2010年4月30日金曜日

I'm In Love / Rory Block


Rory Blockの初期作品。Wikipediaによると3作目にあたるようです。オフィシャル・ホームページでは、Robert Johnson化した後の作品しか掲載されていないので、無かったことにしたい時代のものなのかも知れません。オフィシャル・ホームページの"Life Story"に書いてあるように昔のヴィレッジ(マンハッタンの南の方の道路の区画が斜めになってるあたり)で夢のような音楽的環境で育った方なのです。で、このアルバムですが、所謂フィリー・ソウル風のイマドキにリバイバルして不思議でないカッコ良い実に快調なアルバムであります。

Rory Block


それ程古い画像はなかったので、Robert Johnsonモードになってからの画像をリンクします。まあ、これはこれでよいのですが、

2010年4月27日火曜日

Only You+Twenty / 北原佐和子


北原佐和子さんの1983年作と1984年作の2 in 1。前半は当時の時代っぽいAOR風、後半はオールディーズ風のアルバム。大瀧詠一さんの"夢で逢えたら"も収録。アメリカン・ポップスのスタンダードに混じっても一際輝く名曲であります。北原佐和子さんの歌唱も、適当に拙いところがキュートでこの手の曲調にマッチしております。前半のAOR風も悪くないです。

北原佐和子


2010年4月24日土曜日

Canta Mais / Vânia Bastos


VelasレーベルからのVânia Bastosのソロアルバム。Vânia BastosというとEduardo Gudinとの傑作デュオアルバムがありますが、本作はEduardo Gudinのプロュース作ですが、それ程でもない作品ではありますが、収録曲のうち”O Relógio”というワルツだけは捨てがたいです。Vânia Bastos の明るさのある声質が活きた非常に良いバージョンであります。

この曲メキシコの歌手Roberto Cantoralという人の作品のポルトガル語バージョンのようです。



この曲、私の敬愛する歌手の一人、Tish Hinojosaも歌っております。Tish Hinojosa - Aquella Noche - Relojもちろん、素晴らしい歌唱であります。残念ながらその画像が見つからなかったののTishの別のパフォーマンスを載せておきます。

2010年4月18日日曜日

Afrodite / Valdambrini Piana Quintet


イタリア・ジャズの王道Basso-Valdambrini~Idea6の系譜のコンボであります。この系統のどこまでもまろやかで熟成されたホーンセクションがそのままに、アシッドはフェンダー・ローズの上に乗っかった絶品であります。

Oscar Valdambrini - Dino Piana Quintet - Afrodite


Dino Pianaも若々しいBasso-Valdambrini with Pianaの画像です。

2010年4月16日金曜日

DONATODEODATO / João Donato


Eunir DeodatoのアレンジによるJoão Donato作品。歌ものとピアノトリオ以外のDonatoのバンド/オケものでは最高なのではないかと思います。他のClaus Ogermanのアレンジのものなどより、粋というかやんちゃでファンキーで、カッコいい演奏が満載なのであります。しかもDonatoのローズ・ピアノがキレまくってます。"Quem é Quem"収録の"Ahiê"のインストヴァージョンと思われる"Where's J.D.?"なんて最高っす。iTunesで試聴できます。ジャケ違いもあるようです。

Jo?o Donato - Donato Deodato - EP

2010年4月14日水曜日

Summerin' / 土岐麻子


土岐麻子さんのポップモードのCDです。松田聖子さんの"小麦色のマーメイド"は、ローズピアノが良い感じの傑作カバーと思います。マドンナの"La Isla Bonita"は少し難しくなってしまった感じでしょうか。オリジナルの"smilin'"もローズが入ってます。土岐麻子さんのアルバムは多少なりとローズが聴けるのでローズ好きには外せないです。ラストの大貫妙子さんの"都会"のジャズ的なピアノとそうでもない打ち込み+ストリングスの組み合わせのアレンジなども絶妙です。

