜日

It's A Beautiful Day / It's A Beautiful Day


60'sのサンフランシスコ・サウンドの一種です。レトロ感も含めて良いのではないでしょうか?リアル・レトロであります。

女子コーラスは、今でも有りな感じ。エレキヴァイオリンはCurved Airかって気もするけど、ヴァイオリンと2本重ねのところとかかなり有りです。キーボードのイマドキのレトロ・フューチャーな感じとも通じるしそれも有り。リードの男子ヴォーカルは何でしょうね。Deep Purpleの初期とかもそんなでしたっけ?

It's a Beautiful Day

おまけ:Pizzicato FiveのIt's a beautiful dayでございます。こっちは、フェイク・レトロですね。野宮真貴さんのルックスも宜しいす。どんな曲になっても昔から変わらない、このフツーな感じの歌が凄いのです。このPVのルックスで言うと、最近の木村カエラ嬢もこんな感じですかね。twiggy風なんでしょうか?紅白のカエラ嬢もHDレコーダーが録画しておいてくれたので編集保存しました。

2010年1月25日月曜日

Menina / 小野リサ


家ではノートPCを使っているのですが、2週間くらい前に液晶が半分しか映らなくなって、暫くは外部ディスプレイを使っていたのですが、新しいPCを購入しました。今度はvaioになりました。怪我の光明か外部ディスプレイにも馴染んでしまったのでそのままセカンドディスプレイにして使っています。まだ、引っ越しが完了していません。昨日は、今まで外付けディスクに入っていた250Gくらいのitunesのデータをvaioの内臓ディスクにコピーしました。今度のvaioは64bitだし、Win7なので、今まで使っていたキャノンのスキャナには対応しているドライバが無いようです。新しいのを買わないとジャケットをスキャンできん。(涙)

さて、今日のCDは小野リサさんのかなり昔のCDです。JoyceのVerve盤などと共に私のブラジル音楽への入り口になったCDのうちの一枚です。小野リサさんのCDの多くの素晴らしいCDの中でも特にお気に入りの作品です。他のCDでは、Paulo & Daniel Jobimのプロデュースによる"Bossa Carioca"やJoão Donato集の"Minha Saudade"なども特に好きな作品です。
このCDも、メンバーが凄くて、MarçaやGeraldo Vespar, Chiquinho do Acordeonなどが、さりげなく入っております。特にはAltamiro, Mauricio, Lucianaらの演奏する"Roda de Choro"は良いっすね。一応、私もショランなので。パートナーのHélio Celsoさんのピアノも良い感じで、ジャズチューンの"You'll never know"なども良い感じなのです。
小野リサ

2010年1月22日金曜日

All I Want / Robi Kahakalau


Sistah Robiの確か3枚目くらいのアルバムです。ファーストの方がポップ度数が高いのですが、このアルバムもかなりハイレベルなのです。Robiさんの音楽は、JawaiianとHawaiian、カントリーっぽいなどの絶妙にバランスしたワン・アンド・オンリーなものです。1曲目のかなり本格的なSkaチューンから、2曲目の本格Jawaiianと出だしから一気に盛り上がります。その後もFolk, Hawaiian, Jawaiianのブレンドが絶妙であります。最後から2曲目にEaglesの"Take It Ti The Limit"のカバー。この歌がまた、ハワイの人独特の振幅の大きいヴィブラートというかコブシ回しのフワフワ感がいい感じです。さらにラストのノスタルジックなハワイアン・ジャズ・チューンも最高っす。

Robi Kahakalau

2010年1月21日木曜日

O maior legado escrito de Pixinguinha / Orquestra Brasília


カバッコのマエストロ、Enrique Cazes氏の監修によるブラジル音楽の父Pixinquinhaの作品集です。Pixinguinhaが残した譜面を忠実に再現したものと言われています。といっても所謂ショーロ編成の演奏ではなくて、マルシャ(ブラジルのマーチ)風のブラスバンドの演奏です。これが、またスインギというかバランソな感じが快感で楽しさ満載なのであります。
リオのカーニバルでも、昼間は、ブラバンがマルシャでジスフィーレしております。フルートのAltamiro Carrilhoや、歌手のCarmen Mirandaなどのアルバムにも良い感じのマルシャ集がありますが、ブラジルのマルシャというのは中々に楽しめるジャンルなのであります。ショーロの演奏だと、超速演奏のO Gato e o CanárioやUm a Zeroなども、ゆるゆるした感じなのが良いです。

