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2012年5月27日日曜日

Unicorn / Tyrannosaurus Rex


グラム・ロックに転向してから有名になったT.Rexですが、アコースティックだった時代もポップで良い作品を残しています。次作の"Prophets, seers & sages: the angels of ages"程、キャッチーな曲は多くありませんが、本作も中々捨てがたい佳曲が収録されております。

Tyrannosaurus Rex


2012年3月17日土曜日

Pink Moon / Nick Drake


昔は守備範囲では無かったのですが、ピーター・バラカンの名盤240に紹介されていたファースト・アルバムを契機に聴いてみることにしたのでした。元来、音数の少ない音楽が好きなので、アコースティック・ギターと控えめなピアノだけのこのアルバムはかなりフィットするはずで、それ程暗い訳ではなく薄曇くらいの感じで、それなりに優しげな音楽なのですが、薄っすらとした切迫感がさらにアルバム全体の深みを与えていると思います。

Nick Drake


2012年3月9日金曜日

Awkward Annie / Kate Rusby


イングランドのフォーク系SSWのアルバム。トラッドを基調にした素朴で美しい歌を歌う人であります。本アルバムは収録曲は、どの曲も暖かく優しい感じがします。ラストのThe Kinksの名曲"The Village Green Preservation Society"のカバーは、イングランド的な雰囲気を締めくくる最高の選曲です。

Kate Rusby


本アルバムの収録曲。美しく感動的な演奏です。前半のインタビューも良い雰囲気です。



本アルバムの収録曲ではありませんが、こちらも感傷的で美しい演奏です。フィドラーのお兄さんの髪型も良いです。

2012年3月3日土曜日

Lucero / Mariana Pereiro & Guille Capocci


他の国に比べるとデュオ形式の作品が圧倒的に多いように思えるアルゼンチンですが、本作もアルゼンチンの女性ヴォーカルと男性ギター(兼ヴォーカル)のデュオ・アルバム。同様のフォーマットでは、Aca Seca TrioのJuan QuinteroがLuna Montiと言う女性ヴォーカル組んだデュオの方がネーム・ヴァリューとしては上ですが、本作も作品のクォリティーでは負けていません。The Beatlesの"Black Bird"を大胆にアレンジした冒頭から一気に引き込んで聴かせます。



ラストは、Gilberto Gilのスペイン語カバー。Marcos Valleの有名曲に似たタイトルですがこちらの曲も良い曲です。

2012年2月13日月曜日

Whistling Jigs To The Moon / Flibbertigibbet


Mellow Candleのフロント、David WilliamsとAlison O'Donnellの2人が南アフリカに移住後に結成したフォーク・バンドのアルバム。Mellow Candleよりロック色というかサイケ色が後退して、フォーク/トラッド色が増した感じですが、2人の女性ボーカルがフィーチャーされた楽曲の良さと、正式なアルバムはこの1枚だけという幻的な感じは、Mellow Candleと同様です。アートワークに月のモチーフが使われているのも共通する儚さを醸し出している感じがします。Alison O'Donnellさんは、どの後もソロ・アルバムなど何枚かのアルバムをリリースしています。私的には、Fairport Conventionの初代ボーカリストでKing CrimsonのIan McDonald夫人のJudy Dybleさんなどと同様に何となくフォローしたい人であります。

Alison O'Donnell


2012年2月6日月曜日

Wally, Vally Gardens / Wally


Wallyは英国のフォーク・ロック・バンドであります。日本ではプログレ愛好家の守備範囲のアルバム2枚を残しております。昨年、SHMCDで紙ジャケ化されているので根強い人気のある作品であります。以前は、よりプログレ色というか大作志向の強いセカンドが良いと思い込んでいましたが、今回、聴きなおしてみるとファーストはフォーク調の美しい曲が多く、中々の名盤だと思います。Yesなどペダル・スティールを使う例はありますが、より多用していたり、独特のサウンド作りもどこか長閑で良い感じです。トラッドのイディオムを上手く消化した楽曲も秀逸です。プロデュース、アレンジにはRick Wakemanが参加しております。大分距離がありますが、StrawbsとYesの間にある音楽という感じもあります。

