2011年8月30日火曜日

The Gipsy / Mr. Fox


1970年頃に活動していた英フォーク・バンドのアルバム。ジャケット的にプログレ・コレクター好みなので購入したものです。wikipediaに詳しい情報があるのでそれなりに後世に名を残したということになるのかもしれません。内容的には生真面目な一線を若干超えているところが良い感じではあります。それとボーカル、フィドルを担当するCarole Peggという人が気になるところではあります。ソロ・アルバムもあるようですがCD化されていないようです。「英国ロックの深い森」によると大して良くないと書かれていますが、少し聴いてみたい気もします。

Mr. Fox / The Gipsy - Mr. Fox

2011年8月27日土曜日

Thanks I'll Eat It Here / Lowell George


私のアイドルのうちの一人Lowell Georgeの唯一のソロアルバム。ブラスが使われたりして、Little Featとは一味違った感じではありますが、超ファンキーなチューンと泣きのアコースティック・バラード満載です。特にアコースティック・バラードはFeatより多め、終盤の展開は絶品です。CDのボーナス・トラックにLowell George/Ivan Ulz作、Valerie Carterのファースト"Just A Stone's Throw Away"のデモ・トラック、しかもValerie Carterとのデュエットであります。Rickie Lee Jonesの"Easy Money"、Featの"Two Trains"のカバーなども聴きどころです。

Lowell George


♪Seen my pretty Alice in every headlight, Alice, Dalls Alice...


2011年8月25日木曜日

Gego & Picigin Band / Gego & Picigin Band


以前クロアチアで購入したCD。CDショップの店員さんはレゲエと言っていましたが、それ程レゲエって言う感じではありませんが、とにかくトロピカル調のハッピーなアルバムです。クロアチアはフバールとか快適な島々があって、ハワイ的な楽園音楽が生まれるのも当然な感じでります。本アルバムも、かなりジャワイアンな感じのアルバムで中々楽しめます。

Gego & Picigin Band

2011年8月21日日曜日

Electric Harlow / Orchestra Harlow


Larry Harlowのオーケストラの1969年のFaniaレーベルからのアルバム。ロックでも1970年前後が最も熱い時代だったようにSalsaもこの時期は相当熱い時代だったようです。この時期の一連のアルバムと同様、ヴォーカリストにEl niño bonitoと言われたIsmael Mirandaがフィーチャーされております。Mirandaの歌は最高にフレッシュであります。タイトルとは異なり、大部分がアコースティック・ピアノと生音でサルサの王道と言った感じのアルバムであります。

Orquesta Harlow


画質は最低ですが、当時のイースト・ハーレムの雰囲気が最高です。

2011年8月20日土曜日

Rita Lee / Rita Lee


昔、ブラジル音楽と言えばサンバしか聴かなかった頃、オムニバスにRita Leeが入っていると残念な感じがしましたが、最近は大分寛容になったのでブラジルのロックも聴けるようになりました。Rita LeeやOs Mutantesの曲にも良い曲があるのに気づくようになりました。本作は1993年のセルフ・プロデュース作で、ロック調からボッサ・ノヴァ調まで幅広い曲調が収録されています。ロックと対極のようなCarlos Lyraの"Maria Ninguem"のカバーが収録されていますが、ネオ・アコ風の感じから終盤のエレキのアレンジなどかなりお洒落な感じです。そう言えば日本盤も発売されていたThe Beatlesのボッサ・カバー集も中々良い出来であります。そちらはRoberto de Carvalhoのプロデュース作です。

Rita Lee


良くカバーされている名曲です。



Joyceの名曲。猫の名前としては秀逸です。



全く関係ありませんが、今週、Saku Sakuにゲスト出演していた"きゃりーぱみゅぱみゅ"のPV。Perfumeと同じ中田ヤスタカさんの作品。最近のお気に入りです。フィンランドなどでも人気だそうです。

2011年8月17日水曜日

Sunshine Suite / Pat C.


