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2012年3月12日月曜日

Moon Of Manakoora / Janet Seidel


オーストラリア人のジャズ・シンガー&ピアニストのアルバム。ウクレレをフィーチャーしたほのぼのムードのアルバム。ウクレレを使ったジャズやアコースティック・スウィングは特別に心惹かれるものがありますが、本アルバムは全面ウクレレと言うことでそれだけでも高得点なのでありますが、Janetさんの柔らい表現がフィットした良い感じのアルバムであります。ボッサ調の曲もかなり良い雰囲気です。このバンドのウクレレ奏者の演奏もハイレベルであります。ショーロの定番曲"Delicado"のカバーも聴き所であります。昨年でしたか、関内のファーラウトでライブがあったのですが残念ながら予定が合いませんでしたが、再来日の際には是非見に行きたいと思っております。同じオーストラリア人のシンガー&ベーシストのNicki Parrottと共に今後もフォローして行きたいと思います。

Janet Seidel




同じ弾き語りのBlossom Dearieのトリビュート・アルバムも大好きな作品であります。


2012年2月29日水曜日

Moon / Kenny Wheeler & John Taylor


ECMなどで多くの作品を残すカナダ人トランペッターとイギリス人ピアニストによるアルバム。イタリアEGEAレーベルからリリースですが、冷え冷えとしたECM的な空気感が美しい作品です。Gabriele Mirabassiのクラリネットが入るタンゴも妙な感じも良いと思います。

Kenny Wheeler


2012年1月25日水曜日

Urban Lullabies / Caroline Loftus


英国で活動するオーストラリア人ジャズ・シンガーのアルバム。ほぼオリジナルの楽曲で、ジャズのイディオムにとらわれないポップな、またはフォーキーなアルバムです。Carolineさんの歌も、シンプルで素直な歌唱で好感が持てます。敢えて言うならJoni Mitchellをより癖を無くした感じでしょうか。ヴィブラートの使い方なども軽くてコンテンポラリーな感じがします。ドラムレスのピアノ、ベースだけのバンドもセンスが良いです。タイトルどおり、洗練されていながらも優しい音楽であります。

Caroline Loftus

2012年1月13日金曜日

It Could Happen To You / Chet Baker


私、かなりChet Bakerファンなのでありますが、特に歳を取った後の枯れた感じが特に好きなのであります。特にイタリアなどのヨーロッパ録音は現地のミュージシャンのChetへのリスペクト感が相乗効果になって良いアルバムがあります。本作は、1958年録音で、定評のあるPacific Jazzレーベルの一連の作品の後、イースト・コーストに渡って録音した作品のうちのひとつ。最近購入した"In New York"が予想外に良かったので、さらに深追いして購入したものです。私的にはChetの歌はそれなり好きではありますが、どちらかと言うとトランペット多めの方が美味しく頂ける感じであります。本アルバムは全編歌ものでトランペットはほんの少しだけしか入っていません。悪くは無いのですが少し甘過ぎな感じであります。かなり多様されているスキャットはかなり微妙で、その部分がトランペットであれば良かったのにと思うのでありました。

Chet Baker






2011年12月18日日曜日

A Kate Davis Holiday / Kate Davis


米国オレゴン州ポートランドを中心に活動しているベーシスト兼ボーカリスト、Kate Davisさんのクリスマス・アルバム。セカンド・アルバムに当たるアルバムです。女子ベーシストというと、Nicki Parrottさんをご贔屓にしているのですが、Kateさんもかなり良いです。若いというのもありますが、伸びやかな天然な感じが何とも言えません。可愛いです。

Kate Davis


本アルバム収録の"Christmas time is here"。CDよりもすこしアップ・テンポの演奏。本人のアップロードらしいです。撮影時17歳ということです。



2011年12月12日月曜日

Plays Again / Phineas Newborn Jr.


