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2012年4月1日日曜日

Ao Vivo No Circo Voador / Flávio Venturini & Toninho Horta


ミナスの大物同士のライブ・コラボレーション。ミナス系にライブ盤に良くある「これでもか」と言うくらい有名曲の連続です。それもバラード調の緩めの曲ばかりが「これでもか」と言うくらい満載されております。ある意味浮遊感と呼べなくも無いですが、やはりどちらかと言うと緩いって言う感じであす。"Ponta de Areia"と"Beijo Partido"のメドレーも緩くて最高です。締めの"Manoel, O Audaz"に向かって緩いですが盛り上がります。

Flávio Venturini


André Mehmariがピアノで加わった映像。本アルバムにも収録されているナンバーです。やはりToninhoのフレージングは違いますね。

2012年3月17日土曜日

Pink Moon / Nick Drake


昔は守備範囲では無かったのですが、ピーター・バラカンの名盤240に紹介されていたファースト・アルバムを契機に聴いてみることにしたのでした。元来、音数の少ない音楽が好きなので、アコースティック・ギターと控えめなピアノだけのこのアルバムはかなりフィットするはずで、それ程暗い訳ではなく薄曇くらいの感じで、それなりに優しげな音楽なのですが、薄っすらとした切迫感がさらにアルバム全体の深みを与えていると思います。

Nick Drake


2012年3月12日月曜日

Moon Of Manakoora / Janet Seidel


オーストラリア人のジャズ・シンガー&ピアニストのアルバム。ウクレレをフィーチャーしたほのぼのムードのアルバム。ウクレレを使ったジャズやアコースティック・スウィングは特別に心惹かれるものがありますが、本アルバムは全面ウクレレと言うことでそれだけでも高得点なのでありますが、Janetさんの柔らい表現がフィットした良い感じのアルバムであります。ボッサ調の曲もかなり良い雰囲気です。このバンドのウクレレ奏者の演奏もハイレベルであります。ショーロの定番曲"Delicado"のカバーも聴き所であります。昨年でしたか、関内のファーラウトでライブがあったのですが残念ながら予定が合いませんでしたが、再来日の際には是非見に行きたいと思っております。同じオーストラリア人のシンガー&ベーシストのNicki Parrottと共に今後もフォローして行きたいと思います。

Janet Seidel




同じ弾き語りのBlossom Dearieのトリビュート・アルバムも大好きな作品であります。


2012年3月9日金曜日

Awkward Annie / Kate Rusby


イングランドのフォーク系SSWのアルバム。トラッドを基調にした素朴で美しい歌を歌う人であります。本アルバムは収録曲は、どの曲も暖かく優しい感じがします。ラストのThe Kinksの名曲"The Village Green Preservation Society"のカバーは、イングランド的な雰囲気を締めくくる最高の選曲です。

Kate Rusby


本アルバムの収録曲。美しく感動的な演奏です。前半のインタビューも良い雰囲気です。



本アルバムの収録曲ではありませんが、こちらも感傷的で美しい演奏です。フィドラーのお兄さんの髪型も良いです。

2012年2月15日水曜日

New Age Of Earth / Manuel Göttsching


Ash Ra Tempelのギタリスト、Manuel Göttschingのソロ・プロジェクトAshraによる1976年の傑作アルバム。Ash Ra Tempel時代も振幅の大きな音楽性がありましたが、本作ではシーケンサー中心のエレクトリックな音楽に転換、成功の契機となっただけでなく、その後のエレクトリック・ミュージックに大きな影響を与えた作品でもあります。とは言え、その前作、私の大好きなアルバム"Starring Rosi"のアシッド・フォーク的な隠し味もこのアルバムのワン・アンド・オンリーな名作としている特質であるように思います。Virgin初期(と言っても当時既に単色グリーンのレーベルマークになっていたと思いますが)の右のジャケットの方が馴染み深いですが、最近、紙ジャケ化された際に採用された左のオリジナル・ジャケットも味があって良いと思います。

Manuel Göttsching


佳曲揃いのアルバム中、最もポップな超名曲です。

2012年2月3日金曜日

アーリー・デイズ / 西田佐知子


関口宏氏夫人としてや菊正宗のCMで有名な西田佐知子さんのコンピ。"アーリー・デイズ"ということで初期作品集なのでしょうか。"コーヒー・ルンバ"から、"アカシアの雨がやむとき"まで昭和ラテン歌謡中心の充実のコンピであります。ラテン・フレーバーの"日曜日はいやよ"(Never on Sundayのカバー)、バイォン風の"スクスク"など秀逸な楽曲が満載です。"キッスは素晴らしいご挨拶"とか笑える歌詞も良いです。シングル・カバーを使ったアート・ワークでも好感度アップです。

西田佐知子


"アラブの偉いお坊さん"って何?って感じがしますが、元はベネスエラのフォルクローレのようです。日本では、西田佐知子さんバージョンがオリジナルって感じがします。荻野目洋子さん、井上陽水さんなど多くの人にカバーされています。



"冷たくなった私を見つけて...涙を流してくれるでしょうか"ってかなり重いって言うかブラックですね。今時、かなり引く感じがしますが...



