2011年1月16日日曜日

Traditional Music from East Clare / Mary MacNamara


コンサティーナは、アイルランドの西、モハーの断崖があるクレア県で盛んに使われる楽器です。コンサティーナには八角形のイングリッシュと六角形のアングロがありますが、アイリッシュで使われるのはアングロです。通常は30キーのC/Gという、一列目にGのスケール、二列目にCのスケールがあるものがスタンダードです。

クレアの音楽やこのCDは、以前にも書いた守安功さんの書籍で知ったものです。その本に紹介されている音源のなかで決定的に感化されたものの一枚がこのアルバムです。守安さんも言及されていますが、スペクタクルも全く無い極めて地味で素朴な音楽であります。そんな優しい音楽を代表する音楽です。普通より低めのキーが使われたり、ゆったりとしたテンポでの演奏が心に沁みます。故PJ Hayesと現代のフィドル奏者のヴァーチューゾMarin Hayesの伴奏も渋く味わい深く同様に優しいです。アイルランド音楽、というより音楽の本質を教えてくれるアルバムです。

Martin Hayesとの演奏。RTE(アイルランド国営放送)のドキュメンタリー"Come west along the road"に収録されているシーンです。Martin Hayesの今の髪型ってパーマなんでしょうか?葉加瀬太郎もパーマみたいですが、





Custysのホームページに掲載されている画像です。ビート感も素晴らしいのです。ストンプ音も音楽の一部です。

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