"Night in Tunisia"、"Nica's dream"、"Airegin"、"Bag's groove"と名曲の続く、1959年のローマ録音のピアノ・トリオ作品。中でも"Airegin"はピアノ・ソロという趣向の変わったテイクですが最もPhineasっぽい閃きがあって最高です。

Phineas Newborn Jr.


名盤"A world of piano"の中でも特に名演として名高いRollinsの"Oleo"の演奏。ただ上手いだけで無い何かがありますよね。



"Airegin"ですが、Stan Getz、Chet Bakerのクインテット。中々、迫真の演奏です。ピアノはJim McNeely、特にベースがGeorge Mrazというところもポイント高いです。

2011年12月9日金曜日

Dedications / Alan Pasqua


ジャズのフィールドだけでなく、ジャズ・ロック、ポップスなどでも活躍するピアニストのリーダー・アルバム。ECM系のHalland、Motianとのトリオに、Breckerなどのゲストを加えた中々豪華なアルバムです。ピアノの演奏もスクエアで端正な演奏ですが、装飾フレーズの効果か適当な浮遊感があって中々良い演奏であります。コンボ編成の展開もツボを押さえていて良い感じであります。

Alan Pasqua


本アルバムの収録曲。本人のポストらしいです。



Alan Holdsworthのバンドでの演奏です。かなり長い間一緒に活動していたようです。

2011年12月4日日曜日

Just Me / Clare Fischer


米国人ピアニスト、Clare Fischerのピアノ・ソロ・アルバム。Helio Delmiroとのコラボレーション・アルバムもあるようにブラジル音楽にも造詣のある人です。最近、東芝の999円シリーズでCD化されたトリオのボサノヴァ・アルバムもブラジル人に引けを取らない快調な演奏を聴かせています。また、最近亡くなったGeorge Shearingのボサノバ・アルバムもClare Fischerの木管のアレンジがお洒落な、相当に良いアルバムです。さて、本アルバムの内容ですがサルサ・リフをベースにした"Autumn leaves"がら始まり、Baden Powellへのトリビュート曲と多彩な音楽性を聴かせてくれます。東芝の999円シリーズのメイン・ストリーム・ジャズのトリオも良いアルバムです。

Clare Fischer

相当古い映像ですが、João DonatoとのアルバムのあるBud Shankとの演奏です。


この"Morning"という曲はFischerの代表曲らしく、YouTubeに沢山画像がありました。フェンダー・ローズ弾きとしても定評がありますが、流石な演奏であります。


その"Morning"のカバー。ハスキーで中々良い良い歌手です。

2011年12月2日金曜日

Jazz A Lo Cubano / Gabriel Hernandez


キューバ人ピアニストのラテン・ジャズ・アルバム。ソロ、トリオ、コンボとフォーマットを変えてバラエティーに富んだ演奏が展開されております。Chucho Valdésばりの雄弁なソロや、キレの良いホーンを配したラテン・ジャスも良いですが、緩やかで伸々としたボレロも良い感じであります。揺れというか揺らぎがあるのもキューバ的な気がします。

Gabriel Hernández


少しジャズ・ボサっぽい感じもする演奏ですが、そこまで弾かなくてもという感じもしたりします。

2011年12月1日木曜日

Q's Blues / Joshua Q. Paxton


ニューオリンズのいまいち有名でないピアニストのソロ・アルバム。ニューオリンズ・ピアノのレジェンド、Booker Jamesのトリビュート・アルバムで抜群の演奏を聴かせていたので気になっていた人であります。内容はニューオリンズ・ピアノでは無く、ジャズのアルバムであります。とは言え、ピアノはもちろん、アタックの強い(GalacticのStanton Moore的)ドラムなど、ニューオリンズ風味がかなりあって中々良いアルバムであります。あまり垢抜けていないのも良い所であったりします。

Joshua Paxton


トリビュート・アルバムのベスト・テイク、"On the sunny side of the street"のカバーは見当たりませんでしたが、その他にもBooker Jamesがありました。