Wally







2012年1月29日日曜日

Swaddling Songs / Mellow Candle


1972年のアイルランド出身のフォーク・ロック・バンドのアルバム。メロトロンに女性ボーカル(しかも二人)という、その筋のプログレ愛好家にとっては無敵のアルバムであります。"Tudor Lodge"と共に日本のプログレ・ファンには根強い人気があるようです。メンバーが若い時に作られたアルバムで、その時代のトラッド回帰とアイルランドやイングランドの田舎の風土が感じられる雰囲気のある音楽です。




2012年1月27日金曜日

Arrullos / Francesca Ancarola


チリの女性シンガーFrancesca Ancarolaの子守唄集。Carlos AguirreのShagrada Medraレーベルからのリリース。Aguirreのピアノだけをバックにしたシンプルで美しいアルバム。Francescaさんの歌は、フォルクローレっぽさも感じますが、包容力のある優しさを感じます。一昨年の夏には良く聴きました。眠りにつくのに最適な音楽です。

Francesca Ancarola


ギター・デュオをバックにした演奏。フォルクローレのバックグラウンドも感じますが、適度な力感と軽やかさが絶妙にバランスで素晴らしい歌唱です。

2012年1月12日木曜日

New Moon Rising / Karen Beth


イーストコーストのSSWのアルバム。Bearsvilleレーベルではありませんが、ベアズヴィル録音らしいです。名盤と言われているアルバムのようですが、実際に素晴らしいアルバムであります。Joni Mitchellの初期、"Ladies of the Canyon"頃のタッチに似た感じでしょうか。内容も歌唱もそれに引けをとらない水準であります。何と言っても曲が良いのであります。プロデューサはJohn Simonですが、カントリー・フレーバーでセンスの良いサウンドに仕上がっております。

Karen Beth

2011年11月22日火曜日

Caminos / Carlos Aguirre


Carlos Aguirreのピアノ・ソロ・アルバム。Carlos Aguirre Grupoのアルバム中にも、彼の地の水を湛えた様な美しいピアノ・ソロ曲が収録されていますが、本作はピアノ・ソロのみが収録されたライブ・アルバムです。Grupoの幅広い音楽性がピアノだけでも堪能できます。AguirreのShagrada MedraレーベルのアルバムはAmazonのカタログにはあまり入っていないですが、大洋レコード、ディスクユニオン、HMVなどで購入できます。

Carlos Aguirre


ファースト、"Crema"に収録されているピアノ・ソロ。同音の使い方が美しい名曲だと思います。Shagrada Medraレーベルからリリースされている、Javier Albínというピアニストの"Las Mañanas El Sol Nuestra Casa"というアルバムでもカバーされています。そちらも素晴らしいアルバムです。



本作中の1曲もリンクしておきます。

2011年8月30日火曜日

The Gipsy / Mr. Fox


1970年頃に活動していた英フォーク・バンドのアルバム。ジャケット的にプログレ・コレクター好みなので購入したものです。wikipediaに詳しい情報があるのでそれなりに後世に名を残したということになるのかもしれません。内容的には生真面目な一線を若干超えているところが良い感じではあります。それとボーカル、フィドルを担当するCarole Peggという人が気になるところではあります。ソロ・アルバムもあるようですがCD化されていないようです。「英国ロックの深い森」によると大して良くないと書かれていますが、少し聴いてみたい気もします。

