2008年5月31日土曜日

#168 Gal Costa


Gal Costa / Cal canta Caymmi
Brasil : MPB
Galのヴェルベットヴォイスが映える名作。Festa de ruam Rainha do marなど特に良い。Pescariaなど素朴な曲もトロピカリズモっぽいサイケな感じで良い感じ。ジャズスタンダードのCrazyに似たところがあるジャズボッサ風のSo loucoという曲もCaymmi作品としては不思議だが非常に良かったりする。



Gal Costa / Mina d'agua do meu canto
Brasil : MPB
Jaques Morelenbaum製作によるChico Buargue, Caetano Veloso作品集。Chico作品はサンバが中心で超有名曲が絶妙のアレンジでカバーされている。A Ritaもフレッシュな感じで良い。Caetano作品はカバーによって新しい発見があるものが多いが、Ciume, Lidezaなど素晴しいカバーとなっている。このCDの選曲が困難であったことがライナーに記されているがGalのCDから2枚選ぶのも結構迷ってしまいました。

2008年5月30日金曜日

#167 Nana Caymmi


Nana Caymmi / Nana Caymmi
Brasil : MPB
1976年録音の作品。ヴィオラン/ギターにToninho Horta, Nelson Angelo、フルートにDanilo Caymmi, ピアノにTenorio Jr., Ivan Linsらを配したミナス色が漂う作品。ToninhoのBeijo Partidoなどハスキーな独特の声が良い感じ。



Nana Caymmi / A noite do meu bem
Brasil : MPB
Dolores Duran作品集。名盤と言われるNunca maisにもJobimとの共作曲Por causa de voceとZe Kettiとの共作曲Diz que fui por aiが収録されていたのでDolores Duranへの思い入れが伺える。そういった理由からか良質な作品となっている。Por cause de voceはJobimとの共演で本作にも再録されている。Dori CaymmiやCristovao Bastosによる、ストリングスも加えた流麗なアレンジも美しい。

2008年5月29日木曜日

#166 Dorival Caymmi


Dorival Caymmi / Caymmi e seu violao
Dorival Caymmi / Eu nao tenho onde morar
Brasil : MPB
1959年と1961年の作品。バイーアの海や風のイメージがフラッシュバックする。ヴィオランと歌を中心としたプリミティブな魅力に溢れる作品。



Various / Dorival
Brasil : MPB
Daniela Mercury, Caetano, Adriana Calcanhoto, Djavan, Tom Jobim, Elba Ramalho, Maria Bethania, Danilo e Simone Caymmi, Gal Costa, Gilberto Gil, Rita Leeと言う顔ぶれによるトリビュート作品。Daniel Mercuryの抜群のセンスの滑らかな歌唱、Adriana CalcanhotoのMarina, Elba RamalhoのO dengo que nega tem, GalのDoraなど選曲の妙など、魅力的なカバーが満載。GaetanoやGilによるカバーも良い。

2008年5月27日火曜日

#165 Carmen Miranda


Carmen Miranda & Aurora Miranda / Carmen Miranda & Aurora Miranda
Brasil : Samba
Carmen Mirandaとその妹の歌唱のコンパイレーション。Ary Barroso, Custodio Mesquita, Assis Valenteなど代表する作家の作品をSylvio Caldasなどのデュエットを含む。バンドの演奏も上質。Dorival CaymmiとのデュエットによるO que e que a baiana temはかなりハマっている。



Carmen Miranda / Carmen Miranda
Brasil : Samba
RCA音源を集めた日本編集版。ボルカやマルシャ、サンバなどブラジル音楽の粋が詰まった曲が並ぶ。当時の作家陣のセンスも、アレンジのセンスも、バンドの演奏のダイナミズムも素晴しい。歌唱も演技力たっぷりで楽しい。Mario ReisとのデュエットによるAlo Aloなど特に素晴しい。

#164 Ademilde Fonseca


Ademilde Fonseca / A rainha do choro
Brasil : Choro
ショーロの女王の録音集。Waldir Azevedoの有名曲などをオペラ歌手ばりのゴージャスな歌唱で聴かせる。バンドの演奏も同様に極めてゴージャス。Doce melodiaなど全ての楽曲が良いが、DelicadoやMeu Caririなどバイヨン風の曲調も良い。



