2008年6月30日月曜日

#190 Dominguinhos


Dominguinhos, Sivuca & Oswaldinho / Cada um belisca um pouco
Brasil : Forro
ブラジルを代表するサンフォーナ奏者たちにより、Luiz Gonzagaに捧げられた作品。SivucaのFeira de MangaioからラストのAsa Brancaまで、時に熱く時にはクールに決めまくる。



Yamandu+Dominguinhos / Yamandu+Dominguinhos
Brasil : MPB
Jobim作品なども含めて洗練された自在な演奏を聴かせるデュオ作品。Rio grande do sul出身のYamanduが持つ微妙にフォーク的な感覚がハマった作品。

2008年6月29日日曜日

#189 Trio Forrozao


Trio Forrozao / Na puxada de rede
Brasil : Forro
素朴さを洗練させたようなフォホーが聴ける。とにかく緩めのテンポの曲で余裕の演奏に終始しているところが良い。ヴォーカルやコロのイナタさも絶妙である。



Brazil Forro / Musica for maids and taxi drivers
Brasil : Forro
Natashaレーベルからリリースされていた何故か英語のジャケットの作品。ドラムスやベースなども入ったモダンと言っても十分土臭いフォホー作品。結構走る曲が多め。

2008年6月28日土曜日

#188 Sivuca


Sivuca / Pau doido
Brasil : MPB
フォホー、サンバ、ボッサ、ジャズなど多種多様な楽曲をSivucaのアコーディオンをフロントにしたコンボで演奏した作品。Altamiro CarrilhoのサンバDeixa o bureque pra mimなど特に良い。オープン気味のスネアを活かしたドラムもカッコ良い。



Sivuca & Rosinha de Valenca
Brasil : MPB
Rosinha de Valencaの客演を数曲含むライブ音源。Sivucaの代表曲Homenagem a velha guarda、Sivucaの歌が渋いFeira de Mangaio、プログレっぽいAsa brancaなど、中々楽しめる。

2008年6月27日金曜日

#187 Hermeto Pascoal


Hermeto Pascoal e Grupo / Festa dos deuses
Brasil / Jazz Rock
極上のジャズロック作品。例えばHatfield and the NorthのThe Rotters Clubのような名作に勝るとも劣らない傑作。メロディーを取るユニゾンが癖になります。



Hermeto Pascoal e Grupo / Festa dos deuses
Brasil / Jazz Rock
Caio, Joyce, Victor Assis Brasilなど全曲が人名をタイトルにした作品集。こちらもジャズロック的。どの曲もレベルが高く、非常に美しい曲なのに感心する。演奏もとにかくカッコ良い。

2008年6月26日木曜日

#186 Theo de Barros


Theo de Barros / A Luz de velas
Brasil : MPB
伝説のバンドQuarteto Novoのギタリストの2007年リリースのソロ作品。ヴィオランにヴィオラなどの鉄弦のアコースティックを組み合わせ、クリアーな響きをたたえた汎ブラジル的な音楽。



Quarteto Novo / Quarteto Novo
Brasil : MPB
Airto, Hermeto, Heraldo do Monteを擁した伝説的なグループの作品。フォホーなどの北東部音楽をベースにジャズ的なニュアンスを組み合わせたりした独創的なサウンドとなっている。Hermetoの名曲O ovoなど親しみやすい充実した楽曲が並ぶ。

2008年6月24日火曜日

#185 Heraldo do Monte


Heraldo do Monte / Viola nordestina
Brasil : MPB
Quarteto NovoのメンバーでもあったHeraldo do Monteのソロ作品。フォホーなど明るくハッピーな曲が基調で、鉄弦の音色が涼しげなのも良い。



Heraldo do Monte / Moda de viola
Brasil : MPB
Lea Freireの製作によるMPBabyのシリーズ作品。鉄弦の美しい音色によるサウダージ感覚溢れる楽曲が並ぶ。

2008年6月23日月曜日

#184 Keiko Ikuta


生田恵子 / 東京バイヨン娘
Japan : Forro, J-POP
日本語詩によるLuiz Gonzaga作品から、典型的な昭和歌謡、ラテン歌謡まで充実した内容。ライナーによるとサンパウロ録音は、Chiquinho, Altamiro, Meira, Canhoto, Dinoというコンジュントらしい。このバックによるLupicino Rodriquesのサンバカンソンも収録されている。恋の花咲くサンパウロとか、陽気なバイヨン娘、会津磐梯サンバなど、タイトルだけでも楽しい。



Luiz Gonzaga / Veronica
Brasil : Forro
1940年代~50年代の音源集。

2008年6月22日日曜日

#183 Elba Ramalho


Elba Ramalho / Elba canta Luiz
Brasil : Forro
Luiz Gonzaga集。サンフォーナと共同制作はDominguinhos。歌の活力はさすが。聴けば元気の出る。

Elba ramalho / Leao do norte
Brasil : Forro
北のライオンと言う感じの形容がピッタリのカッコ良さ。タイトル曲はLenineによるもの。活きの良いフォホーやフレーヴォ、Ze RamalhoやG.Azevedoのバラードなど充実した内容。

