2011年5月31日火曜日

This Is Just The Same / Isobel Campbell


Belle and Sebastianのボーカル、チェロのIsobelのソロ・アルバム。サウンド的にはベルセバと大差ない英国風草食系、淡色フォーク/ロックですが、ベルセバでは少ししか聴けないIsobelの歌が沢山聴けるのがポイントです。全曲が良い訳ではありませんが、タイトル曲などハマる曲あります。

Isobel Campbell


そのタイトル曲のクリップ。ストリングス+ホーンのアレンジも秀逸です。

2011年5月29日日曜日

Cantar Do Jobim / Dirindi featuring Marzieh Reyhani


オランダ人によるジャズ・ボッサ・アルバム。最終曲の"Dindi"とメドレーになっているバンドのテーマ曲以外はJobim作品を揃えたアルバム。同じアランダ人のJosee KoningさんのJobim集も素晴らしいアルバムでしたが、本作もかなりの充実作です。名前からするとイラン系の方かも知れませんが、ボーカルのMarzieh Reyhaniさんのストレートでシンプルな歌い方も好感が持てます。それなりにパワーがありつつ、力みの無い良い感じです。バンドの演奏も手堅いです。M4など、ラテン系の苗字のベーシストの男声ボーカルも悪くないです。リード・ボーカルとのコーラスも良いアレンジです。フルート奏者とサックス奏者の演奏も効いています。特に女性フルート奏者の演奏、ハーモニーは素晴らしいです。アルト、バスを使ったりするところも得点が高いです。

Dirindi


Josee Koning


このバンドのギタリストが演奏しているビデオ。アラビックなボーカルとの取り合わせが面白いです。



Josee Koningさんのビデオで、そのJobim集にも収録されている"Correnteza"、いぶし銀のDori Caymmiとの演奏。どこかDorival Caymmi的な雰囲気のある曲ですね。

2011年5月28日土曜日

おもろうた / 伊波智恵子 Meets 栗コーダーカルテット


フォーシスターズの伊波智恵子と今をときめく、って程でも無いかも知れませんが昔よりは売れている感じのする栗コーダーカルテットのコラボレーション・アルバムです。栗コーダーによる芸達者なアコースティック・サウンドと伊波さんの温かみのある歌声が良い感じにブレンドされてホノボノとした素敵なアルバムになっています。リコーダーと三線という取り合わせも絶妙です。

栗コーダーカルテット


伊波さんの画像が見つからなかったので、ウクレレ栗コーダーの音源を添付します。


2011年5月25日水曜日

Herb Alpert Presents / Sergio Mendes & Brasil '66


A&Mでの初作にして、黄金時代のスタイルを確立したアルバム。このBrasil '66時代のボーカルはHerb Alpert夫人のLani Hall、Sergio Mendesサウンドにポップでモダンでスタイリッシュでアーバンなカラーを加えているのがLaniのボーカルであるのは間違いありません。あまりに定番な"Mas que nada"を始め、同じくお決まりのThe Beatlesカバーは"Daytripper"と鉄壁のアルバムと言えます。ブラジル音楽、ジャズ、ソフト・ロック等々のミクスチャーの傑作でもあります。

Sergio Mendes


このアルバムのラインアップと思われるビデオ。左がLani Hall、右がもう一人のボーカリストJanis Hansenという人です。絵的にもレトロで良い感じです。絵的な感じとしては、昔のフレンチ・ポップなどにも通じる気もします。

2011年5月22日日曜日

Somethin' Cool / Voices In Latin feat. Barbara Moore


英国人のアレンジャーでもあるBarbara Mooreさんという方が製作したSergio Mensesなアルバム。若干エキゾチックものっぽい感じがあるもののSergio Mensesの名作群に匹敵する力作です。Barbara Mooreさんがリードするコーラス・ワークも秀逸です。キューバっぽいエキゾな感じの"The Look of Love"なんかも素敵です。アートワークも切り貼りっぽいチープな感じも良いです。

Something Cool - Voices In Latin

2011年5月20日金曜日

The Gabby Pahinui Hawaiian Band, Vol. 1 / Gabby Pahinui


Ry Cooderのディスカバリーものの一つ、ハワイ音楽のレジェンド、Gabbyの存在を世に知らしめた名作として名高いアルバム2枚のうちの1枚。Gabbyのアルバムの中でも、全てのハワイ音楽の中で最高傑作と言えるでしょう。GabbyだけでなくGabbyの息子たちに加え、Atta Isaacs, Sonny Chillingworthというハワイ音楽の巨人たちも参加しているという凄すぎるアルバムでもあります。1曲目の始めから鳴るGabbyの12弦ギターは、ハワイの風と木々のざわめきをフラッシュバックさせます。さらに数々の弦楽器の重なり合い、入れ替わり立ち代りリードが取られる展開は何度聴いても感動させられます。Ryのマンドリンも、Buena Vistaでのスライドのような浮いたところが無く周囲の音に溶け込んでいます。GabbyやSonnyの歌も優しく滋味溢れるものです。

