2011年2月27日日曜日

Tal Pai Tal Filho / Various


2世ミュージシャンのコラボレーション、父の作品をその子が歌うというコンピレーション。Nana CaymmiやEdu Loboも子供の方として登場します。Eduは親側としても登場します。当時、その他で名前を知っていたのはAntônio Adolfoの娘Carol Saboyaくらいでした。Martinho da Villaの娘、Martináliaはその後一番メジャーになりましたね。Martinho得意の短調サンバを歌ってますが、既に堂に入った感じです。

01. Lembra De Mim? (Ivan Lins, Vitor Martins) : Cláudio Lins
02. Casaco Marrom (Danilo Caymmi, Gutemberg Guarabyra, Renato Corrêa) : Diego Corrêa, Renato Corrêa, Rodrigo Corrêa
03. Grande Amor (Martinho da Vila) : Mart'nália
04. Como Vai Você? (Antônio Marcos, Mário Marcos) : Aretha Marcos
05. Corrida De Jangada (Edu Lobo, José Carlos Capinan) : Bena Lobo, Edu Lobo
06. Só Louco (Dorival Caymmi) : Nana Caymmi
07. Arvoredo (Paulinho da Viola) : Eliane Faria, Paulinho da Viola
08. Estão Voltando As Flores (Paulo Soledade) : Paulinho Soledade
09. Galope (Luiz Gonzaga Júnior) : Daniel Gonzaga
10. Falando Sério (Carlos Colla, Maurício Duboc) : Daniela Colla
11. Sábios Chineses (Carlinhos Vergueiro) : Dora Vergueiro
12. Chuvas De Verão (Fernando Lobo) : Bebel Lobo, Edu Lobo
13. Cristalina (Antônio Adolfo) : Carol Saboya



Paulinhoの娘さん、Elianeのライブ。フル・オーケストラにヴェーリァ・グゥアルダ、国旗の周りにエスコーラ・ヂ・サンバのバンデイラ。ブラジルって良い国だなって思うビデオです。

2011年2月26日土曜日

Farol Da Liberdade / Sagrado


エレクトリック・ヴァイオリン奏者のMarcus Viana率いるブラジリアン・プログレ・バンド、Sagrado Coração da Terraのアルバム。所謂シンフォニック・ロックというジャンルでしょうか。その系統の中でも、大仰さや変拍子などのお約束を含めてハイ・レベルなアルバムです。Marcus Vianaという人はかなり多作な人のようで、ソロなどを含めて相当数のアルバムをリリースしています。Marcus Vianaが運営しているのでは無いかと思われるSagradoのアルバムをリリースしているレーベルからは多くのミナス系のアルバムがリリースされています。その意味でもの貢献も大きいのではないかと思います。



本アルバム収録曲のビデオ。コメントをみるとテレビ・ドラマの音楽として使われていたもののようです。



Marcus VianaとTovinho Mouraのトリオ、TrindadeのボーカリストCarla Villarのビデオ。Toninhoの"Manoel, O Audaz"です。"Pedra da Lua"というとても素晴らしいToninho Horta集もリリースしています。

2011年2月24日木曜日

Coal / Kathy Mattea


カントリー・シンガーのアルバム。普段はそういう芸風の方ではないようですが、ジャケットのイメージからかダークな感じが良いアルバムです。Eliza Gilkysonの"Beautiful World"とか、Stacy Jaggerの"Faded Memories"など、カントリー系にもダークな美しさを持ったアルバムがありますが、本作もそんな一枚です。

Kathy Mattea
Red Molly

本アルバム収録の"Coal Tattoo"という曲です。YouTubeで検索すると沢山のカバーが見つかります。有名なカントリー・ナンバーらしいです。



キュートなカントリー・ガール・バンド、Red Mollyのバージョンです。彼女たちのライブ・アルバムにも収録されています。Red Mollyは今は無くなってしまったディスクユニオンのルーツ館で紹介されていて知ったものです。ルーツ館、復活しても欲しいですね。

2011年2月22日火曜日

Carta Straccia / Alberto Radius


先週の日曜日の「題名のない音楽会」でELPの"Tarkus"を取り上げていました。吉松隆さんという方がオーケストラ編成にアレンジしたCDを製作していて、それを佐渡さんの指揮で東京フィルが演奏するという豪華なものでした。トランペットとか合っている良く分からない微妙の感じではありましたが、面白い企画でした。佐渡さんも中高生のころにプログレを聴いていたということでした。私は高校時代の3分の2はプログレでした。私の場合はイタリア方面にまで守備範囲が及んでおりました。