2011年11月28日月曜日

Charles & Joe / Gianluca Renzi


前出のStefania Tallini Quartetにも参加しているイタリア人ベーシストのリーダー作。Fabrizio Bossoをはじめとする7管テンテット編成で、Joe Hendersonを3曲、Charles Mingusが4曲というアルバム。全曲高水準な演奏ですが、バス・クラリネットとフルート2本が入ったM4のスロー曲、"Duke Ellington's Sound of Love"は、イタリアらしい美しいアンサンブルが聴けるお気に入りのテイクです。

Gianluca Renzi


Mingusのオーケストラの演奏。'79年の"Changes One"に収録のバージョンと思われます。

2011年11月27日日曜日

Maresìa / Stefania Tallini


イタリア人女性ピアニスト/作曲家によるカルテット編成のアルバム。リードはEGEAレーベルなどで活躍するイタリア人クラリネット奏者のGabriele Mirabassi。ショーロ・アルバムやショーロ・カバーを含むアルバムをリリースしていたり、GuingaやAndré Mehmariなどブラジル人ミュージシャンと活動してたりする人です。そんな影響もあってか、Egberto Gismonti的コンテンポラリーな傑作です。もちろんイタリア的、エーゲ海的な要素もありますが、ブラジル音楽ファンにも是非聴いて欲しいアルバムです。Mirabassiとのインプロ曲3曲以外は、全曲オリジナルです。

Stefania Tallini

M2の"Choro para dois"。クオリティ高いです。


Guingaの"Choro pro Zé"のカバーのビデオです。ヴィオランはGuingaでは無さそうです。


ピアノ・ソロ・アルバムからのオリジナル曲。これもかなり良いです。

2011年11月20日日曜日

Piano Portraits / Phineas Newborn Jr.


東芝999円シリーズの第4弾の中の一作。このシリーズ、1枚あたりの価格は安くて良いのですが、大量にリリースされるし、初CD化や、意外な企画盤、気になるアーティストが参加した作品などがあったりして散財の元になっております。本作は、私の好きなピアニスト、Phineas Newbornの初期、ルーレット・レーベルの作品、帯にある「傑作」という程ではありませんが、傑作"A world of piano"に至るステップとして、中々の出来のアルバムであります。ちなみに、この第4弾の中では、フィリピン系アメリカ人のVi Velascoの"Singing the bossa nova"がお勧めです。サックスにアンサンブルに定評のあるZoot Simsが入っているためか、非常に良く出来た、お洒落なジャズ・ボッサ・アルバムです。アイデア、選曲も良く、M1のGershwinの"I got rhythm"のカバーから最高であります。

Phineas Newborn Jr.

2011年11月17日木曜日

Tema 3D / Trio 3D


ショーロから、MPB、ソフト・ロックまで、幅広い音楽性を持つAntonio Adolfoですが、本作はピアノ・トリオの編成のジャズ・ロックのアルバムです。ピアノ・トリオのジャズ・ボッサと言うとブラジル人ならでは切れのあるドラムスを中心とした爽快なスピート感を期待する向きもありますが、本アルバムは、Antonio Adolfoの音楽性が活きたスタイリッシュな作品です。

Antonio Adolfo


前のポストに引き続き、Antonio Adolfoの名曲"Pretty World"、ポルトガル語詩タイトルの"Sá Marina"のIveteのカバー。スペイン語アルバムに収録されているものと同じテイクと思われます。



