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2012年4月1日日曜日

Ao Vivo No Circo Voador / Flávio Venturini & Toninho Horta


ミナスの大物同士のライブ・コラボレーション。ミナス系にライブ盤に良くある「これでもか」と言うくらい有名曲の連続です。それもバラード調の緩めの曲ばかりが「これでもか」と言うくらい満載されております。ある意味浮遊感と呼べなくも無いですが、やはりどちらかと言うと緩いって言う感じであす。"Ponta de Areia"と"Beijo Partido"のメドレーも緩くて最高です。締めの"Manoel, O Audaz"に向かって緩いですが盛り上がります。

Flávio Venturini


André Mehmariがピアノで加わった映像。本アルバムにも収録されているナンバーです。やはりToninhoのフレージングは違いますね。

2012年1月5日木曜日

In Tokyo / João Gilberto



先日、渋谷のBar Musicさんにお邪魔する機会があり、写真右の「ジョアン・ジルベルト読本」を購入しました。幻の来日公演用のパンフレットとして作成されたもので大部分は裁断されてしまったものということです。そのこともあって、その後、"João Gilberto in Tokyo"を購入、この年末年始はこのCDを繰り返し聴いておりました。最近、Jobimの"Em Minas ao Vivo Piano e Voz"も良く聴いていて、最近では、この手のソロが沁みるようです。やはり、Joãoのそこまで早いかという感じの歌のフェイクとその後のお洒落なヴィランのバチーダの絶妙な織り合わせは何度聴いても飽きないものです。声とヴィオランだけというシンプルさとメロディとリズムの遊びの複雑さという組み合わせが同居しているのがその理由のように思います。ことにこのCDの録音は、声とヴィオランだけの名作、"João Gilberto(Águas de Março)"、"Voz e Violão"以上にナチュラルさが際立っているように感じます。私的に、新無人島アルバム候補になりました。

João Gilberto


2011年12月13日火曜日

Música de Brinquedo / Pato Fu


トイ・ポップと言えばフランスが本家という感じですが、本作は、ブラジル、ミナス・ジェライスのポップ・ロック・バンドPato Fuによるトイ・ミュージック・アルバムであります。割とリズムがタイトで上手すぎる嫌いもありますが、Pizzicato Fiveの"Twiggy Twiggy"や、Marvin Gayeの"My Girl"のカバーなど選曲も秀逸、子供ボーカルを導入したりして楽しいアルバムに仕上がっております。

Pato Fu






最近、テレビの「世界の車窓」で旧ユーゴスラビアを放映していますが、その中で流れたItokenと言う人の曲が結構気に入っております。かなり良質なトイ・ポップであります。そのItokenさんと、たまの知久さん、Jon(犬)のPV。かなり良いです。



そのJon(犬)のビデオ。なんか可笑しいです。



2011年11月17日木曜日

Tema 3D / Trio 3D


ショーロから、MPB、ソフト・ロックまで、幅広い音楽性を持つAntonio Adolfoですが、本作はピアノ・トリオの編成のジャズ・ロックのアルバムです。ピアノ・トリオのジャズ・ボッサと言うとブラジル人ならでは切れのあるドラムスを中心とした爽快なスピート感を期待する向きもありますが、本アルバムは、Antonio Adolfoの音楽性が活きたスタイリッシュな作品です。

Antonio Adolfo


前のポストに引き続き、Antonio Adolfoの名曲"Pretty World"、ポルトガル語詩タイトルの"Sá Marina"のIveteのカバー。スペイン語アルバムに収録されているものと同じテイクと思われます。



デビュー当初から一緒に活動している娘さんCarol Saboyaのヴォーカルです。最近リリースされたライブ・アルバムのテイクらしいです。


Elis Reginaによるカバー。CD化はされていない音源だと思います。

2011年11月15日火曜日

Dance Moderno / Sergio Mendes


Sergio Mendesと言うと、A&Mレーベル時代のBrasil '66などボーカルが入ったスタイルの知名度が高いですが、それ以前のアトランティックなどのインスト作品にも中々良いものがあります。特に私が傑作と思っているのは、Hubert Lawsのフルートが良い"The swinger from rio"でありますが、本アルバムはそれ以前、'61のデビュー作のようです。内容はというとその後の"The swinger from rio"などのBrasil '65以前の作品に比べると、管はトロンボーン少し入る程度のピアノ寄りのアルバムです。ラテン・パーカッションが入ったラテン・フレーバーのジャズ・ボッサと言った感じです。
コアなブラジル音楽ファンには毛嫌いされるように思われますが、この時代のSergio Mendes絡みのジャズ・ミュージシャンによるボッサ・ノヴァもの、実は中々良いものがあったりします。バルキーニョの東野さんに教えて頂いたものではありますが、Herbie Mannの"Do the Bossa Nova"は、コアな内容で最高です。Cannonball Adderleyのアルバムも悪くありません。