本アルバムは、イタリアン・プログレッシブの最高峰のひとつIl Volo、およびその前進Formula 3のギタリストであったAlberto Radiusのアルバムです。Il Voloのような完成度には至らないもののイタリア独特のダミ声男性ボーカルによる叙情的でその筋としては良いアルバムです。

Alberto Radius



別のソロアルバム、"Che Cosa Sei"のタイトル曲ですが、まさにFormula 3~Il Voloのサウンドが再現された美味しい曲であります。

2011年2月19日土曜日

A Força Que Nunca Seca / Maria Bethânia


現時、最もスピリチュアルというか降臨してる感じの歌を歌う方と思います。本アルバムはVilla Lobosの"O Trenzinho do Caipira"から始まる内陸風の大地を感じる所謂アーシーな感じのアルバムです。

Maria Bethânia


その"O Trenzinho do Caipira"のライブです。他にもEdu Loboの"Camaleão"やRosa Roxaのセカンド"saryo's Collection Vol.5"などのバージョンも良いです。



本アルバムの2曲目、本アルバム中で最も印象的な曲のひとつです。

2011年2月17日木曜日

Mr. Hands / Herbie Hancock


CBS時代のHancockのアルバム。この時代は、ブルーノート時代よりやんちゃな感じが良いと思います。本作は、Ron Carterとの"Calypso"、Jaco Pastriusとの"4 A.M."を含むファンキーかつ豪華な作品です。特に後者はHancockのローズ・ピアノが冴えまくります。

Herbie Hancock

2011年2月16日水曜日

Look! It's The Moonglows / The Moonglows


黒人ドゥーワップ・グループのアルバム。再掲載となります。山下達郎さんの"On the street corners"でカバーされている"Blue velvet"が収録されたアルバムです。以前、渋谷の山手線沿いに芽瑠璃堂というレコード店がありR&Bなどのレコードを良く買うことがありました。本アルバムのアナログも当時購入しました。アルバムのアートワーク同様スタイリッシュな音楽が楽しめます。

The Moonglows


本アルバムの収録曲ではありませんが、ビデオを2つ掲載します。MCもカッコ良いっす。


2011年2月15日火曜日

アーモンド / オレスカバンド


堺の女子高生(当時)スカ・バンドのシングル。Rico Rodriguezのトリビュート・アルバム収録のSpecials、"Monkey Man"でファンになりました。そういう訳でスカと言ってもUKスカの系統なのかも知れませんが、元気があって良い感じです。女子バンドということで得点アップではありますが、リアル・スウィングガールズなドラマーをはじめメンバーのキャラも立っていてバンドとしてもかなり魅力的です。最近では海外でも活躍しているようです。



このシングルのタイトル曲ですが、ユルめの感じが良いと思います。



前述のSpacialsのカバーです。音が悪いですが雰囲気は良好です。



本家のビデオ。微妙なジャマイカっぽさもあり良い感じです。



Amy WinehouseというUKシンガーのビデオ。セクシーかつオシャレなパフォーマンスです。

2011年2月13日日曜日

Quiet Devotion / Ali Ryerson


アメリカのフルート奏者のアルバム。以前に掲載したアルバム"Portrait in silver"はJobimの"Retrato em branco e preto"に因んだタイトルのアルバムでしたが割とジャズ寄りのアルバムでしたが、本作はWeber Drummond参加の全編ジャズ・ボッサ風味のアルバムです。Weber Drummondの作品も多数収録されていますが、ジャス・スタンダードの"Stella by starlight"とか、"Estaté"(イタリアの曲ですが)の演奏が素晴らしいです。

Ali Ryerson


動画ではありませんが本アルバム収録の"Estaté"。良い感じの演奏です。

2011年2月10日木曜日

Live In Montreux / Elis Regina


ピアノにCesar Camargo Mriano, ギターにHélio Delmiro, ベースにLuizãoという最強バンドによる1979年のモントルー・ジャズ・フェスのライブ盤。バンドのサウンドもElisのヴォーカルも流石のグルーブ感であります。特に"Ponta de Areia"から始まるMilton Nascimentoメドレーのキレっぷりは最高です。私にとっては"In London"と並んでお気に入りの一枚です。