Pierre Barouhの映画Saravahで、見れる貴重なPixinguinhaの動く画像がYouTubeにありました。ヴィオランはBaden Powell、左にチンマリ座ってお皿とフォーク(Prato e Faca)を演奏しているおじいさんはJoão da Bahianaであります。その映画でJoão da Bahianaが歌うYaôもこのCDに入っていてこちらはWilson Moreiraの歌っております。


Orquestra Bras?lia

2010年1月20日水曜日

Bossa Nova / Laura Villa


Titaのフランス録音と一緒に再発された作品であります。とびきりお洒落でゴジャスなアレンジのビッグ・バンド・ジャズ・ボッサであります。Lauraさんの歌も、女優さんらしいムードたっぷりなところもあり、ボッサのツボを抑えたキュートさもあり中々侮れない作品なのであります。しかし、このアレンジは只者ではありません。アコーディオンやピアノのどこかヨーロッパっぽいところとか、バス・クラを効かせた曲とか最高なのです。コーラスのレトロ感覚も秀逸だったりもします。

まだまた、知らない名盤があるものですね。ジャケットだけだとパスしてしまうところ、ディスク・ユニオンの試聴に感謝です。

2010年1月19日火曜日

U.S.A. / Sylvia Telles


しばらくの間、オジサンっぽいジャケット写真が続いたので本日は美形ジャケットにしてみました。と言うことでボサノヴァ業界随一といわれる美形Sylvia Tellesを取り上げてみました。

私、Joyceなどからブラジル音楽に入ったのですが、間もなくビュアなサンバやショーロしか受け付けなくなり、ジャズっぽいのなど言語道断な時期があたりしました。その後、第2次ジャズブーム(単なるマイブームです)から、ユーロジャズ、特にイタリアものを経て、今やJazz Bossも大好物になってしまいました。Rare Grooveとかしていた若者に遥か遅れを取った感じですね。

また、Sylvia Tellesの良さも、以前は良く分かっていませんでした。このアルバムは、以前から割りと好きではあったのですが、その他はピンと来ていなかったのです。1~2年前に山本のりこさんが歌っていたIt might as well be springをきっかけに、Astrudのヴァージョンを経てSylviaのヴァージョンに辿り着き、それからSylviaの多くのアルバムの良さが分かるようになったのです。特にElenco版のIt might as well be spring(米版はThe face I love - Marcos Valleですね)は、愛らしいアルバムであります。また、MenescalやLúcio Alvisらとのライブ版Bossasessionは溌剌とした感じがたまりません。Telefoneの掛け合いは良いものです。

このアルバムは、アメリカ人のバックアップによる録音ですが、ジャズマナーではありますが非常にボサノヴァにマッチしたバックアップになっています。ギターのBarney Kesselの演奏など、Garotoばりに良い感じです。Sylviaの歌も少しだけかすれた声も可愛く、良いものです。

Sylvia Telles

2010年1月18日月曜日

Monarco / Monarco


少し前のことですが、Marisa MonteがVelha Guarda da Portelaをガイドするドキュメンタリー映画O Mistério do Sambaを購入しました。中々に涙ものの映画であります。Marisa MonteがMijinhaとManaseaのカセットテープを見つけるところ(Chapter#12)が私的にはホットスポットであります。Marisaの別のビデオにも入っていましたが、MarisaとドナたちがManaseaのQuantas Lágrimasを歌うシーンも納められております。やはりManacea, Aniceto, Mijinhaの曲は宝石のようです。古びたバッグや空き缶に入ったカセットテープや、歌詞が書き留められたボロボロのノートが愛しい宝物であることを知る人のための映画であります。Manaseaのサービスカットも載せてしまいます。

そして、このCDですが、前述のドキュメンタリーでも最もフィーチャーされているMonarco、Velha Guarda da Portelaの中心人物、の作品です。Lençoなどの有名曲は少ないものの、Velha Guarda色の強く出た渋くて味わいのある作品です。ラストはMonarco作のPortela賛歌、Passado de Glóriaで締めくくられております。

