2011年11月28日月曜日

Charles & Joe / Gianluca Renzi


前出のStefania Tallini Quartetにも参加しているイタリア人ベーシストのリーダー作。Fabrizio Bossoをはじめとする7管テンテット編成で、Joe Hendersonを3曲、Charles Mingusが4曲というアルバム。全曲高水準な演奏ですが、バス・クラリネットとフルート2本が入ったM4のスロー曲、"Duke Ellington's Sound of Love"は、イタリアらしい美しいアンサンブルが聴けるお気に入りのテイクです。

Gianluca Renzi


Mingusのオーケストラの演奏。'79年の"Changes One"に収録のバージョンと思われます。

2011年11月27日日曜日

Maresìa / Stefania Tallini


イタリア人女性ピアニスト/作曲家によるカルテット編成のアルバム。リードはEGEAレーベルなどで活躍するイタリア人クラリネット奏者のGabriele Mirabassi。ショーロ・アルバムやショーロ・カバーを含むアルバムをリリースしていたり、GuingaやAndré Mehmariなどブラジル人ミュージシャンと活動してたりする人です。そんな影響もあってか、Egberto Gismonti的コンテンポラリーな傑作です。もちろんイタリア的、エーゲ海的な要素もありますが、ブラジル音楽ファンにも是非聴いて欲しいアルバムです。Mirabassiとのインプロ曲3曲以外は、全曲オリジナルです。

Stefania Tallini

M2の"Choro para dois"。クオリティ高いです。


Guingaの"Choro pro Zé"のカバーのビデオです。ヴィオランはGuingaでは無さそうです。


ピアノ・ソロ・アルバムからのオリジナル曲。これもかなり良いです。

2011年11月22日火曜日

Caminos / Carlos Aguirre


Carlos Aguirreのピアノ・ソロ・アルバム。Carlos Aguirre Grupoのアルバム中にも、彼の地の水を湛えた様な美しいピアノ・ソロ曲が収録されていますが、本作はピアノ・ソロのみが収録されたライブ・アルバムです。Grupoの幅広い音楽性がピアノだけでも堪能できます。AguirreのShagrada MedraレーベルのアルバムはAmazonのカタログにはあまり入っていないですが、大洋レコード、ディスクユニオン、HMVなどで購入できます。

Carlos Aguirre


ファースト、"Crema"に収録されているピアノ・ソロ。同音の使い方が美しい名曲だと思います。Shagrada Medraレーベルからリリースされている、Javier Albínというピアニストの"Las Mañanas El Sol Nuestra Casa"というアルバムでもカバーされています。そちらも素晴らしいアルバムです。



本作中の1曲もリンクしておきます。

2011年11月20日日曜日

Piano Portraits / Phineas Newborn Jr.


東芝999円シリーズの第4弾の中の一作。このシリーズ、1枚あたりの価格は安くて良いのですが、大量にリリースされるし、初CD化や、意外な企画盤、気になるアーティストが参加した作品などがあったりして散財の元になっております。本作は、私の好きなピアニスト、Phineas Newbornの初期、ルーレット・レーベルの作品、帯にある「傑作」という程ではありませんが、傑作"A world of piano"に至るステップとして、中々の出来のアルバムであります。ちなみに、この第4弾の中では、フィリピン系アメリカ人のVi Velascoの"Singing the bossa nova"がお勧めです。サックスにアンサンブルに定評のあるZoot Simsが入っているためか、非常に良く出来た、お洒落なジャズ・ボッサ・アルバムです。アイデア、選曲も良く、M1のGershwinの"I got rhythm"のカバーから最高であります。

Phineas Newborn Jr.

2011年11月17日木曜日

Tema 3D / Trio 3D


ショーロから、MPB、ソフト・ロックまで、幅広い音楽性を持つAntonio Adolfoですが、本作はピアノ・トリオの編成のジャズ・ロックのアルバムです。ピアノ・トリオのジャズ・ボッサと言うとブラジル人ならでは切れのあるドラムスを中心とした爽快なスピート感を期待する向きもありますが、本アルバムは、Antonio Adolfoの音楽性が活きたスタイリッシュな作品です。

Antonio Adolfo


前のポストに引き続き、Antonio Adolfoの名曲"Pretty World"、ポルトガル語詩タイトルの"Sá Marina"のIveteのカバー。スペイン語アルバムに収録されているものと同じテイクと思われます。



デビュー当初から一緒に活動している娘さんCarol Saboyaのヴォーカルです。最近リリースされたライブ・アルバムのテイクらしいです。


Elis Reginaによるカバー。CD化はされていない音源だと思います。

2011年11月15日火曜日

Dance Moderno / Sergio Mendes


Sergio Mendesと言うと、A&Mレーベル時代のBrasil '66などボーカルが入ったスタイルの知名度が高いですが、それ以前のアトランティックなどのインスト作品にも中々良いものがあります。特に私が傑作と思っているのは、Hubert Lawsのフルートが良い"The swinger from rio"でありますが、本アルバムはそれ以前、'61のデビュー作のようです。内容はというとその後の"The swinger from rio"などのBrasil '65以前の作品に比べると、管はトロンボーン少し入る程度のピアノ寄りのアルバムです。ラテン・パーカッションが入ったラテン・フレーバーのジャズ・ボッサと言った感じです。
コアなブラジル音楽ファンには毛嫌いされるように思われますが、この時代のSergio Mendes絡みのジャズ・ミュージシャンによるボッサ・ノヴァもの、実は中々良いものがあったりします。バルキーニョの東野さんに教えて頂いたものではありますが、Herbie Mannの"Do the Bossa Nova"は、コアな内容で最高です。Cannonball Adderleyのアルバムも悪くありません。

Sergio Mendes

Brasil '66の成熟期のアルバム"Crystal illusions"収録の一曲、Antonio Adolfoのラブリーな名曲であります。比較的最近の小野リサさんの同名タイトルのアルバム秀逸です。そちらは、Deodatoのプロデュースであります。


こんなお仕事もしていたようです。

2011年11月14日月曜日

Idéias / Eumir Deodato


Deodatoのソロ名義の2作目。Deodatoのアルバムと言うと、オーケストレーションをフィーチャーした大作系、メロー系と、ファンキーなボッサ系とがありますが、私は断然後者の方が好みでありますが、本作はその系列の中でも傑作の一枚であります。1作目の"Inútil Paisagem"がJobim集で、比較的まったりしているのに対して、本作はDeodatoのファンキーな特長が遺憾なく発揮された名盤であります。ピアノとハモンド・オルガンがバランス良く収録されているのも良い。ホーン・セクションのメローさは、Herb Alpert & The Tijuana Brassと双璧と言った感じでしょうか?本作、Deodatoのハモンドが炸裂するDeodatoのMarcos Valle集、ブラス・アレンジが最高のMarcos Valleのインスト"Brasiliance!"の3枚は世界遺産級であります。

Eumir Deodato


本作M1の自作曲。これぞアレンジの妙と言った感じです。