Gabby Pahinui


Gabbyの十八番といわれるHi'ilaweの演奏。このグルーブ感、風を感じる12弦ギターの音色、渋すぎる歌、全てが最高です。

2011年5月15日日曜日

天縁 / 玉城一美


沖縄民謡歌手の方の10年位前のアルバムです。かなりお気に入りのアルバムであったので久しぶりに聴いてみました。エレクトリック・アイリッシュ(Clannadみないな)感じと思い込んでいましたが、実は、リンガラっぽかったり、アイリッシュ・ロック(Poguesみたいな)っぽかったり、相当にチャンプルーな感じでした。演奏はそんな感じですが、玉城さんの澄んで凛としながらも可憐な可愛さのある歌の印象のために、そんな思い込みになっていたのだと思います。梅津和時先生のアレンジ曲も多数収録されています。

玉城一美


本アルバムの作品が収録されている神谷幸一さんとの演奏です。

2011年5月14日土曜日

Calm & Swaying / Lagoon


日本を代表するスラッキー奏者、山内雄喜さんと田村玄一さんというギタリストとのコラボレーション・アルバム。スチール・ギターの音が印象的なアルバム。スラッキーの上に揺ら揺らと鳴るディープ・エコーのスチール・ギターやエレキ・ギターが心地良いです。森の冷気を感じる暑い時期に好適なアルバムです。



最近も、このユニットでの演奏をしている様です。今週アップされたばかりの画像です。弦楽器の音が絡み合うのもハワイ音楽の醍醐味であります。

2011年5月9日月曜日

First Album / Roger Morris


英国のSSWの1972年のアルバム。タイトルは"First Album"でありますが、ラスト・アルバムでもあるようです。国内盤帯に、The Bandの影響云々と書かれているように米国ルーツ・ロック的なサウンドのアルバムです。とは言えDenaley & Bonnieの"On tour with Eric Clapton"とかGeorge Harrisonの"All Things Must Pass"が1970年ですので、一部の英国人がレイドバックに傾倒している時代を反映したサウンドであります。曲も演奏もそこそこなのですが志のピュアさが楽曲の端々から伝わるところが素晴らしいアルバムです。

2011年5月4日水曜日

Switch Complete 1986-1987 / Nav Katze


女子3ピースバンドの80年代インディーズ時代のアルバム。Wikipediaによるとアルバム製作をしていたのは1996年までのようです。ムーンライダース岡田徹さんのプロュースでデビューしたということですのでドラムスのサウンドなど当時の雰囲気があります。歌の感じはでは乙女塾系のQlairな感じだったりします。かなり真面目な感じが味でしょうか。



上記アルバムの収録曲。本日、天気が良かったので谷中に猫見に行ってきました。かなりの豊作、オープン猫カフェ状態でした。

2011年5月2日月曜日

The Quickening / It's Jo and Danny


イギリスの男女デュオの2005年のアルバムで、目下最新のアルバムらしいです。私的な分類ではThe Bird & The BeeとかClare & The Reasonsと同じカテゴリーに位置づけられています。元々はエレクトリックをブレンドした所謂エレポップ系、だった様ですが、本作では完全にアコースティックなアルバムに仕上がっています。ボーカルのJo(女性の方)の声質も軽やかでフォーキーな曲調にマッチしていますし、Dannyのフィドルやティンホイッスルなどのトラディショナルな味付けが程好く効いているところが良い感じであります。

It's Jo and Danny


本アルバムより少し前の作品のようで、エレポップな感じの曲調です。

2011年5月1日日曜日

Earth Song - Ocean Song / Mary Hopkin


The Beatlesのアップル・レーベルのアーティストの一人として知られるMary Hopkinのアルバム。"Those were the days"、邦題"悲しき天使"などのポップ。チューンが収録されたファースト・アルバムの方が知名度が高いと思われます。本作は特にヒット曲も無く、地味な感じもしますがフォーキーな楽曲で統一されていて今聴いても色褪せない普遍性があると思います。RenaissanceのAnnie Haslanのようなスケールの大きい歌唱が素晴らしいです。結婚後しばらくの間は歌手活動をしていなかった様ですが、最近は自主制作アルバムを何枚か製作しています。そのうちのアルバム一枚を持っていますがキャリアの深さが感じられる中々良い作品です。

Mary Hopkin


"Morning of my life"というアルバム未収録曲の映像です。YouTubeのコメントによると画像に写っている犬はPaul McCartneyの犬だそうです。