Waldir Azevedo / Enciclopedia musical Brasileira
Brasil : Choro
カヴァキーニョの歴史的な名曲の作曲者で演奏者のベスト盤。後半のPaulinho, Rafael, Copinha, Isaias, Ademilde Fonsecaなどとのライブ音源も楽しめる。

2008年5月26日月曜日

#162 Chico Chagas


Chico Chagas / ... e por falar em acordeon
Brasil : Jazz, Choro
ショーロ, MPBm フォホー, ビートルズなど広範囲な題材を自身のアレンジの他、Leandro Braga, Carlos Malta, Joao Lyraなどのアレンジでジャジーに聴かせる。全編が非常に軽快。



Toninho Ferragutti / Nem sol nem lua
Brasil : MPB
以前にも掲載したToninho Ferraguttiの作品で、本作はBiscoito Finoからのリリース。ストリングスとの共演による、前出の投稿の作品とは雰囲気を異にして映画音楽風だったりする。曲はフォホー風やタンゴ風など多彩で、モノクロームな雰囲気の美しいアレンジの演奏が楽しめる。

2008年5月24日土曜日

#162 Gabriel Grossi


Gabriel Grossi / Arapuca
Brasil : Forro
ブラジルのガイタ(ハーモニカ)奏者のリーダー作で、自作曲の他、Toninho Horta, Toninho Ferragutti, Gismonti, Pascoalなどの作品をフォホーをベースとしたコンテンポラリーな演奏が聴ける。ハーモニカの音色をはじめとし爽快感がありとても気持ちの良い作品。



Marco Pereira e Gabriel Grossi / Afinidade
Brasil : MPB
Marco Pereiraとのデュオ作品。MPB、サンバ、ショーロなどを軽やかに聴かせる。ブラジル音楽への愛情が感じられる優しい雰囲気が良い。1曲目のZe do Norte作のMulher Rendeiraはミナスっぽい演奏で新しい発見であったりもする。

2008年5月23日金曜日

#161 Mike Marshall


Mike Marshall & Chiris Thile / Into the cauldron
US : Bluegrass
2人のマンドリン奏者による超絶デュオ作品。自作曲の他、GarotoのDesvairada, BachのGoldberg, Charlie Parkerからトラッドまで何でもあり。



Mike Marshall & Hamilton de Holanda / New words, nova palavras
US, Brasil : Choro, Bluegrass
ブラジル音楽に造詣の深いメンドリン奏者のMike Marshallが、ブラジルを代表するバンドリン奏者との超絶デュオ作品。マンドセロとアイリッシブズーキによるBrajeiro、アイリッシュトラッドのBlackberry BlossomとApanhei-te cavaquinhoのメドレーなどのスペシャル企画もり。ライブ映像を納めたDVD付。

2008年5月22日木曜日

#160 Hamilton de Holanda


Hamilton de Hollanda / 01 bytes 10 cordas
Brasil : Choro
10弦バンドリン奏者のソロ演奏によるリオでのライブ盤。バンドリンでソロが成立するのはベース音を使った独自の奏法故。ルックス的に格闘っぽいが早弾きだけではなく緩奏部分も良く。ラストのPiazzollaのAdios noninoはガイタ奏者のGabriel Grossiが客演。



Hamilton de Holanda / Samba do aviao
Brasil : Choro
イタリア、ミラノでのソロ演奏によるライブ盤。Cinema Paradisoからと始まるところもお洒落。終盤3曲はアコーディオンのRichard Gallianoが客演。

2008年5月21日水曜日

#159 Armandinho


Epoca de Ouro e Armandinho / O melhor do chorinho ao vivo
Brasil : Choro
Cabuloso, Aguenta seu Fulgencio, AssanhadoなどJacobのアップテンポ曲が続くあたりの期待通りの選曲で、Epoca de Ouroをバックにしても個性を出し切っているところがArmandinhoのカッコ良さ。あまり聴くとフレージングがうつりそうで怖い気もする。フレーヴォやポルカの演奏も良い。全体的にさほど走っていないのが良い。



