2010年7月25日日曜日

Blind Faith / Blind Faith


Eric Clapton, Ginger Baker, Steve Winwoodで結成されたスーパー・グループの唯一のアルバム。Claptonの演奏が比較的地味なので印象の薄いアルバムですが、"Can't Find My Way Home", "Presence Of The Lord"など名曲満載のアルバムです。何十年ぶりかに聴くと記憶していた印象と大分違うことがあるものですが、先日、渋谷のストロベリーフィールズでJeff Backの"Blow by blow"を聴いたのですが、記憶と違い、かなりMax Midlletonっぽいアルバムだというのが以外でした。このアルバムも記憶以上にソウルフルで良いアルバムでありました。

Blind


ドラムのGinger BakerとベースのRick Grechの立ち位置が前なのが面白いですね。名曲です。



ところで、最近流れているXYLISHのCM良いですね。見る度に笑ってしまいます。

2010年7月24日土曜日

The Best Modern Jazz In Italy 1962 / Sestetto Basso-Valdambrini


昨年惜しくも亡くなったGanni Basso率いるBasso-ValdanbriniにDino Pianaを加えたセクステットであります。このコンボ特有の艶のあるホーンの絡み合いが堪能できます。さすがにイタリア・ジャズの至宝であります。気品溢れる演奏が続きます。得意のキューバン・チューンもあり。

Basso


はっきり言って全てがカッコ良い演奏であります。Ranato Sellaniのソロもキレまくってます。Dino Pianaのソロの時のValdambriniの渋い表情も何とも言えません。

2010年7月21日水曜日

Come Fly With Me / Trio Pim Jacobs


欧州ジャズのファースト・レディと言われたRita Reysのパートナーとしても有名なPim Jacobsのピアノ・トリオ作品。癖の無いピアノ・トリオらしいピアノ・トリオです。スタッカートを上手く使ったタイトル曲のような大人な演奏が良い感じです。ジャケット写真の空のようにクリアな音であります。

Trio

Pim JacobsトリオをバックにしたRita Reysのビデオ、かなりホットな演奏であります。

2010年7月20日火曜日

TAP / Sebastião Tapajos, Maria Nazareth & Arnaldo Henriques


Sebastião Tapajosが男女ボーカルとアルゼンチンで録音したボッサ・アルバム。Tapajosは非常にヴァーサタイルな演奏をするギタリストではありますが、本作はBaden Powell風のボッサ・スタイルの演奏に徹しておりますが、その切れ味は抜群であります。ボーカルもTapajosヴィオランに乗って小気味良く走って、抜群の上昇感があります。

Sebastião

2010年7月16日金曜日

Minas / Milton Nascimento


本作、Miltonの名作と言われているアルバムですが、ミナス風ならではの不思議メロディーと独特のプログレ・サウンドが全開であります。前回のポストのジャケット写真に写っているタラップのロゴにPannam do Brasilとありますが、本作には"Saudade Dos Aviões Da Panair (Conversando No Bar)"という不思議な魅力の曲が収録されております。Elisもカバーしていますね。先日、東輝美さんのライブでも演奏されていました。

Milton

Elis

Panairは、ボサ期のセレブが利用してた航空会社であったようです。大分太ったMiltonが出てきます。



ElisのMiltonメドレー。モントルー・ジャズ・フェスでの、César Camargo Mariano, Hélio Delmiro, Luizão Maiaの最強バンドによる演奏です。

2010年7月15日木曜日

Radamés Na Europa Com Seu Sexteto e Edu / Radamés Gnattali


Radamesご一行様の1960年のヨーロッパ公演の録音。欧米を訪問する公式公演の第3回をRadamesが担当した時のものの様です。MPB、ボッサ、フォホー、ショーロなど何でもありの営業的な演目ではありますが、いかにも楽しげに演奏しているところが良いです。アコーデオンのChiquinhoの、超絶ハーモニカのEdú da Gaitaなどの芸達者のなかでも、Zé Menezesのギターがカッコ良いです。ラストのJacobのAlvoradaのビアノ、アコーデオン、ドラムスのアンサンブルなんてかなり粋であります。

Radamés

Zé Menezesのドブロ・テナーの演奏です。おじいちゃんなのに無茶苦茶元気です。しかもサックスがProvetaです。中々美味しいバンドです。

2010年7月14日水曜日

Folklore e Bossa Nova do Brasil / Various


ドイツのジャズ・レーベルMPSからのリリースによる1966年のドイツでのスタジオ録音録音によるボッサ期ブラジル音楽のショーケース作品。なんと言ってもSylvia Tellesの2曲だけでも十分な価値があるアルバムです。2曲ともシンプルなピアノ・トリオをバックにした素晴らしいテイクであります。しかも一曲は"Dindi"であります。JT.Meirelles、Dom Salvadorのジャズ・ボッサ、Roshinha de Valença、Edu Loboも普通に良いです。ジャケットの飛行機は今はなきVarigであります。懐かしいですね。



その時のツアーのものと思われるビデオがありました。ヴィオランのRosinha de Valençaもカッコ良いですが、なんと言ってもSylvia Tellesはキュートです。



Rosinha de Valençaがリードのインストもありました。右手の使い方と言いフォームも美しいです。足の組み方までもカッコ良いです。

2010年7月13日火曜日

In the Clear / Ivy


ニューヨークのネオ・アコ~ギター・ポップ・バンドのアルバム。Saint Etienneっぽいと言えばそれまでですが、より音像が明確なような感じがします。ボーカリストがフランス人女性ということもあり、フェミニンなお洒落っぽさが感じられます。