このCDのレーベルEldoradoのカタログには、数々の名盤があります。私が知らないものにも沢山あるに違いありません。

Monarco

2010年1月17日日曜日

New Orleans Piano Professor / Tuts Washington


フェス(Professor Longhairのこと)より一世代前の伝説的ピアニストのソロ・レコーディングであります。フェスなどに比べると、ほんの少しラグタイムっぽい感じですが、十二分にニューオリンズっぽくて良い感じです。ライナーによると'83年の録音とあるのでフェスの影響を逆に受けたりしているところもあるのかもしれません。タッツは手が大きいのに大して、フェスは手が小さくてタッツのように弾けなかったので、あのニューオリンズ・ピアノ独特のロールを多用した奏法を編み出したという話を聴いたことがあります。
以前、Tuts, ProfessorとAllen Toussaintというニューオリング・ピアノの三世代を代表する一同に介するというドキュメンラリーがありました。3人が顔を合わせたときの、フェスとタッツのシレーっとした感じと、Allen Toussainの気の使い方が印象的でありました。ドキュメンタリー中にフェスが亡くなり、そのお葬式でのAllen Toussainの演奏や、本物のセカンド・ラインが写されていてとても感動的な作品でありました。
で、このCDでありますが、ドキュメンタリーやフィールド・レコーディングなどではありがちな退屈な感じは全くありません。少しだけ入っている語りまでが音楽的でもあり、全編飽きずに楽しめる良作であります。さすがにRounder Records。良い仕事してます。やはり、Tatsの音楽の親しみやすさが成せる業とも言えますが。私は、On the sunny side of the street~Jambaalayaあたりが好きです。この辺りの曲を聴くと、San AntonioでMississippiを渡る橋の風景やら、Dixieっていう看板のスーパーマーケットとかを思い出しちゃったりします。季節はずれではありますが、White Christmasも良いのです。
Tuts Washington

2010年1月12日火曜日

PATCHWORK: A Tribute to James Booker / Various


Marcia Ballなどの8人のミュージシャンによるニューオリンズ・ピアノの巨人James Bookerへのトリビュート作品であります。例によってMarcia Ball以外のミュージシャンのソロ作は未聴です。

中でもJosh Paxtonという人の演奏は素晴らしく印象的です。Amazonのカタログにも載っていないローカル・ミュージシャンのようですが、機会があったら何とか手に入れてみたいと思います。特にJames Bookerの十八番のひとつでもあるOn the sunny side of the streetの演奏は聴くだけで元気になれるような快演です。Papa was a rascalもこの人の演奏。そう言えばJames BookerによるTico ticoのファンキーでナイスなカバーもありますが、やっぱりこの曲ってショーロのToco tico no fubaに少し似てますね。

James Booker

2010年1月11日月曜日

Piano Night at Tipitina's 1994 / Various


ニューオリンズのライブハウスTipitina'sでのProfessor Longhairトリビュート・ライブ作品であります。新宿にあったバー(今もあるかは不明です)のニューオリンズ音楽好きのマスターに教えてもらったアルバムです。総勢12人のピアニストの各々個性豊かなニューオリンズ・スタイルの演奏が楽しめます。大御所のEddie Boと最近活躍の目覚しいJon Cleary以外は知らない人ばかりです。不勉強なものですみません。Job Clearyの演奏は切れがあって素晴らしいです。

その他はDavell Crawfordって人の演奏がカッコ良いです。この人の他のアルバムを調べてみたのですが、どれが良いのか分かりませんでした。どのアルバムのジャケットのデザインも中々に中々な感じであります。ピアノだけのアルバムを出すのは難しいのかも知れません。

他にも聴いただけならJames Bookerと思えるような演奏などもあったりもします。自己流っぽい、走り気味だったりする演奏もニューオリンズっぽくて良いのであります。他に1995年のものもリリースされているようですがそちらは未聴です。

Professor Longhair

2010年1月8日金曜日

Arrow / Clare & The Reasons


Clare Muldaur(旧姓)さんのユニットの2009年作。前作はタワレコで試聴してパスしていたような気がしたのですが、今作はユニオンの店頭で掛かっていて凄く良かったので購入しました。そので聞いたときは、誰の作品かわからなかったのですが、買ってみたらClare Muldaur(旧姓)さんのユニットだっと訳です。

