2011年3月31日木曜日

Couperin : Tic-Toc-Choc, Etc. / Alexandre Tharaud


フランス人ピアニストによるCouperin集、バロック音楽です。何年か前に内輪でCoueprinが話題になったのと、アートワークが印象的だったので購入しました。タイトル曲のような派手な曲もありますが、いかにも古楽っぽい曲も多いです。本来チェンバロの曲なのでしょう、バロック特有のトリル見たいな装飾音もなぜかフランスっぽい感じがします。

Alexandre Tharaud


若くて中々カッコ良い人でした。本アルバムのタイトル曲の演奏。2声で音が近いの指がややこしいことになってます。音の軽やかさも良いです。

2011年3月30日水曜日

Voz E Violão / João Gilberto


最近、英elレーベルから初期アルバムが再発されていますが、本作はCaetanoプロデュースによるJoãoの目下最新のスタジオ録音。タイトルどおりJoãoのヴィオランと歌だけによるアルバム。同様に歌とヴィオランによる奇跡の1973年の"João Gilberto"の再現とも言えますが、Caetanoの美意識とJoãoへの敬意が反映されて、艶かしい美しさと優しさが込められたアルバムになっています。Caetano作の楽曲、あのGal & Caetanoの"Domingo"収録の"Coração vagabundo"も良いです。

João Gilberto



Bebelが一緒に歌う"Chega de saudade"。Bebelの歌の純真さもあり感動的なビデオです。



Caetanoとのライブの映像。いつになくCaetanoが控えめに見えたりします。これを見ると高齢化も悪くないと思えたりします。


2011年3月29日火曜日

Respects / Cymbals


昨年リリースされたSuperflyのカバー集もかなり良かったですが、本作は土岐麻子さんがフロントを務めたCymbalsの殆どがUKロックのカバー曲からなるミニアルバム。Who, Stones, Kinksといった60'sナンバーを鋭く尖ったアレンジで聴かせます。麻子さんの歌も最近とは違いますがとってもキュートです。

Cymbals


2011年3月28日月曜日

Love You Live / The Rolling Stones


スタジアム・ライブを始めるようになる以前のライブだと思います。1970年代前半の集大成と言えるアルバムであり、私の最も好きな良い感じにバラけたサウンドになった頃のアルバムです。"Black and blue"、本アルバム、次作"Some girls"とそんな感じの隙間を生かした絶妙のサウンドが創られていた時期であります。Led Zeppelinの"Physical Graffiti"~"Presence"とも符合する良い時代でした。

The Rolling Stones


本アルバムに収録の"Happy"、Kiethが若いです。スタジオ盤では"Exile On Main Street"に収録されているKiethが歌うようになった最も初期の曲です。



リオのビーチでのライブです。やっはリオのライブはスケールが違いますね。アメリカのスタジアムなんかより客席が雑然としてるのが盛り上がって見える理由でしょうか。Kiethは歳を取ってさらにカッコ良くなってますね。見習いたいものです。Ron Woodのラップスチールもイケてます。



Stonesとは関係ありませんが、リオのビーチでの第3代アシェ・クィーン、Claudia Leiteのビーチでもライブ。アスリート的なDaniela、Iveteと違って、感極まったりするところが可愛いです。

2011年3月27日日曜日

Mojo Hand / Lightnin' Hopkins


テキサス・ブルーズマン、Lightnin' Hopkinsの代表作。アコギとエコーの奥から聴こえるダミ声が、アーシーといっても土埃舞うアメリカな映像をフラッシュバックします。Lightnin'といっても今の時代に聴くとゆったりした余裕のあるヒューマンな音楽なのでかなり和めるのであります。ヴゥードゥーの癒し効果も加味されているのかもしれません。

Lightnin' Hopkins


"Mojo Hand"の映像。粋がった感じのオシャレ堪りません。



カジュアルな感じの映像もありました。



何歳くらいの映像でしょうか?オシャレ度ガアップしているところがさすがです。

2011年3月26日土曜日

Bluebell Wood / The Big Sleep


英国ロックバンドのアルバム。ジャケットからはプログレ的なサウンドが想像されますが、多少の変拍子があるものの普通のロックで、曲もそれなりに良く出来ていて英国的な雰囲気もあり中々の佳作であります。アルバム一枚で不発に終わったバンドで妙なジャケットと言うマニアの嗜好を引きつける条件が加わっていますし。

2011年3月21日月曜日

Kayak II / Kayak


オランダのバンドKayakの1974年のセカンド。昨年渋谷のバー、ストロベリーフィールズに何度かお邪魔したりしたのですが、壁にこのジャケットが飾ってあった時期があって気になって購入してみました。プログレコレクター時代にファースト"See see the sun"のアナログ盤を持っていたて結構気に入っていたので、このセカンドも聴いてみたくなったので。ファーストはちょっとショボイ(失礼)Yesみたいな感じではありますが、それが持ち味でもあって悪くない感じでありました。本アルバムは、さらにコンパクトな感じのポップロック色が強くなった感じです。一般的(プログレ書籍などの中の話ですが)にはこの後のサードアルバムが最高傑作と言われているようです。

Kayak


ファーストのタイトル曲のライブです。やっぱりかなりYesが入ってます。キーボードのマントを着ていたり髪型まで成りきってるのが学園祭っぽくて良いです。

2011年3月20日日曜日

Magic Christian Music / Badfinger


BadfingerはThe Beatlesのアップル・レーベルのバンドです。Paul McCartney作曲の"Come and get it"で始まるファースト・アルバム。その他の曲もかなりPaulっぽい感じで、そんな60年代的なブリティシュ・ポップの魔法に浸りたいときには最高のアルバムです。