2008年6月20日金曜日

#182 Marines & sua gente


Marines & sua gente / 50 anos de forro
Brasil : Forro
超ヴェテランの芸暦50年を記念して製作された豪華ゲストを迎えての作品。年を感じさせないハリのある声が素晴しい。ゲストの作品のカバーも楽しい。Ademilde Fonsecaの歌唱もあるバイヨン、Meu Caririは良い曲で、本作品のテイクも最高なのである。



Various / Casa do Forro
Brasil : Forro
豪華キャストのデュエットによるCasa do Sambaと同様の企画のライブ盤。Geraldo Azevedo & Ivete Sangaloなど超美味しい組み合わせもあり。Trio Nordestino & zeca Baleiro, Elba Ramalho & Chico Cesarなども良い。

2008年6月18日水曜日

#181 Carmelia Alves


Carmelia Alves / Abraca Jackson do Pandeiro e Gordurinha
Brasil : Forro
フォホーの女王によるJackson do PandeiroとGordurinhaの作品やレパートリーを取り上げた作品。グラマラスな声でややユルめな歌唱法が良い感じ。なかなか土臭い感じもあり。サンフォーナも切れがあって良い。



Jackson do Pandeiro / Como tem Ze na Paraiba
Brasil : Forro
Jackson do Pandeiroのベスト盤。キャッチィーでリズミカルな韻のなフォホー、フレーヴォの連続。サンフォーナの他、結構ヴィオラが活躍する。もちろん本家のChiclete com bananaも収録。3連のパンデイロがホットなのでした。

2008年6月17日火曜日

#180 Ellen de Albuquerque


Ellen de Albuquerque / Bossa nova + drum 'n' bass
Brasil : MPB
ボサノヴァの名曲をDnBで料理した作品。Elisの歌唱などで有名なBaden Powell作品のVou deitar e rolarなど超カッコイイ。Joao DonatoのSambou SambouやJobimのMeditacaoなども良い感じに仕上がっています。あっかるい感じの歌が良い。



Karka Sabah / Drum'n bossa
Brasil : MPB
こちらはややストイックな歌唱で、Chiclete com bananaやEdu LoboのReza、Stevie WonderのYou are the sunshine of my lifeのポルトガル語バージョンなどをDnBで。

2008年6月15日日曜日

#179 Fernanda Porto


Fernanda Porto / Fernanda Porto
Brasil : MPB
アップテンポのシーケンスに硬質でクリアなヴォーカルが流れるように乗っていくスタイリッシュな作品。サンバなスピリットが生きているところも良い。幾何学的なジャケットもお洒落。



Fernanda Porto / Giramundo
Brasil : MPB
さらにロックからレゲエまでミックスした進化形。

2008年6月13日金曜日

#178 Fernanda Abreu


Fernanda Abreu / Da lata
Brasil : Funk
Soul II Soulがサンバなスルドに乗っかるところとか、ストイックなラップとか、サンプリングや効果音のアイデアとか、色々とカッコ良いっす。



Fernanda Abreu / Raio X
Brasil : Funk
こちらもファンキな作品。Aquarela Brasileiraのファンキヴァージョンなんてのもあり。こう言うのも90年代なんですね。時代の流れは速いものです。

#177 Vania Abreu


Vania Abreu / Misteriosa dona esperanca
Brasil : MPB
Daniela Mercuryの妹だけあって、音楽的なセンスはさすがに素晴しい。都会的な雰囲気のするMPBで音楽的な方向性は全く異なるようでいて、やはりかなり共通する雰囲気もある。本作は既に6作目で、十分に独自の音世界を持っている。特に本作はどの曲も軽やかに歌われるお洒落で綺麗な曲が多数収録された充実作。



Vania Abreu / Seioda Bahia
Brasil : MPB
ジャケット写真は家出するところかも。Dominguinhosのアコーディオンが入ったCanto de Areiaなども見事。歌い方などわずかにバイーアっぽい感じもするところも良い。非常に洗練られた上質なMPB作品。リリースは2000年、Velasレーベルから。

2008年6月11日水曜日

#176 Dannielle Gaha


Dannielle Gaha / You don't know me
Brasil : Jazz
オーストラリアのジャズシンガーの2002年の作品。適度な甘さと軽さとしなやかさのある抑制の利いた非常に素晴しいヴォーカリスト。ジャンベの入った1曲目のみ異色で、後の曲は音数や間合い、押さえ目のタッチなど見事で、ヴォーカルとも良くマッチしている。



Dabiela Mercury / Sol da liberdade
Brasil : Axe
寒々としたジャケットとは裏腹にホットな内容のアシェーの進化形。Emilio Estefanプロデュースによる曲が1曲あるが、他の曲も微妙にサルサっぽい感じがするような気がする。ホーンとアコースティックな楽器とエレクトリックの組み合わせが新鮮。クールな4曲目、Angelique Kidjoの参加した西アフリカ風のフレーヴァーの8曲などが特に良い。