Elis Regina


Cobra Criada

Amor Até O Fim

Mancada

Samba Dobrado

Na Baixa Do Sapateiro

Rebento

Aguas de Março

Madalena

Onze Fitas

Agora Tá

Pont De Areia/Fé Cega Faca Amolada/Maria Maria

Maria Maria

2011年2月9日水曜日

4 -When The World Was Young- / Real Fish


先月届いていた映画"パーマネント野ばら"のDVDを見ました。映画館でも見たのですが、夏木マリ、小池栄子、宇崎竜童の快演(怪演)もあり、それとは裏腹の切なく神秘的な結末もあり、とても良い映画だと思います。映画の内容もさることながら、音楽も素晴らしいのでした。エンディングのさかいゆうさんの"Train"も良い曲ですが、本編の音楽も素晴らしいのです。その音楽を担当しているのが福原まりさんだったのです。
train - train
本アルバムは、サックスの矢口博康さん、キーボードの福原まりさんが在籍したバンドReal Fishのミニアルバムを含めて4作目にあたる1987年のアルバムです。最初の2枚、名作のファースト"A Very Big Band In Heaven"、傑作のセカンド"Tenon"の6人編成から、4人編成になった意味の"4"なのかも知れません。Real Fish, Mio Fou, Portable Rockの諸作品は夢のような作品たちです。本アルバムは、ファーストやセカンドの持つ不思議な感覚は少なくなっていますが、例えばジャズの異形のタイプとして聴くとそれなりに良いアルバムであります。




Real Fishのファーストの収録曲"Parade"の比較的最近のライブの映像です。




さかいゆうさんの"Train"のPV、"パーマネント野ばら"のシーンも流れます。

2011年2月6日日曜日

Two / Bob James


大学生のころ調布のひとつ隣、京王多摩川の風呂なしトイレ共同のアパートに住んでいました。最近はそう言う物件ってあまり無いのかもしれません。当時は、昔の長屋的な感じで、アパートの住人同士で交流がありました。Bob Jamesは、その時隣に住んでいた当時中央大学生の沖縄出身の方が好きで教えていただきました。

このアルバムはBob JamesがCTIレーベルで大ブレークする前のTappan Zeeというレーベルでリリースされていたものです。邦題が"夢のマルディグラ"というものなので、原題もそう言う感じのものかと思っていましたが違っていました。Paul Simonの有名曲"Take me to the Mardi Gras"が1曲目にフィーチャーされているのでそう言う邦題だったのだと思います。ニューオリンズ風の曲と演奏と言うよりは偽サンバのようではありますがハッピーで良い感じの演奏であります。Bob Jamesというとフェンダー・ローズ使いという印象がありますが、この曲をはじめ気持ち良いローズの演奏が数曲収録されています。Pati Austinが歌う曲も良いです。

Bob James



昔のコマーシャルですが、レトロな雰囲気も良い感じです。



Zachary RichardとAllen Toussaintによる"Take me to the Mardi Gras"のパフォーマンス。Zacharはケイジャン音楽の領域では良く知られた人ですが最近では広範囲の活動しているらしいです。かなり良い歌を歌っています。Allen Toussaintのピアノは言うまでもなく最高です。



ついでのPati Austinのビデオも。注)渡辺直美ではありません。

2011年2月3日木曜日

Blackberry Blossom / Mary MacNamara


Maryさんのセカンド・アルバム。ファーストのどこか神秘的でさえある雰囲気はありませんが、和み度数は同様に高いアルバムです。この演奏の優しさはMaryさんの人柄からくるものと思います。1曲目やタイトル曲をはじめ覚えたくなる良い曲が多数です。ところで1曲目の"Shandon Bells"という曲、Terry Binghamさんが演奏している"Willie Clancy's"とい曲と微妙に似ていて、私は両方の曲が混ざってしまったりしています。



Maryさんのビデオは以前のポストに掲載してしまったので、本アルバムに収録に収録されているホーンパイプ"Golden Eagle"を演奏している人たちのビデオを載せてみました。アコーデオンは適当な演奏が見つかりませんでした。






2011年2月2日水曜日

Bean Chairdín / Dympna O'Sullivan


守安さんの著書ではスーパーのレジの仕事をされている方と紹介されています。陽だまりの中に居る様な暖かな感じの音楽です。聴けば優しい気持ちになれる事請け合いです。フィドルが入っている曲が若干収録されていますが、大部分はソロやGeraldine CotterのピアノやEoin O'Neillのブズーキの控えめのバックアップのみで、コンサティーナの優しい音色が堪能できます。選曲も和める曲が多いです。一年に一枚くらいは素晴らしいコンサティーナのアルバムが見つかるのでこれからも楽しみにしています。

2011年2月1日火曜日

An Ceoltoir Fanach / Cathy Custy


Custyファミリーの親戚でしょうか、ニュージーランド在住の方のようです。守安さんの書籍やSharon Shannonの昔のビデオに観客で登場する音楽の先生、Frank Custyさんのバンジョーの演奏も聴けます。他にフィドラーのMary Custyがピアノを弾いていたり、同じくフィドラーのTola Custyなどが参加。全編に漂うホノボノ感がたまらないアルバムです。