土岐麻子


"Smilin'"のライブ映像です。



大貫妙子さんとのライブ、曲はシュガーベイブ時代の"いつも通り"。またしてもローズが良いし、最高です。



中森明菜さんの"La Isla Bonita"、かなり行けてます。

2010年4月13日火曜日

This Charming Man / The Smiths


ミニアルバムですが、The Smithsです。昨年発売されたシングルボックスを購入してしまいました。どうもこの時代のUKものの12インチのジャケットってどうも気になるものが多いのでそれらをまとめて入手できるというので衝動買いしてしまいました。ここをClick! 昨年と言えば世間はビートルズの箱で大騒ぎでしたが、こちらの箱も中々良い線なのではないでしょうか。EBTGのボックスとかも出れば買いますね、きっと。で、スミスと言えばこの曲なのではないでしょうか。当時思っていた印象よりも、今聴くと、かなり健康的でポップな感じがします。

The Smiths


やっぱ、Rickenbackerって味があって良いっすね。ルックスもですが。Rosa Roxaの中沼さんがRickマンドリンを弾いてましたが、ギターを小さくしたフォルムのを作ってくれれば絶対買うのですが、

2010年4月11日日曜日

Lady Child / 熊田曜子


かつて、テレビ東京で「ヘビメタさん」という番組放送されておりましたが、そこに熊田曜子さんが出演しておりました。熊田曜子さんがヘッドホンで聴いた曲をハミングしてその曲名を当てるというコーナーがありましたが、実に素晴らしい企画だったと思います。で、このCDですが、ヘビメタではありません。中々良くできたポップ作品であります。熊田曜子さんの歌い口も明るい雰囲気があってとても良い感じです。グラビア系の方のCDでは、他に小野真由美さんのものが傑作だと思いますが、本作の中々良い線行っているのではないでしょうか?



2010年4月8日木曜日

Life / The Cardigans


一世を風靡したスウェーデン産ネオアコの定番であります。1曲目の"Carnival"は、いまだにTVのBGMなどでも時々耳にしますよね。ローズやオルガン、クラヴィネット、ストリングスの重ね方など絶妙でありながら、ギターが多少荒っぽかったりする取り合わせが今でも新鮮です。ヴォーカルも可愛いらしいですし。その他の曲もレベル高いですね。

The Cardigans


PVもお洒落です。ショート・ヘアが良いっすね。カエラーの私には高得点であります。

2010年4月7日水曜日

Sweet and Lovely / The Buddy DeFranco Quintet


ミスター・クラリネット、Buddy DeFrancoの1964年の録音。ピアノにSonny Clark、ギターにTal Farlowを配したクインテットによるもの。Tal Farlowはそれ程目立たないので、Sonny ClarkのトリオにDeFrancoのワンホーンという感じでしょうか。少しだけSonny Clarkのオルガンが聞けるのも良い。1964年というと、Coltraneが"Love Supreme"に到達してしまった年ですが、そんな世情とは無関係な、リラックスしていて快調にスウィングするモダンでご機嫌な演奏を聴くことができるのです。やっぱり、クラリネットやフルートのジャズって、サックスやトランペットなどと比べると稀少ですが良いものですよね。

バディ・デフランコ


2010年4月5日月曜日

Zdravo Marijo / Severina


クロアチアの女性歌手の作品。一昨年、スロヴェニア~クロアチア~モンテネグロを旅行した時に購入しました。バスで流れていたラジオで引っかかっていたのですが、後でテレビのCMでも流れていました。元アイドル歌手から進化したらしいですが、フォークロアの要素とポップスが見事にミックスした傑作です。
クロアチアのスプリットなど、アドリア海沿岸ではラグーサと呼ぶのでしょうか、ナポリなど南イタリア音楽と通じる音楽が演奏されているようです。スプリットではお祭りの時期だったのですが、街辻にローマ風の衣装にマンドリン、アコーデオン、ギターといった編成で歌っているミュージシャンを見かけました。で、本作は、東ルーマニアあたりのバルカンブラス的な要素とが絶妙にアレンジされております。Severinaさんの歌唱も艶っぽくて良いものです。

Severina

曲は良いのですが、PVはどうなんでしょうか?