2008年6月9日月曜日

#175 Daniela Mercury


Daniela Mercury / O canto da cidade
Brasil : Axe
O canto da cidade, Bandidos da americaなど有名曲を含むセカンド。抜群の上昇感のある歌と、サンバヘギだけではない幅広い音楽的センスが光る充実作。



Daniela Mercury / Musica de rua
Brasil : Axe
サンバヘギ/ファンキ色が強く出た3作目。

2008年6月7日土曜日

#174 Meninos do Pelo


Meninos do Pelo / Meninos do Pelo
Brasil : Axe
Daniela Mercuryのプロデュースによる子供アシェーバンドの作品。Jacquisのチェロを使った1曲目から、チューバをアクセントに使ってCaetanoが歌で参加した2曲目、Chicoが参加した3曲目のTodo menino e um reiと充実した楽曲が連続する。他にもElba Ramalhoが参加した曲などもあり。Danielaの音楽的なセンスの良さが光る。



Various / Forro pres criancas
Brasil : Forro
Ze Renatoの製作による子供向けフォホー集。子供コーラスをバックに、有名ミュージシャンが歌うハッピーな作品。Maria Ritaが歌うSina de cigarra, Ze Renatoが歌うCantiga do sapato, Elbaが歌うForro em campina, Roberta Saが歌うTum tum tum, Zelia Duncanが歌うChiclete com bananaとJackson Pandeiroの作品やレパートリーがとってもお洒落。

2008年6月5日木曜日

#173 Timbalada


Timbalada / Timbalada
Brasil : Axe
Carlinhos Brownプロデュースによる1993年作品。フレッシュな感覚と計算されたポップセンスが絶妙にブレンドされた魅力的な楽曲が満載。



Sergio Mendes / Brasileiro
Brasil : Axe
バツカーダの定番ピックアップFanfarraで始まるSergio Mendesの1992年作のアシェーポップ作品。Carlinhos Brownの作品を大幅にフィーチャーし、Ivan LinsやGuinga, Hermetoまでを組み合わせた大胆な選曲をしながら、超絶ポップに仕上げるあたりは流石のセンス。

2008年6月4日水曜日

#172 Netinho


Netinho / Nada vai nos separar
Brasil : Axe
歌い方にどこかCaetanoっぽいところがあるNetinhoの1994年の作品。カリビアンなポップチューンの連発。



Axe Cae / Jovens Baianos cantam Caetano
Brasil : Axe
NetinhoよるCaetano集。Netinho本人の他、Eva, Gera Samba, Olodum, Asa de Aguia, Mel, Marcia Freia, Netinho Cheiro de Amor, Arakeru, Timbaladaと当時隆盛を極めたBahiaのトップアーチストが集結している。Olodumのヘギ風のSampaなど、各々の個性が発揮されたバラエティ豊かな演奏が楽しめる快作。

2008年6月3日火曜日

#171 Chabuca Granda


Chabuca Grande / Cada cancion can su razon
Peru : Folk
Fina Estampaの作者でペルーの大歌手Chabuca Grandesの、そのFina Estampaを含む作品。ほとんどの曲がギターラ、カホン、コロのみのシンプルバックに少し抑え目な歌だけでも非常にドラマチックに聴こえる。スペイン風であったりキューバ風であったりブラジルっぽかたり、かなりアフロっぽかったりする豊穣な音楽。



Felix Casaverde / Somos Adu
Peru : Folk
ギターラとヴォーカルを担当するペルーのミュージシャンの作品。上述の作品ではないがChabuca Grandesの他の作品に参加している。リズムやコロはよりアフロ的というかキューバ的で、ギターラやベースは西アフリカ的でもある。独自性のある非常に洗練された音楽。

2008年6月2日月曜日

#170 Caetano Veloso


Caetano Veloso / Fina estampa
Brasil : MPB
ブラジル以外のラテンアメリカの歌のスペイン語曲のカバー集。Dona Canoから聴き覚えたラテンアメリカの歌が基になっていると言うことを聴いたこともある。Caetanoの美意識が良く現れた作品。



Caetano Celoso / Totalmente demais
Brasil : MPB
ヴィオラン弾き語りによるライブ盤。自作曲は少なめでカバーが主体。Noel RosaやWilson BatistaなどリオのサンバやCarlos Gardelまで、好きで歌っている感じが良い。

2008年6月1日日曜日

#169 Maria Bethania


Baria Bethania / Ciclo
Brasil : MPB
Caetanoをはじめとするバイーアの作曲家の作品を中心に構成された神秘的な雰囲気に統一された名作。



Maria Bethania / A forca que nunca seca
Brasil : MPB
大半の曲のアレンジとヴィオランをJaime & NairのJaime Alemが担当した作品。Bethaniaの声にヴィオアンとストリングスを中心としたオーガニックなサウンドが良くマッチしている。1曲目のTrenzinho caipiraや終盤のRomariaなど内陸的な雰囲気もある。