Sergio Mendes

Brasil '66の成熟期のアルバム"Crystal illusions"収録の一曲、Antonio Adolfoのラブリーな名曲であります。比較的最近の小野リサさんの同名タイトルのアルバム秀逸です。そちらは、Deodatoのプロデュースであります。


こんなお仕事もしていたようです。

2011年11月14日月曜日

Idéias / Eumir Deodato


Deodatoのソロ名義の2作目。Deodatoのアルバムと言うと、オーケストレーションをフィーチャーした大作系、メロー系と、ファンキーなボッサ系とがありますが、私は断然後者の方が好みでありますが、本作はその系列の中でも傑作の一枚であります。1作目の"Inútil Paisagem"がJobim集で、比較的まったりしているのに対して、本作はDeodatoのファンキーな特長が遺憾なく発揮された名盤であります。ピアノとハモンド・オルガンがバランス良く収録されているのも良い。ホーン・セクションのメローさは、Herb Alpert & The Tijuana Brassと双璧と言った感じでしょうか?本作、Deodatoのハモンドが炸裂するDeodatoのMarcos Valle集、ブラス・アレンジが最高のMarcos Valleのインスト"Brasiliance!"の3枚は世界遺産級であります。

Eumir Deodato


本作M1の自作曲。これぞアレンジの妙と言った感じです。

2011年11月13日日曜日

Trilhas Brasileiras / Alberto Rosenblit


ブラジル人ピアニストのソロ・アルバム。Mario Adnetの諸作などに通じるブラジル・インストアルバムとしてかなりハイ・レベルのアルバムです。Mario Adnetと違うのは、全曲自作曲ということと、ストリングスを使っているところです。ボッサ、ショーロなど、ブラジルっぽい動きのある曲はかなり良い感じです。バラードっぽい曲は少しやり過ぎの感じもあったりします。トロンボーンにVittor Santos、フルートにAndréa Ernest Dias、ヴィオランにPaulo Jobimなど有名どころが多数参加しております。

Alberto Rosenblit


本作の1曲目は、Vittor Santosのトロンボーンをフィーチャーしたテイクですが、下のビデオはLeila Pinheiroのボーカルをフィーチャーしたもの。同名タイトルのDVD付きアルバムのメイキングです。

2011年10月14日金曜日

Recital na Boite Barroco / Maria Bethânia

本作は1968年にOdeonからリリースされたMaria Bethâniaのライブ盤。演奏者は不明ですが、ジャズ・ボッサ風のバックバンドも、サイケデリックっぽい展開などもあって斬新です。選曲は、Pixinguinhaの"Carinhoso"、Jobimの"Se todos fossem iguais a você"などの得意の憑依型の歌唱がハマリそうな曲から、そうでもないNoel Rosaの”Último desejo”やCaetanoの"Baby"まで、やはり憑依した感じで、かなりBethânia的であります。
Maria Bethânia

このアルバムよりも更にジャズ・ボッサなバンドでの映像。この2曲は、かなり得意のレパートリーだったのだと思われます。

CaetanoのBaby。私的にこの曲はGalのバージョンが定番な感じですが、Bethâniaのバージョンも全く違った感じで良いものです。

2011年10月12日水曜日

A Flor E O Espinho / Guilherme De Brito & Trio Madeira Brasil


特にNelson Cavaquinhoとの共作で多くの名曲を遺したGuilhermeの2003年作、おそらく本作が遺作だと思います。20年程前にショーロ・クラブの笹子さん、秋岡さんたちをバックに日本公演のライブ盤がリリースされていましたが、本作ではショーロ・グループのTrio Madeira Brasilがバックアップしております。ショーロ風ではありますが、モダンな感じもある美しいアコースティック・サウンドに仕上がっています。Trio Madeira Brasilのバックアップも愛情が感じられて良い作品であります。Beth Carvalhoの参加した"Folhas secas"も良い感じです。アートワークもGuilherme自身の作品です。