こちらも同アルバムからのPVです。こちらのPVは中々です。



さらにもう一曲。やっぱりエロいです。

2010年4月4日日曜日

The Rotters' Club / Hatfield and the North


Virginレーベル初期の名盤にして、ジャズ・ロックの超々々傑作です。私の長いリスナー歴の中でも屈指の、いわゆる歴史的作品でしょうか。Dave Stewartの超ハイセンスなキーボード、Rechard Sinclarの英国らしいスノッブなヴォーカル、Pip Pyleの軽快なドラムさばき、Phil Millerの癖になるウネウネしたフレージングのギター、さらにBarbara Gaskin, Amanda Persons, Ann Rosenthalのこれまた英国らしいコーラス、Jimmy Hastingsの煌めく様なフルートと奇跡のアンサンブルであります。20分を超える大作、"Munps"の曲構成もプログレ史上の金字塔的作品であります。クリムゾンの"Red"が暗とすれば、この曲は陽の傑作とも言いえるのではないでしょうか。

Hatfield and the North


ビデオの埋め込みができなかったので、URLをココにリンクしておきます。

2010年4月3日土曜日

Nó Na Garganta / Nó Em Pingo D'Água


管楽器奏者Mario Seves率いる。ショーロ・ジャズなグループ、Nó Em Pingo D'Águaの一枚。音の切れ味、音色の美しさなど抜群であります。特には、このバンドのユニゾンの美しさは絶品です。本作以外も、名曲、"Um Sarau Para Rafael"を含む"Domingo Na Geral"(Paulinhoの映画に出てくるアレです)、Paulinho作品集("Lembrança de Jonas"が良いですね。テーマの思い入れもありますし)なども高水準な作品ばかりであります。

ところで、本日、杉並区の善福寺緑地でお花見ホーダ・ジ・ショーロだったのですが、"Um Sarau Para Rafael"で聴いていたオバサマにお褒めいただきました。差し入れまでいただきました。

No Em Pingo D'agua


2010年4月2日金曜日

Rubycon / Tangerine Dream


同じくVirginレーベルの比較的初期の傑作であります。ドイツのシンセサイザー・ミュージックの2台巨頭の一人、Edgar Froese率いるユニットの最高傑作ではないかと思います。アナログA/B面に各1曲づつの作品です。当時のVirginは、レコード番号1番、映画エクソシストのBGMでもある、Mike OldfieldのTubular bellsを初めとして、こういった商業性を無視したアルバムが沢山ありました。商業性よりも志の高さが優先されていた良い時代だったものと感じます。
さて、Tangerine Dreamの本作も、長尺なシンセサイザー音楽に例の無い親しみやすい音楽であります。中々、歌心が感じられるような気もします。シーケンサーの効用など奇跡的なくらい心地良いのです。

Tangerine Dream


2010年4月1日木曜日

New Age of Earth / Ashra


Virginレーベルの比較的初期の傑作であります。ジャーマン・ロック・ユニットAshra TempleのギタリストManuel Göttschingのソロ・プロジェクトです。エレクトリックでありながらどこかオーガニックな感じでもあり、ある種ヒーリングミュージックのようでもありながら、当時のプログレに共通する気品のようなものも備わっているように思います。ミニマルミュージックをポップに進化させたものとも言えるかも知れません。収録されているどの楽曲もとってもポップで素晴らしいものです。
日本テクノの雄、石野卓球氏も座右の盤(?)に挙げているということを聞いたことがあります。私も高校生の頃から愛聴しております。実家には今でもアナログ盤が保存されていると思います。

Ashra