Rafael Rabello & Armandinho / Em concerto
Brasil : Choro
デュオによるライブ録音。Rafaelのアルハンブラとかもあり、Vale todoの国なので格闘技的ショーロの様相もあり。

2008年5月20日火曜日

#158 Orchestra de Cordas Dedilhadas de Pernambuco


Orchestra de Cordas Dedilhadas de Pernambuco / Orchestra de Cordas Dedilhadas de Pernambuco
Brasil : Frevo
Enrique Annes, Joao Lyraらによる弦楽器オーケストラの作品。勢いのあるフォホー、フレーヴォの連発。熱い演奏が展開される。



Various / Capiba
Brasil : Frevo
フレーヴォの王様の作品集。Orchestra de Cordas Dedilhadas de Pernambucoの演奏を中心に何人かのヴォーカリストが参加。マルシャっぽいフレーヴォが心地良い。意外とカンサォンっぽい曲も良い。

2008年5月19日月曜日

#157 Jacare


Jacare / Choro frevado
Brasil : Choro
ヘシーフェのカヴァキーニョ奏者の自作自演集。Mauricio Carrilho, Enrique Annes, Joao Lyraらのサポートによる。カヴァキーニョの音色が水辺の涼しさを感じさせる様。また、非常に良く歌う演奏でもある。



Abracando Jacare / Um abraco no Jacare
Brasil : Choro
Teresa CristinaのGrupo Sementeのカヴァキーニョ奏者などで構成されるショーログループで、リオのラパ地区あたりで活動していたグループらしい。長身のバンドリン奏者の作品をはじめ多くの自作曲とJacob, Luperceなどの作品が数曲収められている。演奏レベルも高く、かと言って変に難しくなることなくシンプルかつカジュアルな演奏がとても良い。

2008年5月17日土曜日

#156 Henrique Annes


Henrique Annes / Violao pernambucano
Brasil : Choro
ヘシーフェの名ヴィオロニスタのソロ演奏を中心とした自作曲集。ヴァルサなどもスローな曲が多く、実に味わい深い歌心溢れる作品である。ヴィオランの音色も素朴だが非常に暖か味がある。数曲あるレジオナウはMauricio Carrilho, Luciana Rabello, Joel Nascimento, Altamiro Carrilho, Paulo Sergio Santos, Jorginhoによるもの。名作。



Henrique Annes & Oficina de Cordas de Pernambuco / Henrique Annes & Oficina de Cordas de Pernambuco
Brasil : Choro
バンドリン、バンドーラ、ヴィオラ、カヴァッコ、ヴィオラン、ベース、パンデイロという編成によるショーロ集。レシーフェらしく演目中フレーヴォが多く含まれる。鉄弦の響きが涼しげな感じ。

#155 Sabastiao Tapajos


Sebastiao Tapajos / Brasil - El arte de laguitarra
Brasil : MPB
アルゼンチン録音の作品。ジャス寄りのドラムスやベースが入った曲とショーロ風のソロなど何でもありの一人異種格闘技な感じ。



Mauricio Einhorn, Sebastiao Tapajos, Gilson Peranzzetta, Altamiro Carrilho / Encontro de solistas
Brasil : MPB
個性の強いソリスタの異種格闘的作品。中でAltamiro以外はジャズ寄りなので一人浮くかとこともなくフレーヴォ風の曲などの存在感はさすが。定番曲の合間に入る各々の自作曲も良い。

2008年5月15日木曜日

#154 Turibio Santos


Turibio Santos / Interpreta Agustin Barrios
Brasil, Paraguay : Classic
ギターソロによるパラグアイの作曲家で多くの著名なギター作品を遺したAugstin Barriosの作品集。南米的な空気感が微妙にブレンドされた古き良きヨーロッパ的な雰囲気が良い。



Turibio Santos e o conjunto Choros do Brasil / Valsas e Choros
Brasil : Choro
こちらはショーロ作品集。ショーロ編成の伴奏が入った曲も含む。一曲目のDelermando Reisから非常に良い。Paulinho, Nazareth Villa-Lobos, Joao Pernambucoなど選曲も良く、クラシックに若干掛かった感じながら全体的な雰囲気はショーロ的にはこう言うのも良いなあという感じのする作品。