Clare Muldaur(旧姓)さんっぽ引っ掛りのある美メロ満載だし、エレクトリックなアレンジもセンス良いです。が、以前のソロ時代の作品が大好きだったので、Clare Muldaurさんの作品だと思うと少し違う気がしないでもないような今ひとつ割り切れないような気もしたりするのですが、それを忘れればとても良いのであります。要するにこのユニットの作品は良いのだけれども、Clare Muldaur(旧姓)さんのソロ時代のような作品も出して欲しいなと思うのでした。

お気に入りの別の男女ユニットIt's Jo & Dannyと共に、今後もチェックしておきたいと思っております。
Clare & The Reasons

2010年1月6日水曜日

STANDARDS gift / 土岐麻子


シンバルズというグループのヴォーカリストだったそうです。実は聴いたことがありません。かなり前にヴィレッジ・ヴァンガード(日本の書籍/雑貨店の、ニューヨークのライブハウスではありません)で買ったライブ盤を愛聴していたのですが、その他のアルバムを購入したのは最近です。そのライブ盤はFender Rhodesのみをバックに歌われるローズ好きにはたまらない実に素晴らしいものです。ソロ・デビュー作もピアノとローズが絶妙に組み合わされた傑作であります。本アルバムもローズの割合は少ないものの要所ではローズが良い感じで鳴っております。

「ジャズを歌う」というサブ・タイトルのわりには、Beatles、Stylistics、Swing Out Sisterなどのカバーの比率も高くなっています。それらのカバーも含めて良い具合に仕上がっています。特に"You Make Me Feel Brand New"はローズに父君、土岐英史さんのソプラノ・サックスの好演もあり、特にカッコ良いと思います。

それから、ピアニストの方が演奏するヴァイブやリコーダー、メロディオン(スズキの?)の素朴というか少しトボケた感じも良い効果となっています。

土岐麻子

2010年1月5日火曜日

Ouro do Manaus / 阿川泰子


日本を代表するボーカリストである阿川泰子さんのSergio Mendesプロデュースによるアルバムです。AOR的な作品として中々良い作品であります。ブラジルフレーヴァーという意味では、Michael Franksっぽいサウンドとも言えると思います。とは言え、JobimのLooks like Decemberなどかなりよい感じです。阿川さんのヴォーカルもキュートな声で魅力的です。最近の歌手でこういったキュートさを売りにする人が少ないので貴重かもしれません。カタカナっぽいボルトガル語部分も好いんじゃないでしょうか?

阿川泰子

2010年1月4日月曜日

Up From The Dark / Dave Stewart & Barbara Gaskin


久しぶりにブログを再開することにしました。しばらくiTunesに音楽を整理するのに時間をとられていましたが、それも一段落したので少しずつブログを書いてみることにしました。

で、復帰第一回は、初めて買ったCDを載せることにしました。このCDが発売された頃はレコードよりもCDが主流になった時期でした。私はCD化せずにレコードに拘っていたのですが、このアルバムがCDしか発売されなかったので、このCDを買うのに併せてCDプレーヤーを買ったのでした。今でも、渋谷の宇田川町の現在のイエロー・ポップの隣にあったCISCOで購入したのを覚えています。

さて、この作品はHatfields and the NorthやNational Healthなどで超ハイセンスな演奏を聴かせくれるキーボード奏者と、Spirogyraで美しい歌唱を聴かせてくれるヴォーカリストとのユニットであります。BarbaraはHatfields and the Northのコーラス・パートを担当するNorthettesのメンバーでもあります。

で、このユニットの音楽は、カンタベリー系のプログレ~ジャズ・ロックの流れと異なるスーパー・ポップな内容であります。しかも、他に例の無いワン・アンド・オンリーな音楽であります。iPodを使うようになって最初の頃はひたすらシャッフルを使っていましたが、このアルバムはシャッフルするよりも(もちろん一曲毎のクオリティも高いのですが)この曲順で聴くのが最も宜しいようです。

Dave Stewart & Barbara Gaskin
MIDI Inc.からリリースされている日本編集版は曲目が異なります。オリジナルの曲目、曲順は↓で参照できます。