ドイツ発のブラジル人シンガーによるクラブ系ポップ・ミュージック。どのアルバムもとびきりポップでキュートなチューンが数曲収録されております。本作のM3などその好例。咳払いから始まるアイデアも秀逸。キャンディーズの"年下の男の子"のカバーもお洒落。

Pat C.


2011年8月16日火曜日

eps / Robert Wyatt


Robert Wyattの未発表音源やデモ音源を集めた、ミニ・アルバム5枚組みボックス。Virginレーベル時代のシングル"I'm a believer"の未発表バージョンから、傑作アルバム"Shleep"のリミックスまでで構成されています。アートワークは奥様のAlfreda Bengeさんによるもの。アバンギャルドとアンビエント、それと何とも言えない美しさが渾然一体となった独自の音楽であります。続けて聴きたい時にはiPod/iTunesの威力が発揮できます。

Robert Wyatt


傑作アルバム"Rock Bottom"と同時期にリリースされてたシングル、The Monkeesの"I'm believer"のカバー。意表をついたポップさの裏にある、複雑で奥深いアレンジには感嘆します。

2011年8月12日金曜日

Mestre Capiba / Raphael Rabello E Convidados


北東部の大作曲家Capibaの作品を、7弦ギター奏者のRaphaelが、Chico, Paulicho, Gal, Caenato, Bethânia, Alceu Valença, Milton Nascimento, João Bosco & Paulo Moura, Ney Matogrossoという豪華ゲスト歌手を迎えて製作したアルバム。Dinoが7弦をRaphaelは6弦を演奏しているようです。ヴィオランの演奏は全体的に慣用的でかなり大味な感じではありますが、かえってリラックスした雰囲気にも感じます。中では、Bethâniaの曲は抜群に良いです。

Raphael Rabello


そのMaria Bethâniaのトラック。フルートとクラリネットが美しいショーロです。

2011年8月10日水曜日

Equal Scary People / Sara Hickman


米国テキサスで活躍するSSWの1989年のアルバム。どういう契機で手にしたアルバムか覚えていませんが、アメリカ的ニュー・ウェーブの系列として購入したように思います。Brave ComboのCarl Finchが参加、美しいアコースティックなサウンドが展開されています。アメリカ的なスペース感と、適度にドリーミーな感じも中々良い感じです。

Sara Hickman


本アルバムM1の"Simply"のクリップです。

2011年8月6日土曜日

Fátima Guedes / Fátima Guedes


Fátima Guedesのファースト・アルバム。Odeonレーベル100周年の一枚としてリリースされたCD。女流ソング・ライターとしてブラジルを代表する存在でありますが、特に、バラード調のスローな曲に格調高い名曲が多いように思います。丁度Jobimの"Se todos fossem iguais a você"のような感じです。本作にもVelasレーベル時代の名曲"Minha nossa senhora"に匹敵する名曲が収録されております。また、サウンド的にはフェンダー・ローズが多用されていて、私的には好感度アップなのであります。

Fatima Guedes


本アルバム収録曲の映像。なんと、後半にElisが歌います。良い曲だし、良い映像です。



Velas時代の名曲"Minha nossa senhora"。Marco Pereiraのヴィオランをバックにしたライブ映像です。

2011年8月1日月曜日

Dindinha / Ceumar


ブラジルのシンガーのファーストアルバム。1999年リリース。タイトル曲の作者であるZeca Baleiroのプロデュース。Céu+Mar(=空海)という名前に負けない、微妙なセンチメントに溢れた素晴らしい作品です。ミナス出身の方らしく、ミナスっぽい空気感もあります。何といっても出色なのは、Reneissanceの名作"Ashes are burning"収録の"Let it glow"のカバー。これをラストに持ってくるセンスは最高です。

Ceumar


アルバム収録曲を数曲。




しかし、Reneissanceを聴くとAnnie Haslamの歌の凄さ、特に高音の伸びやかさには感激します。



Reneissanceの他のクリップ。コメントがポルトガル語(かスペイン語)なので、ブラジル人がアップしたものかもしれません。