デビュー当初から一緒に活動している娘さんCarol Saboyaのヴォーカルです。最近リリースされたライブ・アルバムのテイクらしいです。


Elis Reginaによるカバー。CD化はされていない音源だと思います。

2011年11月12日土曜日

Boleros / Tete Montoliu




スペイン人の大御所ジャズ・ピアニストの異色作で、ラテンのボレロ集であります。ピアノ・トリオにパーカッション(コンガ、ボンゴ)を加えたカルテット編成なのが功奏して、ラテン的な良い雰囲気を持ったアルバムになっています。超長い三連符のパッセージを使ったりお洒落なアクセントもあったりして、安易なラテン名曲カバー集とは全く違った次元のアルバムになっております。1977年の録音で、今程ワールドミュージックに関心が無かった時代に作られたという先進性も注目に値します。

Tete Montoliu


大分、歳をとった感じの映像ですが、スタイリッシュで雰囲気のある映像です。

2011年11月2日水曜日

Tribute to Bud Powell / Cinzia Gizzi Trio


イタリアの女流ピアニストによるピアノ・トリオ・アルバム。テーマはBud Powellのトリビュートですが、Rita Marcotulliなどと共通するイタリア・ジャズならではのクラシカルな美しさがあるアルバムだと思います。

Cinzia Gizzi

Cinzia Gizziの良い映像が見つからなかったので、Rita Marcotulliの映像を掲載します。


2011年10月31日月曜日

Solo Piano / Chucho Valdés


Irakereのキーボード奏者であったChuchoのソロ・ピアノ集です。Irakere自体、以前は、何故シンセを使うのか理解不能でしたが、最近ではそれもワイルドで良いかという気がするようになったのであります。本アルバムでは、Chuchoの巨体を利した豪快で饒舌な演奏が満載です。父Beboとの連弾が収録されている再会アルバムもどこか仄々とした感じがあって良いです。

Chucho Valdés


そのChuchoのソロ・ピアノの演奏。緩急があって良い演奏です。



Bebo & Chuchoの連弾。出だしは少し硬い感じですが、徐々に暖まってくる感じです。

2011年10月26日水曜日

Place To Be / 上原ひろみ


昨年、Stanley Clarkeバンドでのグラミー賞受賞で一気に知名度が上がった上原ひろみさんのソロアルバム。ソロ・ピアノ・アルバムであります。強力なタッチと圧倒的な音数で眩暈のするような曲の印象が強いですが、スローな曲も良い感じです。現代音楽的なメロディがかなりカッコ良かったりします。ラストの矢野顕子さんとのコラボも収録されています。矢野さんとのコラボでは「はじめてのやのあきこ」に収録されている「そのこアイロンに告ぐ」も強力です。

Hiromi

その「そのこアイロンに告ぐ」のビデオです。

2011年10月23日日曜日

Tribute To Charlie / Barbara Dennerlein


ドイツ人の女性ハモンド・オルガン奏者のCharlie Parkerのトリビュート・アルバム。超絶ペダル演奏をはじめとして高い演奏技術に定評のある人ですが、このアルバムは歌心もあって良いアルバムです。ビッグバンド、セプテットなどのゴージャスなバンドをバックに勢いのある演奏が楽しめます。ParkerやMingusの作品に混じって収録されているオリジナルも良い感じです。”Birds & Diz”を真似たアートワークの最高です。

Barbara Dennerlein


本アルバムM1のオリジナル曲の映像、アルバムではビッグ・バンド編成ですが、こちらのビデオはカルテット編成。アルバム中にはカルテットの曲もありので、それと同じセットかもしれません。ギターも良い演奏です。

2011年10月19日水曜日

Bird & Dizz / Charlie Parker

8曲入りなので元々はSP盤だったのだと思いますが、ヴァーヴ・レーベルのParkerとGillespie双頭クィンテットのアルバム。帯に「火の出るような」とありますが、どちらかと言うと余裕のある演奏が楽しいです。なんと言ってもThelonious Monkのウィットに富んだ演奏が効いています。Gillespieのミュートも良い感じでそれにレスポンドしています。Buddy Richのシンバル、Monkのピアノと始まる曲の展開は最高です。SP時代のアートワークには秀逸なものが多いですが、特にこのアルバムのアートワークは最高です。
Charlie Parker