#153 Quarteto Maogani


Maogani / Quarteto de viloloes
Brasil : Choro
4人のヴィオロニスタによるグループの作品。冒頭のCesar Camargo Marianoの名曲Samambaiaの軽快な演奏で一気に引き込まれる。ギター大国ブラジルの実力が十二分に発揮された上昇力と疾走感のある演奏と共に、ブラジル音楽のヴァリエーションの広大さが発揮された見事な選曲も光る。



Maogani / Agua de beber - Jobim e suas fontes
Brasil : Choro
Biscoito FinoレーベルからのJobim作品を中心として作品。ヴィオランのバチーダがベースにしたボップな演奏も良いが、複数の旋律が複雑に絡み合う曲はとにかく凄い。研ぎ澄まされた美しさがある。

2008年5月13日火曜日

#152 Regional Carioca


Regional Carioca / Regional Carioca
Brasil : Choro
JacobのレパートリーCadenciaからはじまる、その作者であるJoventino Macielの作品集というAcariレーベルならではのマニアックな若手のショーログループの作品。Santa MorenaなどJacobの作品と似た曲があるのが面白い。演奏は、装飾音が控えめの端正なバンドリンとクラリネットの演奏が清々しい感じで良い。カバッコはLuciana Rabelloの娘Ana Rabello。



Tira Poeira / Tira Poeira
Brasil : Choro, Samba
ヴィオランのCaio Marcioら、若手のショーログループ。Teresa Cristinaなどゲストヴォーカルを迎えてのサンバもあり。MaoganiのPaulo Aragaoのプロデュース。アレンジも演奏テクニックも凄いがそこまで難しくする必要があるのかと言う感じもする。Ve se gostasの出だしのカントリーっぽいアレンジは面白いかも。パゴージっぽいパンデイロが妙な雰囲気だったりする。最後の曲はCadencia。

2008年5月12日月曜日

#151 Caio Marcio


Caio Marcio / Caio Marcio
Brasil : Choro
Tira Poeiraのヴィオラン奏者のソロ作。全曲自作曲でGuingaばりのエキセントリックな楽曲に加え、高速フレーズが特徴。Paulo Sergio Santos, Eduardo Nevesなど管が入った曲は比較的聴きやすい。



Guinga / Suite Leopoldina
Brasil : Choro
Guingaの1999年のVelasレーベルでの作品。エキセントリックな楽曲であっても、演奏がマイルドで艶があるので非常に聴きやすい。ピアノにGilson PeranzzettaとLeandro Braga、管にZe Nogueira, Paulo Sergio Santos, Eduardo Neves, Carlos Maltaら、ヴォーカルにChico Buarque, Ney Lopes, Alceu Valenca, Ivan Lins, Ed Motta, Lenine、パーカッションにArmando Marcal, Suzanoら、さらにToots Thielmansと超豪華なゲスト陣を配し、一種映画音楽のような構成感を持った作品。

2008年5月10日土曜日

#150 Lembranca


Lembranca / Lembranca
Japan : Choro
ヴァイオリンの江藤さん、ヴィオランの稲葉さん、パンデイロの長岡さんのショーロ作品。自作曲のみで、どの曲も情景描写に優れた楽曲ばかり。中でも稲葉さん作の「ミシン」は可愛くて新鮮なとても良い曲です。



Lembranca / Barca
Japan : Choro
クラリネットの黒川さんなどゲストが入った曲が数曲、楽曲もヴァルサやマシーシなどショーロ以外の曲が多かったりして幅のある作品。中では江藤さんの「散歩」がお気に入りです。

2008年5月8日木曜日

#149 Marcus Viana


Sagrado / Farol da liberdade
Brasil : Progressive
膨大な数の作品をリリースしているヴァイオリニストのMarcus Viana率いるプログレバンドの作品。アップテンポの曲の疾走感、大仰なまでの高揚感など一級品のプログレ。微妙なミナスっぽさもあったりしてこのあたりの際どさも醍醐味だったりする。



Trindade / Trindade
Brasil : Progressive
こちらは女性ヴォーカルが入った作品で、音楽的にはClube da esquina系のTavinho Mouraとの共同制作になっているのでミナス色が若干(といっても微妙に)強い作品。ドラマチックさを控えめにフォーク色が強い。プログレとしては聴くだけでなくミナス系の音楽として聴いても良い曲もあり。Tavinho Mouraの代表作Cruzadaは完全なプログレヴァージョンと言うかQueenとかのドラマチックな展開で、エレキヴァイオリンが舞い上がったりしてかなり凄いです。

