2011年9月30日金曜日

Love Is the Thing / Nat King Cole


女性上位のジャズ・ボーカル業界でSinatraと並んで男性ボーカルの双璧という感じのNat King Coleですが、端正さ、繊細さでは抜群という感じです。ミュージシャンズ・ミュージシャンであることも納得できる奥行きが感じれるのであります。本アルバムは、何と言っても定番中の定番の"Stardust"の名歌唱が収録されています。何度聴いてもこの曲のフレージングの素晴らしさには感動します。秋めいた季節には最高のアルバムです。

Nat


その"Stardust"ですが、画像も中々カッコ良いです。



Natalie Coleの歌も所々にNat King Coleの面影が宿っているように感じます。

2011年9月25日日曜日

Verde, Anil, Amarelo, Cor de Rosa & Carvão / Marisa Monte


Marisa Monteのサード・アルバムです。新しいポップスと伝統のサンバが良い具合にミックスされた良いアルバムです。日本にもファンが多く、日本でボサノバを歌う人たちにも少なからず影響があるようでPaulinhoのカバー"Dança da solidão"なども本作の影響なのではないかと思います。ラストの"Esta medolia"はBubú da PortelaとJamelãoの共作ということで、Portela & Mangueiraなサンバの名曲ですね。Velha Guarda da PortelaやArgemiro Patrocínioのプロデュースや映画"O misterio do samba"など伝統サンバに対する貢献も見逃せません。

Marisa Monte





2011年9月18日日曜日

Personalidade / Alcione


Alcioneのベスト。昔からBeth, Claraと並ぶ女性サンバ歌手と言われているように思いますが、オリジナル・アルバムでコレと言う作品があると言うのは知りません。ポップなパゴージとかバイーアなど、軽めの企画もの結構良かったりしますので、懐の深さが持ち味であったりもすると思います。AlcioneはBeth同様マンゲレンシです。右下のスライドショーにはマンゲイラのクアドラで撮影した画像が載っています。いただいたアマニャンのバンダナは今も大切に取ってあります。

Alcione


代表曲"O Surdo"と"Sufoco"のメドレーです。演歌な感じで相当カッコいいです。

2011年9月17日土曜日

Tell Mama / Etta James


ブルースの女王Etta JamesがMuscle Shoalsを訪れて録音した音源であります。ということでブルーズと言うよりソウル寄りのアルバムですが、これがかなり一級品のソウル作品になっております。Irma ThomasのMuscle Shoals録音と併せてお気に入りのアルバムであります。

Etta James


本アルバムの収録曲。



同曲のBeyouncéのバージョン。映画Cadillac Recordsのシーン。Etta Jamesに成りきっています。かなりの完成度です。

2011年9月5日月曜日

Sem Tastão 2 / Cristina Buarque & Henrique Cazes


昨年はNoel Rosaの生誕100年の記念の年でした。今年のブラジル映画際ではNoel Rosaの映画が上映されるようです。内容はドキュメンタリーのような感じのようです。本作はCristinaが、カバキーニョ奏者のEnriqueのヴィオランをバックに歌うアルバムの2作目。スタジオライブのような感じの録音です。1作目に比べると多少地味な感じもありますが、味わい深いアルバムであります。曲はNoelの他にWilson Batistaの曲も収録されています。

Cristina Buarque


Cristinaも随分と年を取った映像が多いですが、それはそれでサンバな感じでよいと思います。


2011年9月3日土曜日

Wilson, Geraldo, Noel / João Nogueira


João Nogueiraが3大サンバ作曲家と呼ばれるWilson Batista, Graldo Pereira, Noel Roseの作品を歌った作品。とは言えどの曲もJoão Nogueira風なのが流石です。作曲家でもあり、独特の歌い口でもあるためでしょうか。最近ではZeca Pagodinhoがかなり似てきていますが。ラストの"Feitio De Oração"はAlmir Chediakの名作ソングブック収録のバージョンに似たピアノを伴奏にしたアレンジ。そう言ったスタイルも以外と合ってます。

João Nogueira


代表曲の"Súplica"、ホーダ・ジ・サンバ風の雰囲気満点のビデオです。最近購入した女性サンバ歌手Soraya Ravenleのアルバム、Paulo César Pinheiro作品集にも収録されていました。



こちらも自作曲。ビデオのコメントにもあるように、カバッコはLuciana Rabelloのようです。同様に良い雰囲気です。

2011年9月1日木曜日

Sucessos de Zé Kéti / Zé Ketti


Rozembritと言うレシーフェのレーベルで録音されたZé Kettiの代表曲集。Nara Leãoとの競演で有名な"Opiniâo"、ElencoのNaraに収録の名曲"Diz que fui por aí"、Elton Medeirosとの共作"Mascarada"など代表曲の殆どがセルフカバーされております。ホーンセクションを配したゴージャスなサンバで、Zéの歌も溌剌としております。

Zé Ketti


"Diz que fui por aí"のビデオ。このシリーズのDVD、Cartolaなどリリースされていて演奏は良いのですが、何故か絵が寄り過ぎで、絵的に飽きてしまうのが難であります。



最近、多数復刻されているSom Livreレーベル作品の中の一枚としてリリースされているMarilia Barbosaという方とのデュエット。かなりお洒落っぽいところがZéの持ち味ですね。なので、Zé Renatoのカバー集なんかもマッチするのだと思います。