Badfinger


その"Come and get it"のライブ・ビデオです。Paul自身のデモも海賊版やYouTubeなどで聴くことができます。

2011年3月19日土曜日

Living In The Material World / George Harrison


何かと悲しいことが多いこの頃ですが、そんな時に少しでも平和を感じられるアルバムです。Georgeの最高傑作と言われることが多い作品ですが、タイトル曲の"Give Me Love (Give Me Peace On Earth)"をはじめ、"The Light That Has Lighted The World"などピースフルな楽曲が並びます。レコード・コレクターズのレコスケくんがGeorgeファンとして知られますが、私もかなりのGeorgeファンでした。中学生時代にはこのアルバムも擦り切れるくらい聴いたものです。そう言う懐かしさも加わってさらに和めるのでした。

George Harrison


"Give Me Love (Give Me Peace On Earth)"のライブ。日本公演の映像のようです。

2011年3月9日水曜日

...E A Gente Sonhando / Milton Nascimento


Milton Nascimentoの2010年末の最新作。初期のMiltonサウンドのキー・プレーヤSom ImaginárioのWagner Tisoが久々にアレンジに参加しています。とは言え昨日のポストした"Pietá"もWagner Tisoのサウンドを基準にしているようにも思えます。そういう訳で鉄板の作品。アートワークも豪華です。



"Pietá"でのMaria Ritaのように未発掘のタレントを表舞台に出してくれるのもMiltonの功績のひとつと思います。本作でもClarissa Veigaという気になる女性歌手が参加さています。ネットで調べてみるとGrupo Vocal Txaiとういコーラスグループのメンバーらしいです。



Beto Guedesの"Amor de Índio"のカバー。Betoのオリジナルより、このテンポの方が良いですね。



ついでにBeto Guedesのバージョンも掲載しておきます。Wagner Tisoが冒頭のインタビューとキーボードに登場します。

2011年3月8日火曜日

Pietá / Milton Nascimento


Milton Nascimentoの2002年作。飛び切り鋭いメロディーとかは無いように思いますが、私的にMilton Nascimentoに期待する音がそれは綺麗に鳴っている佳作だと思います。聴き易さで言えばMiltonの最高傑作と言えるかもしれません。何といってもファースト・アルバムをリリースする前のMaria Rita(Maria Rita Marianoとクレジットされています)が参加しているのが特筆すべきところです。ElisがMilton作品の最高のインタープリターだったことを思うと特別な感慨もあります。最初にMaria Ritaの歌が出てくるM4なんて特に泣ける曲です。"Lembra, lembra, lembra..."って言うところなんてElisが居るかの様です。他の共演者、Marina MachadoとSimone Guimarãesも申し分ない存在感があります。

Milton Nascimento


そのM4のMaria Ritaによるソロです。


MiltonとMarina Machadoのバージョンです。こちらもかなり良いです。

2011年3月5日土曜日

Lonquén - Tributo A Victor Jara / Francesca Ancarola


昨年の夏、Carlos Aguirreのピアノをバックにしたララバイ集を良く聴きました。寝る前に聴くのに最適なアルバムでした。本作は、同郷の英雄であるフォルクローレ歌手・作曲家のVictor Jaraへのトリビュート作品。Carlos Aguirreも参加したジャズ的要素が加えられたコンテンポラリー・フォルクローレ、複雑なボーカリーズが特徴のサウンドです。重かったり暗かったりしそうなこの手のテーマを美しく仕上げています。

Francesca Ancarola




本アルバム収録曲のひとつのJaraによるライブ映像です。

2011年3月4日金曜日

The Peel Sessions / The Slits


ポスト・パンクというジャンルですが、最近、巷で微妙に流行っているようです。特にかつてのガール・バンドが復刻されているようです。The Raincoartsなんて全アルバム紙ジャケットですし、Dolly Mixtureのボックスも快挙でした。The Raincoartsと同じRough TradeレーベルのThe SlitsによるBBC Radio 1のJohn Peelセッションを収録したアルバムです。音楽の性質上スタジオ録音より自然な感じがします。

The Slits


最近も盛んに活動しているようでYouTubeに大量の画像がありました。昔のどこか力が抜けた感じよりかなり元気でパワフルな感じです。

2011年3月3日木曜日

Come In Un'Ultima Cena / Banco Del Mutuo Soccorso


イタリアン・プログレの雄、Banco Del Mutuo Soccorsoのアルバム、邦題「最後の晩餐」です。PFM(Premiata Forneria Marconi)同様、EL&Pのマンティコア・レーベルから英語アルバムをリリースしていました。イタリアっぽさ満載の大仰なオペラっぽいボーカルとシンフォニックなサウンドがワン・アンド・オンリーなバンドです。本アルバムは、プログレ末期なのか、ちょっとファンキーな感じであったりします。

Banco del Mutuo Soccorso


そのファンキーな感じの曲のライブ・バージョンですが、アルバムよりもアップ・テンポでさらにファンキーだったりします。

2011年3月2日水曜日

Gafieira De Bolso / Eduardo Neves



MPB関連のアルバムのバックなどにも頻繁に見かけるサックス奏者のリーダー作。リオのLapa地区で活躍する人の様です。最初に気にかかったのは、バイオリン奏者のNicolas Krassikのアルバム"Na Lapa"での演奏でした。本アルバムは、ジャズ・ベースのサンバ、ラテンなどが快適なミックスされた最高にお洒落な音楽が詰まっています。内ジャケットのメンバー写真もオサレです(カバー画像にリンクしておきました)。

Eduardo Neves

Nicolas Krassik


アルバムのライブ。本アルバムのメンバーと同じようです。