Guilherme De Brito


最近Roque Ferreira集をリリースした、Roberta SáとTrio Madeira Brasilのコラボレーションによる演奏です。



Maria Bethâniaの映像。貫禄十分って感じです。



日本で演奏していた時期もあるNilzeと10弦バンドリンのHamilton de Holandaとのデュオ。Nilzeは変わらずカッコ良いです。

2011年10月8日土曜日

A Dança da Solidão / Paulinho da Viola


Paulinhoの初期、1972年の5作目。タイトル曲の他、超有名曲の"Guardei minha viola"やPaulinhoらしいメロディ・ラインの"Ironia"などのオリジナルの他、Wilson BatistaやCartola、Monarco、Nelson Cavaquinho、Nelson Sargentoなどのカバー曲も秀逸です。Wilson Batistaの"Meu mundo é hoje (Eu sou assim)"はPaulinhoの作曲と言っても不思議で無いくらい定番のカバー、Paulinhoの自伝映画"Meu tempo é hoje"がこの曲のタイトルをもとにしている程です。Cartolaの"Acontece"もPaulinhoの柔らかなボーカルが素晴らしいです。

Paulinho da Viola


若い頃の映像ですが、渋いくて良い映像です。



Paulinhoのカバー集、しかも2枚組でデビューしたTeresa Cristinaの映像です。カバッコのメロ弾きの部分もカッコ良いです。



Velha guarda de Portelaの"Passado de glória"、本アルバムのラストにも収録されています。Velha guarda da Portelaのドキュメンタリー"Mistério do samba"では、Marisa Monteと歩きながら口さんでいるシーンもあります。

2011年9月25日日曜日

Verde, Anil, Amarelo, Cor de Rosa & Carvão / Marisa Monte


Marisa Monteのサード・アルバムです。新しいポップスと伝統のサンバが良い具合にミックスされた良いアルバムです。日本にもファンが多く、日本でボサノバを歌う人たちにも少なからず影響があるようでPaulinhoのカバー"Dança da solidão"なども本作の影響なのではないかと思います。ラストの"Esta medolia"はBubú da PortelaとJamelãoの共作ということで、Portela & Mangueiraなサンバの名曲ですね。Velha Guarda da PortelaやArgemiro Patrocínioのプロデュースや映画"O misterio do samba"など伝統サンバに対する貢献も見逃せません。

Marisa Monte





2011年9月18日日曜日

Personalidade / Alcione


Alcioneのベスト。昔からBeth, Claraと並ぶ女性サンバ歌手と言われているように思いますが、オリジナル・アルバムでコレと言う作品があると言うのは知りません。ポップなパゴージとかバイーアなど、軽めの企画もの結構良かったりしますので、懐の深さが持ち味であったりもすると思います。AlcioneはBeth同様マンゲレンシです。右下のスライドショーにはマンゲイラのクアドラで撮影した画像が載っています。いただいたアマニャンのバンダナは今も大切に取ってあります。

Alcione


代表曲"O Surdo"と"Sufoco"のメドレーです。演歌な感じで相当カッコいいです。

2011年9月5日月曜日

Sem Tastão 2 / Cristina Buarque & Henrique Cazes


昨年はNoel Rosaの生誕100年の記念の年でした。今年のブラジル映画際ではNoel Rosaの映画が上映されるようです。内容はドキュメンタリーのような感じのようです。本作はCristinaが、カバキーニョ奏者のEnriqueのヴィオランをバックに歌うアルバムの2作目。スタジオライブのような感じの録音です。1作目に比べると多少地味な感じもありますが、味わい深いアルバムであります。曲はNoelの他にWilson Batistaの曲も収録されています。

Cristina Buarque


Cristinaも随分と年を取った映像が多いですが、それはそれでサンバな感じでよいと思います。


2011年9月3日土曜日

Wilson, Geraldo, Noel / João Nogueira


João Nogueiraが3大サンバ作曲家と呼ばれるWilson Batista, Graldo Pereira, Noel Roseの作品を歌った作品。とは言えどの曲もJoão Nogueira風なのが流石です。作曲家でもあり、独特の歌い口でもあるためでしょうか。最近ではZeca Pagodinhoがかなり似てきていますが。ラストの"Feitio De Oração"はAlmir Chediakの名作ソングブック収録のバージョンに似たピアノを伴奏にしたアレンジ。そう言ったスタイルも以外と合ってます。

João Nogueira


代表曲の"Súplica"、ホーダ・ジ・サンバ風の雰囲気満点のビデオです。最近購入した女性サンバ歌手Soraya Ravenleのアルバム、Paulo César Pinheiro作品集にも収録されていました。



こちらも自作曲。ビデオのコメントにもあるように、カバッコはLuciana Rabelloのようです。同様に良い雰囲気です。

2011年9月1日木曜日

Sucessos de Zé Kéti / Zé Ketti


Rozembritと言うレシーフェのレーベルで録音されたZé Kettiの代表曲集。Nara Leãoとの競演で有名な"Opiniâo"、ElencoのNaraに収録の名曲"Diz que fui por aí"、Elton Medeirosとの共作"Mascarada"など代表曲の殆どがセルフカバーされております。ホーンセクションを配したゴージャスなサンバで、Zéの歌も溌剌としております。