Mr. Fox / The Gipsy - Mr. Fox

2011年7月25日月曜日

A Dream Unfolds / Kate Purcell


NHK「旅のチカラ」という番組で葉加瀬太郎さんがアイルランドのクレア・カウンティを訪れるという企画が放送されていました。Martin Hayesさんの家で、Helen Hayesさんの歌で涙していましたが、Helenさんのアルバム以上に感動的でした。Kate PurcellさんはSSWではありますが同じクレアの方です。アイルランドには大ヒット・コンピレーション"A Woman's Heart"で有名なEleanor McEvoyなどの多くのSSWがいますが、私の知る限り、Kateさんの歌は最も澄んだ歌う方だと思います。本作はKeteさんのファースト・アルバムですが、セカンド・アルバムでは歌のクリアーさに一層磨きが掛かり、さらに楽曲も洗練されているように思います。

Kate Purcell


クレア出身の女性ミュージシャンの演奏を集めたコンピレーション"Ceol Na mBan: Clare Women Of Music & Song"にも参加しておりましたが、その中でも歌われていた曲です。曲はElvisで有名は"Love me tender"と同じ曲ですが、元はアイルランドの民謡だったのかも知れません。

2011年7月11日月曜日

I Retur / Turid


70年代に活動していたフィンランドのフォーク歌手のアルバム。ジャケットはオリジナルの一枚を使用していますが内容はコンピレーションのようです。現在ではアシッド・フォークの一種として分類されていることもあるようですが、素朴なトラッド感が良い曲が多いです。多少チェンバー系っぽいところもあったりします。フィンランド語らしい歌も田舎っぽい感じを醸し出しているのも良いです。

Turid


ルックス的には昔のJoni Mitchellっぽかったりもします。

2011年6月12日日曜日

From gardens where we feel secure / Virginia Astley


英国のSSWの1983年のアルバム。ピアノや木管楽器を初めとするアコースティック楽器と、鳥や動物の声、水の音、水車や鐘の音などで作られる極上のヒーリング・ミュージックであります。この手のミニマルな音楽やヒーリング・ミュージックにはどうしても意図的に作られた感じがしたりするものですが、このアルバムは自然に湧き出た音楽であるように感じます。イングランド南部の長閑で穏やかな空気が創り出した音楽と感じます。彼女の作品の中でも異色の作品であるばかりか、当時のDavid Bedfordなどの作品群と比較しても出色の作品であると思います。その後のボーカル作品も佳作ばかりですが、坂本教授のプロデュース作品以外は再発されておらず入手し難いのが残念です。もっと評価されても良い方だと思います。

Virginia Astley


本アルバムの前半のイメージ画像です。

2011年6月1日水曜日

From The Witchwood / Strawbs


英国フォーク・ロック・バンドのアルバム。基本的にDave Cousinsのワンマン・バンドですが、このアルバム当時、その後Yesのキーボード奏者として名を馳せることになるRick Wakemanが参加していました。その前のアルバム"Dragonfly"はシンプルで非常に美しいアルバムですが、Wakemanのキーボードが入ったことで変化に富んだアルバムになっています。

Strawbs


そのRick Wakemanが参加したライブ映像です。楽曲、演奏もそうですが、Cousinsの声、歌唱法が極めて英国的で良い感じであります。

2011年5月2日月曜日

The Quickening / It's Jo and Danny


イギリスの男女デュオの2005年のアルバムで、目下最新のアルバムらしいです。私的な分類ではThe Bird & The BeeとかClare & The Reasonsと同じカテゴリーに位置づけられています。元々はエレクトリックをブレンドした所謂エレポップ系、だった様ですが、本作では完全にアコースティックなアルバムに仕上がっています。ボーカルのJo(女性の方)の声質も軽やかでフォーキーな曲調にマッチしていますし、Dannyのフィドルやティンホイッスルなどのトラディショナルな味付けが程好く効いているところが良い感じであります。