Ivy


比較的初期のPVです。北欧ギター・ポップっぽいですが、かなりカッコ良いです。

2010年7月12日月曜日

Lembrança / Lembrança


ヴァイオリンの江藤有希さん、ヴィオランの稲葉さん、パンデイロの長岡さんのトリオのファースト・アルバム。初期の作品が格別な味というか特別な愛着が湧くということが良くありますが、このアルバムもそんな愛すべき曲が集められています。特にお気に入りは稲葉さん作の"ミシン"。情景が浮かびます。試聴はこちら

2010年7月11日日曜日

Niagara Triangle Vol.1 / Niagara Triangle


大滝詠一先生のナイアガラ・レーベルのユニットで、メンバーは他に山下達郎、伊藤銀次というスーパーユニットですが、全体的に大滝詠一ワールドなアルバムです。ストーンズ風(かな?)な"日射病"とか、フィート調の"新無頼横丁"とか今聴いても良いですね。ちょっとレトロな感じも良かったりして。冒頭の達郎チューンもアレンジが最高、大瀧詠一プロデュースでアルバムを作れば、今でもとてつもなく良いのが出来そうな気もします。

2010年7月10日土曜日

Goodies / EPO


"Wica", "Voice of oopart", "UVA"や最近作のEPOも良いですが、この頃の溌剌とした感じも良いものです。キリン・レモンのCM曲も収録されています。

EPO


私的には、一番琴線に触れる音なのです。ちょっと泣けるくらいですね。



そして、ショーロ・クラブとの"駅"です。他に"百年の孤独"などもYouTubeにありました。

2010年7月7日水曜日

In Stockholm / Stan Getz


Getz Gilbertoの約10年前、スウェーデンのリズム隊をバックにしたストックホルムでの録音。なんともリラックスした演奏で気持ちの良いアルバムであります。Getzのプレイは実に滑らかなフレージングでもあり、バラードも渋くて良いし、ミディアム・テンポの曲も力が抜けていて最高です。既に禅の境地に達しているような感じもしたりします。Getz Gilbertoの頃の方がキャバレー・トーンっぽい感じもするので、このアルバムの演奏の方が新鮮な感じがします。リズム隊も控えめでツボを抑えた演奏で最高です。

Stan


Coltraneを軽く受け流しているかのような余裕の演奏でしょうか。

2010年7月4日日曜日

Nicola Conte presents Viagem / Various


イタリアのDJ、Nicola Conteによるブラジリアン・ジャズ・ボッサのコンピレーション。Tenório Jr.に始まり、Tenório Jr.に終わるという編集のであります。Tenório Jr.の"embalo"を持っているジャケットの絵からも、そこまで好きかというのが現れております。 Tenório Jr.、Wanda Sáなどアルバムとして完成された作品以外でも、コンピで聴くと良く聴こえてしまうのはマジックですよね。Heitor Costitaの"Tokio"の選曲は何なのでしょうか?ボンバ・レコードなどが、この手のレア音源を常時リリースしていいて簡単に入手できるので、日本にいることのお得な感じのするところではあります。また、ボンバ・レコードさんにも感謝であります。

Nicola

渋谷系なお洒落な感じでイイっすね。

2010年7月3日土曜日

In Europe / Chet Baker


1955年のヨーロッパツアーに関連して製作されたらしい作品。"Sings"とほぼ同時期の作品です。長く復刻不可能と言われていたジャケットでの復刻らしいです。で、内容ですが、Chetのワンホーン・カルテットによる演奏で、最高の演奏であります。全編、音数を抑えた侘び寂びの世界が展開されております。まさに引き算の音楽なのであります。アップテンポの曲も実に力の抜けた快調な演奏です。数多いChetの名作の中でも外せない傑作です。当時20代半ばで、この音楽観を持っていたということが凄いのではないかと思います。

ジャケットの機体は昔のパンナムのようです。裏ジェケットの写真では、ChetがPAAのエアラインバッグを持っています。余談ですが、今、これと同じバッグは2万円以上するようです。

Chet


サックスにPaul Desmond、ローズにBob James、ベースにRon Carter、ドラムスにSteveがGadd入っているので、1975年のアルバム"She wa too good to me"のセッションの映像と思われます。Bob Jamesのローズが光ってます。画像には出てきませんがバックで聴こえているHubert Lowsのフルートも良いです。

2010年7月2日金曜日

Oh Pretty Woman / 菅野祐悟, 木村カエラ


上戸彩さん主演のTVドラマのサントラ。ドラマは昭和の名作ドラマのリメイクのようです。で、主題歌はRoy Orbisonの"Oh Pretty Woman"のカバーでカエラ嬢が歌うもの。カエラーの私としては当然購入した訳です。ギターの演奏と言い、なかなかカッコ良いロックに仕上がってます。発売当時はアルバム未収録でしたが、現在はベスト版初回限定版ディスク2にも収録されています。

木村カエラ




番組には、最近では経営が問題となっているJALが協力していたようで、エンディングに上戸さんが歴代のCAユニフォームを着用して登場するとうい趣向で、人気投票が行われたようです。下のビデオの中では、1951-1954が良いかなと思います。なんかサンダーバードみたいでカッコ良くないっすか?