演技力満点の歌唱が素晴らしいです。

2012年1月27日金曜日

Arrullos / Francesca Ancarola


チリの女性シンガーFrancesca Ancarolaの子守唄集。Carlos AguirreのShagrada Medraレーベルからのリリース。Aguirreのピアノだけをバックにしたシンプルで美しいアルバム。Francescaさんの歌は、フォルクローレっぽさも感じますが、包容力のある優しさを感じます。一昨年の夏には良く聴きました。眠りにつくのに最適な音楽です。

Francesca Ancarola


ギター・デュオをバックにした演奏。フォルクローレのバックグラウンドも感じますが、適度な力感と軽やかさが絶妙にバランスで素晴らしい歌唱です。

2012年1月25日水曜日

Urban Lullabies / Caroline Loftus


英国で活動するオーストラリア人ジャズ・シンガーのアルバム。ほぼオリジナルの楽曲で、ジャズのイディオムにとらわれないポップな、またはフォーキーなアルバムです。Carolineさんの歌も、シンプルで素直な歌唱で好感が持てます。敢えて言うならJoni Mitchellをより癖を無くした感じでしょうか。ヴィブラートの使い方なども軽くてコンテンポラリーな感じがします。ドラムレスのピアノ、ベースだけのバンドもセンスが良いです。タイトルどおり、洗練されていながらも優しい音楽であります。

Caroline Loftus

2012年1月12日木曜日

New Moon Rising / Karen Beth


イーストコーストのSSWのアルバム。Bearsvilleレーベルではありませんが、ベアズヴィル録音らしいです。名盤と言われているアルバムのようですが、実際に素晴らしいアルバムであります。Joni Mitchellの初期、"Ladies of the Canyon"頃のタッチに似た感じでしょうか。内容も歌唱もそれに引けをとらない水準であります。何と言っても曲が良いのであります。プロデューサはJohn Simonですが、カントリー・フレーバーでセンスの良いサウンドに仕上がっております。

Karen Beth

2012年1月5日木曜日

In Tokyo / João Gilberto



先日、渋谷のBar Musicさんにお邪魔する機会があり、写真右の「ジョアン・ジルベルト読本」を購入しました。幻の来日公演用のパンフレットとして作成されたもので大部分は裁断されてしまったものということです。そのこともあって、その後、"João Gilberto in Tokyo"を購入、この年末年始はこのCDを繰り返し聴いておりました。最近、Jobimの"Em Minas ao Vivo Piano e Voz"も良く聴いていて、最近では、この手のソロが沁みるようです。やはり、Joãoのそこまで早いかという感じの歌のフェイクとその後のお洒落なヴィランのバチーダの絶妙な織り合わせは何度聴いても飽きないものです。声とヴィオランだけというシンプルさとメロディとリズムの遊びの複雑さという組み合わせが同居しているのがその理由のように思います。ことにこのCDの録音は、声とヴィオランだけの名作、"João Gilberto(Águas de Março)"、"Voz e Violão"以上にナチュラルさが際立っているように感じます。私的に、新無人島アルバム候補になりました。

João Gilberto


2011年11月27日日曜日

Maresìa / Stefania Tallini


イタリア人女性ピアニスト/作曲家によるカルテット編成のアルバム。リードはEGEAレーベルなどで活躍するイタリア人クラリネット奏者のGabriele Mirabassi。ショーロ・アルバムやショーロ・カバーを含むアルバムをリリースしていたり、GuingaやAndré Mehmariなどブラジル人ミュージシャンと活動してたりする人です。そんな影響もあってか、Egberto Gismonti的コンテンポラリーな傑作です。もちろんイタリア的、エーゲ海的な要素もありますが、ブラジル音楽ファンにも是非聴いて欲しいアルバムです。Mirabassiとのインプロ曲3曲以外は、全曲オリジナルです。