Zé Ketti


"Diz que fui por aí"のビデオ。このシリーズのDVD、Cartolaなどリリースされていて演奏は良いのですが、何故か絵が寄り過ぎで、絵的に飽きてしまうのが難であります。



最近、多数復刻されているSom Livreレーベル作品の中の一枚としてリリースされているMarilia Barbosaという方とのデュエット。かなりお洒落っぽいところがZéの持ち味ですね。なので、Zé Renatoのカバー集なんかもマッチするのだと思います。

2011年8月20日土曜日

Rita Lee / Rita Lee


昔、ブラジル音楽と言えばサンバしか聴かなかった頃、オムニバスにRita Leeが入っていると残念な感じがしましたが、最近は大分寛容になったのでブラジルのロックも聴けるようになりました。Rita LeeやOs Mutantesの曲にも良い曲があるのに気づくようになりました。本作は1993年のセルフ・プロデュース作で、ロック調からボッサ・ノヴァ調まで幅広い曲調が収録されています。ロックと対極のようなCarlos Lyraの"Maria Ninguem"のカバーが収録されていますが、ネオ・アコ風の感じから終盤のエレキのアレンジなどかなりお洒落な感じです。そう言えば日本盤も発売されていたThe Beatlesのボッサ・カバー集も中々良い出来であります。そちらはRoberto de Carvalhoのプロデュース作です。

Rita Lee


良くカバーされている名曲です。



Joyceの名曲。猫の名前としては秀逸です。



全く関係ありませんが、今週、Saku Sakuにゲスト出演していた"きゃりーぱみゅぱみゅ"のPV。Perfumeと同じ中田ヤスタカさんの作品。最近のお気に入りです。フィンランドなどでも人気だそうです。

2011年8月17日水曜日

Sunshine Suite / Pat C.


ドイツ発のブラジル人シンガーによるクラブ系ポップ・ミュージック。どのアルバムもとびきりポップでキュートなチューンが数曲収録されております。本作のM3などその好例。咳払いから始まるアイデアも秀逸。キャンディーズの"年下の男の子"のカバーもお洒落。

Pat C.


2011年8月12日金曜日

Mestre Capiba / Raphael Rabello E Convidados


北東部の大作曲家Capibaの作品を、7弦ギター奏者のRaphaelが、Chico, Paulicho, Gal, Caenato, Bethânia, Alceu Valença, Milton Nascimento, João Bosco & Paulo Moura, Ney Matogrossoという豪華ゲスト歌手を迎えて製作したアルバム。Dinoが7弦をRaphaelは6弦を演奏しているようです。ヴィオランの演奏は全体的に慣用的でかなり大味な感じではありますが、かえってリラックスした雰囲気にも感じます。中では、Bethâniaの曲は抜群に良いです。

Raphael Rabello


そのMaria Bethâniaのトラック。フルートとクラリネットが美しいショーロです。

2011年8月6日土曜日

Fátima Guedes / Fátima Guedes


Fátima Guedesのファースト・アルバム。Odeonレーベル100周年の一枚としてリリースされたCD。女流ソング・ライターとしてブラジルを代表する存在でありますが、特に、バラード調のスローな曲に格調高い名曲が多いように思います。丁度Jobimの"Se todos fossem iguais a você"のような感じです。本作にもVelasレーベル時代の名曲"Minha nossa senhora"に匹敵する名曲が収録されております。また、サウンド的にはフェンダー・ローズが多用されていて、私的には好感度アップなのであります。

Fatima Guedes


本アルバム収録曲の映像。なんと、後半にElisが歌います。良い曲だし、良い映像です。



Velas時代の名曲"Minha nossa senhora"。Marco Pereiraのヴィオランをバックにしたライブ映像です。

2011年8月1日月曜日

Dindinha / Ceumar


ブラジルのシンガーのファーストアルバム。1999年リリース。タイトル曲の作者であるZeca Baleiroのプロデュース。Céu+Mar(=空海)という名前に負けない、微妙なセンチメントに溢れた素晴らしい作品です。ミナス出身の方らしく、ミナスっぽい空気感もあります。何といっても出色なのは、Reneissanceの名作"Ashes are burning"収録の"Let it glow"のカバー。これをラストに持ってくるセンスは最高です。

Ceumar


アルバム収録曲を数曲。




しかし、Reneissanceを聴くとAnnie Haslamの歌の凄さ、特に高音の伸びやかさには感激します。



Reneissanceの他のクリップ。コメントがポルトガル語(かスペイン語)なので、ブラジル人がアップしたものかもしれません。