It's Jo and Danny


本アルバムより少し前の作品のようで、エレポップな感じの曲調です。

2011年5月1日日曜日

Earth Song - Ocean Song / Mary Hopkin


The Beatlesのアップル・レーベルのアーティストの一人として知られるMary Hopkinのアルバム。"Those were the days"、邦題"悲しき天使"などのポップ。チューンが収録されたファースト・アルバムの方が知名度が高いと思われます。本作は特にヒット曲も無く、地味な感じもしますがフォーキーな楽曲で統一されていて今聴いても色褪せない普遍性があると思います。RenaissanceのAnnie Haslanのようなスケールの大きい歌唱が素晴らしいです。結婚後しばらくの間は歌手活動をしていなかった様ですが、最近は自主制作アルバムを何枚か製作しています。そのうちのアルバム一枚を持っていますがキャリアの深さが感じられる中々良い作品です。

Mary Hopkin


"Morning of my life"というアルバム未収録曲の映像です。YouTubeのコメントによると画像に写っている犬はPaul McCartneyの犬だそうです。

2011年4月18日月曜日

Miette / Johanna Juhola


旅行でフィンランドに行ったときにかもめ食堂の通りの坂を上がったところにあるCD店で購入したCDです。大量に視聴して購入したCDのうちの一枚です。北欧は巨大なクロマチック・アコーディオンを弾く人が沢山いますが、本アルバムはフィンランドのクロマチック・アコーディオン奏者のアルバムです。アートワークの森とヒップな服の取り合わせが現すように、フォークがバックグラウンドにあるのかもしれませんが、かなり先鋭的な音楽を作る人です。チューバとエレクロニクスが使われている曲とか楽器の組み合わせも斬新です。

Johanna Juhola


アルバムのタイトル曲ビデオ。ちょうどこのアルバムのアートワークの服装と同じ感じです。髪型もムーミンに出てくる魔女のクラリッサみたいなのがフィンランドって言う感じです。



Karen Tweedとのデュオなど、他にもアコーディオン奏者との競演が多いTimo Alakotilaとの映像もありました。

2011年4月17日日曜日

Forest / Haugaard & Høirup


デンマークのフォーク・デュオのライブアルバム。爽やか系のフィドルとおっさん系のギターという組み合わせの妙もありますが、北欧ならでは爽快さと素朴さとが上手くブレンドされた音楽です。Herald Haugaardのスリリングな超絶技巧も聴き所でありますが、スローな部分の情感も素晴らしいです。森林の清廉な空気を運んでくれます。

Haugaard & Høirup


Haugaard & Høirupのライブ演奏。二人だけでこれだけのダイナミズムが出せるのがさすがです。



Herald Haugaardの別ユニットの映像。右側が奥さんのHelene Blumさんのようです。映像には出てきませんが美声の歌手でもあります。後半にかけてが凄い高揚感です。

2011年4月16日土曜日

Halo De Luz / Alvarezabala Duo


アルゼンチンのギター奏者Cecilia Zabalaがクラリネット奏者とデュオで製作したアルバム。昨年のコンテンポラリー・フォルクローレ・ブーム(?)に乗って購入したアルバムのうちの一枚です。Cecilia Zabalaのソロ・アルバムは一枚だけ持っていてそちらもかなり良いアルバムですが、本作の方がクラリネット奏者の持ち味か若干マイルドになっている様に感じます。同じクラリネット奏者でもPuente CelesteのMarcelo Moguilevskyだともう少し尖った感じになるのではないでしょうか。同じギターとクラリネットのデュオのSinesi-Moguilevskyでは比較的マイルドQuique Sinesiと毒のあるMoguilevskyが上手くブレンドされているのと好対照です。一連のアルゼンチン作品同様、暖かい時期に聴くのに最適な涼味のある音楽でもあります。

Cecilia Zabala


Alvarezabala Duoのライブ映像。



Ceciliaのソロの映像。演奏もですが、美形の観客が写るところとか、会場のサロン的な雰囲気も良いです。



Moguilevskyとのデュオの映像もありました。ダークな感じですがこちらも悪くないです。