Stefania Tallini

M2の"Choro para dois"。クオリティ高いです。


Guingaの"Choro pro Zé"のカバーのビデオです。ヴィオランはGuingaでは無さそうです。


ピアノ・ソロ・アルバムからのオリジナル曲。これもかなり良いです。

2011年11月14日月曜日

Idéias / Eumir Deodato


Deodatoのソロ名義の2作目。Deodatoのアルバムと言うと、オーケストレーションをフィーチャーした大作系、メロー系と、ファンキーなボッサ系とがありますが、私は断然後者の方が好みでありますが、本作はその系列の中でも傑作の一枚であります。1作目の"Inútil Paisagem"がJobim集で、比較的まったりしているのに対して、本作はDeodatoのファンキーな特長が遺憾なく発揮された名盤であります。ピアノとハモンド・オルガンがバランス良く収録されているのも良い。ホーン・セクションのメローさは、Herb Alpert & The Tijuana Brassと双璧と言った感じでしょうか?本作、Deodatoのハモンドが炸裂するDeodatoのMarcos Valle集、ブラス・アレンジが最高のMarcos Valleのインスト"Brasiliance!"の3枚は世界遺産級であります。

Eumir Deodato


本作M1の自作曲。これぞアレンジの妙と言った感じです。

2011年10月29日土曜日

3000 Miles Away / Philippe Grancher


フランスのミュージシャンのアルバム。その後ブルーズ・ギタリストになっているようですが、本アルバムは、ピアノやシンセを使ったキーボード・アルバムです。クラシカルなメロディーと昔のドイツ・プログレのようなブルーノートのフレーズが良い具合にバランスしてます。Vangelisっぽいところもありますが、十分なオリジナリティがある貴重なアルバムだと思います。フランス・プログレ的な香りも良い感じです。

2011年10月23日日曜日

Tribute To Charlie / Barbara Dennerlein


ドイツ人の女性ハモンド・オルガン奏者のCharlie Parkerのトリビュート・アルバム。超絶ペダル演奏をはじめとして高い演奏技術に定評のある人ですが、このアルバムは歌心もあって良いアルバムです。ビッグバンド、セプテットなどのゴージャスなバンドをバックに勢いのある演奏が楽しめます。ParkerやMingusの作品に混じって収録されているオリジナルも良い感じです。”Birds & Diz”を真似たアートワークの最高です。

Barbara Dennerlein


本アルバムM1のオリジナル曲の映像、アルバムではビッグ・バンド編成ですが、こちらのビデオはカルテット編成。アルバム中にはカルテットの曲もありので、それと同じセットかもしれません。ギターも良い演奏です。

2011年10月19日水曜日

Bird & Dizz / Charlie Parker

8曲入りなので元々はSP盤だったのだと思いますが、ヴァーヴ・レーベルのParkerとGillespie双頭クィンテットのアルバム。帯に「火の出るような」とありますが、どちらかと言うと余裕のある演奏が楽しいです。なんと言ってもThelonious Monkのウィットに富んだ演奏が効いています。Gillespieのミュートも良い感じでそれにレスポンドしています。Buddy Richのシンバル、Monkのピアノと始まる曲の展開は最高です。SP時代のアートワークには秀逸なものが多いですが、特にこのアルバムのアートワークは最高です。
Charlie Parker

2011年8月27日土曜日

Thanks I'll Eat It Here / Lowell George


私のアイドルのうちの一人Lowell Georgeの唯一のソロアルバム。ブラスが使われたりして、Little Featとは一味違った感じではありますが、超ファンキーなチューンと泣きのアコースティック・バラード満載です。特にアコースティック・バラードはFeatより多め、終盤の展開は絶品です。CDのボーナス・トラックにLowell George/Ivan Ulz作、Valerie Carterのファースト"Just A Stone's Throw Away"のデモ・トラック、しかもValerie Carterとのデュエットであります。Rickie Lee Jonesの"Easy Money"、Featの"Two Trains"のカバーなども聴きどころです。

Lowell George


♪Seen my pretty Alice in every headlight, Alice, Dalls Alice...


