昨日はCarlos Aguirreさんのライブに行ってまいりました。ソロピアノ、ピアノ弾き語り、ギター弾き語りによる充実のライプでした。Carlos Aguirre Grupoに収録されている作品もソロでの演奏によると違った美しさがありました。Aguirreさんは、Michael Jacksonのように優しく話す非常に誠実そうな方でした。ジョークなしの故郷や愛にについての真面目なMCでありました。なんと3回もアンコールに応えてくれるというサービスぶりでした。アンコール一回目はバンドネオンの北村聡さん、ボーカルの松田美緒さんとの演奏でした。松田美緒さんのコーラスでのピアノ版"Los tres deseos de siempre"は素晴らしかったです。サイン会も行われ"Crema"を購入してサインした頂きました。サイン会も一人ひとり丁寧に時間をかけていましたので終わるまでにかなり時間が掛かってしまうのではと心配する程でした。
本作、通称"Rojo"はGurupoのセカンドアルバムで、ファーストの"Crema"同様に完成度の高いアルバムです。ライブでギターの弾き語りで演奏されたM1(Aca Seca Trioのセカンドにも収録している)を始め穏やかで美しい楽曲が揃っております。"Crema"に比べてギターの比率が高めですが、繊細なアンサンブルは同様に素晴らしいものです。下のビデオは、アルバムに収録されているウルグアイフォルクローレの定番曲"Zamba pro vos"の演奏、ワークショップの会場のような感じです。
Enjaと同じドニゴール県出身のシンガーのセカンド・アルバム。上は日本盤のアートワーク。この頃のビクターからリリースされていたアルバムは他にも日本版のアートワークのものがありますが、中々良いと思います。Maighréad Ní Dhomhnaillの"No Dowry(持参金なし)"なども良いと思います。かつてMIDIがブラジルのElencoのアートワークを変えていたのは今ひとつ納得できないものもありましたが。
イタリア人ボーカリストによるElis Reginaレパートリー集。Elisになり切り度が半端なく、"Elis meets Italian Jazz"っていう感じです。イタリア・ジャズのボッサとの親和性の高さが遺憾なく発揮されつつ、イタリア・ジャズならではの3管コンボが重厚かつまろやかな独特の味わいなのであります。勢いのある曲中心の選曲も良いです。Barbara Casiniさんのアルバムでは、他に"Todo o amor"というジャズ・ボッサの傑作があります。そちらのアルバムでもかなりElisっぽいです。常時Elisが入っている人みたいです。
Lambert, Hendricks & RossのAnnie Rossの、"Sings a song with Mulligan"に続く1959年のアルバム。Zoot Sims(ts)とRuss Freeman(p)のバックアップしています。ウェストコースト繋がりなのでしょうが、Gerry Mulliganとか渋いところを突いてきます。スウィング感抜群のジャズボーカルが堪能できます。
ビートルズのどのアルバムが好きかというのは良くある話題ですが、"A Hard Day's Night"と"Help!"はシンプルなギター・ポップで普遍的な良さがあるように思います。本作では、Johnの"You've go to hide your love away"とRaulの"I've just seen a face"というフォーク調の名曲のポイントも高いです。後者はFrances Black & Kieran Gossのカバーも良いです。
1950年代のドゥーワップ・グループのアルバム。本アルバムは山下達郎さんが一人ドゥーワップ・アルバム"On the street corner"でカバーしている"Blue velvet"が収録されております。本アルバムのアレンジはフルートがフィーチャーされたジャズィーで粋なものであります。黒人独特の肉感的な歌は良いものであります。