2011年8月21日日曜日

Electric Harlow / Orchestra Harlow


Larry Harlowのオーケストラの1969年のFaniaレーベルからのアルバム。ロックでも1970年前後が最も熱い時代だったようにSalsaもこの時期は相当熱い時代だったようです。この時期の一連のアルバムと同様、ヴォーカリストにEl niño bonitoと言われたIsmael Mirandaがフィーチャーされております。Mirandaの歌は最高にフレッシュであります。タイトルとは異なり、大部分がアコースティック・ピアノと生音でサルサの王道と言った感じのアルバムであります。

Orquesta Harlow


画質は最低ですが、当時のイースト・ハーレムの雰囲気が最高です。

2011年8月1日月曜日

Dindinha / Ceumar


ブラジルのシンガーのファーストアルバム。1999年リリース。タイトル曲の作者であるZeca Baleiroのプロデュース。Céu+Mar(=空海)という名前に負けない、微妙なセンチメントに溢れた素晴らしい作品です。ミナス出身の方らしく、ミナスっぽい空気感もあります。何といっても出色なのは、Reneissanceの名作"Ashes are burning"収録の"Let it glow"のカバー。これをラストに持ってくるセンスは最高です。

Ceumar


アルバム収録曲を数曲。




しかし、Reneissanceを聴くとAnnie Haslamの歌の凄さ、特に高音の伸びやかさには感激します。



Reneissanceの他のクリップ。コメントがポルトガル語(かスペイン語)なので、ブラジル人がアップしたものかもしれません。

2011年7月31日日曜日

As Flores Em Vida - Nelson Cavaquinho / Various


今年が生誕100年ということで、いくつかのトリビュート・アルバムが製作されているようですが、本作は古いものでEldoradoレーベルで製作されたものです。プロデュースはCristina BuarqueとCarlinhos Vergueiroです。Nelson本人の演奏の他に、Nelson Cavaquinhoと言えば欠かせないBethの他、Chico, João Bosco, Toquinhoなど豪華メンバーが各々味のある演奏が聴けます。NelsonとPaulinhoのコラボも良いテイクです。中でもラストのユニゾンのコロによるラストの"Quando eu me chamar saudade"が良いです。コロには、前出のメンバー全員にMauro Duarte, Paulo Cesar Pinheiroに加え、Bebelがクレジットされています。

Nelson Cavaquinho


DVD化されている映像です。このシリーズのDVDは何枚か持っていますが、何故か絵がアップばかりなのが残念です。Nelsonのショーロというと"Caminhando"が良く知られていますが、この曲も良い曲です。ヴィオランがGuiherme de Britoのようですが、グルーブ感があって良い演奏です。



YouTubeには、その他にも貴重な映像がありました。



こちらは、Elizethがホストするテレビ番組のようです。



Nelsonはマンゲイラの住人で、エスコーラのメンバーではなかったそうですが、マンゲイラではCartolaやCarlos Cachaçaと並んで偉大な作曲家として尊敬されております。今年のマンゲイラのエンヘードはNelson賛歌でありました。下の画像はエスケンチ(ウォームアップ)とジスフィーレ(パレード)の出だしの映像です。




家のレコード棚にある異色のカバーに、イスラエル出身のジャス・クラリネット奏者Anat Cohenのものがあります。これが中々良いアルバムです。Anatの兄弟も新進のジャズ・ミュージシャンではありますが、Anatはやはり演奏楽器がユダヤ音楽の華でもあるクラリネットというのがポイントが高いところです。

Poetica - Anat Cohen


ところで、本日、Saku Sakuのイベントでビナウォークに行ってきました。海老名駅は大分変わっていましたがビナウォークは昔のままでした。あいにくの天候でしたが、イベントの最後に「骨折のうた」レゲエ・バージョンが聴けて良かったです。今年の歌では一番気に入ってます。



先々代のMC月島出身シーマムーン(木村カエラ)と先代の人形(ジゴロー)の頃って、うたのクオリティーなどは今と比べるべくもないですが、勢いがあって良いものです。



2011年7月6日水曜日

Simply Kenia / Kenia


Keniaさんは1980~90年代にアメリカで活躍した歌手で、日本でもかなりの人気があり知名度もありました。本作は、そんなKeniaさんが2008年に久々に復帰したアルバム。以前はブラジリアン・フュージョン的なサウンドで当時の時代を感じるサウンドでしたが、本作は、Cesar Camargo Mariano前面プロデュースによる一級品のジャズ・ボッサ・アルバムであります。他にもギターにRomero Lubambo、パーカッションにArmando Marçalといった豪華メンバーが参加しております。1曲目のMariano作の"Par, Impar"を始めシンプルでお洒落でグルーブ感抜群の楽曲満載です。本編収録の"Crazy"のスペイン語、ポルトガル語バージョンがボーナス・トラックとして収録されていますが、それらも秀逸です。

Kenia

本アルバムにM2、小野リサさんのデビュー・アルバムのタイトル曲、Angela Suarezさんの"Catupiry"です。最高にカッコ良いピアノのです。



Cesar Camargo Marianoと息子のPedro Marianoのデュオによる"Par, Impar"。良い曲です。