2008年5月7日水曜日

#148 Nicolas Krassik


Nicolas Krassik / Cacua
Brasil : MPB
ヴァイオリン奏者のソロアルバム。7弦、パーカッション、ドラムのコンボをベースにした演奏で、アコーディオンのChico Chagas, サックスのEduardo Nevesなどのソロが加わる。最近流行のジャズっぽい解釈のショーロのような感じ。で、そう言った感じが上手い具合にハマった作品。



Nicolas Krassik / Na Lapa
Brasil : Choro
こちらが最初の作品。Eduardo Neves, Hamilton de Holanda, Samuel DeOliveira, Joao Bosco, Chico Chagas, Ze da Velha & Silverio Pontes, Yamandu, Carlos Malta, Beth, Enrique Cazes, Daniela Slielman, Gabriel Grossiと豪華ゲストと凝ったアレンジのショーロ、サンバの演奏が楽しめる作品。

2008年5月6日火曜日

#147 Yamandu Costa


Yamandu Costa / Lida
Brasil : Choro
今最も活躍している7弦ギター奏者がバイオリンのNicolas KrassikとコントラバスのGuto Wrttiと製作した作品。Yamanduは演奏者として有名であるが、この作品に収録されている多数の自作曲はどれも情感があったりウィットがあったりして良い。ガロートっぽいところとか地方音楽の要素を取り入れたりとかブラジル音楽全般を吸収したような音楽性の広さも伺える。ヴァイオリンとの相性も非常に良い。何枚か持っているYamanduの作品の中では一番好きな作品。



Yamandu / Yamandu
Brasil : Choro
シャープ賞受賞を受けてMauricio、Toninho Carrasqueiraなどのサポートを得て製作されたファーストアルバム。出身地のブラジル南部にちなんだChamameとかGauchoなどをテーマにした曲が数曲。1曲目のBrejeiroの野性的演奏の印象が強いのだが、実は優しい曲が多い。

2008年5月4日日曜日

#146 Joan Rabello


Joao Rabello / Roendo as unhas
Brasil : choro
Paulinhoのドキュメンタリー映画でRosinha de essa meninaを祖父Cesar Faria, 父Paulinhoと共に演奏していたJaoa Rabelloのソロ作。ヴィオランのソロ演奏が中心の作品。タイトル曲はPaulinhoの作品でPalinhoのヴィオランとのデュオ、Paulinhoとの共作品によるSarau para CedarはPaulinhoのカヴァッコとのデュオ。全般的に緊張感のある演奏が多い中、後者の曲はセンチメンタルな佳作。Paulinhoの名曲Inesquecivelのヴィオランソロなども良い。



Paulinho da Viola / Memorias 2 - chorando
Brasil : choro
Paulinho自身による唯一のショーロ作品。ピアノのCristovao Bastos、フルートのCopinhaなど馴染みのメンバーによる滑らかで滋味溢れる演奏が堪能できる名作。Pixinguinhaの定番曲も良いが、RomanceandoやBeliscando、ラストのInesquecivelなど自作曲も光る。タイトル曲はAry Barrosoの名曲。

2008年5月3日土曜日

#145 Galo Preto


Galo Preto / 30 anos
Brasil : Choro
老舗ショーロバンドの30周年記念アルバム。2005年作。円熟した優しくまろやかな演奏はさすが。有名曲は無いがショーロの良さが凝縮されていて入門者向けにも最適。



Galo Preto / So Paulinho da Viola
Brasil : Choro
1994年作のPaulinho作品集。Insquecivelなどのセンチメントも最高だし、Todo se transformouなどの歌ものインストヴァージョンも良い。ラストがNa linha do mar(Galo cantou...)なのもオシャレ。

2008年5月1日木曜日

#144 Marcia Taborda


Marcia Taborda / Choro de Paulinho da Viola
Brasil : Choro
Acariレーベルからの女性ヴィオロニスタのPaulinho作品集。ソロだけでなくアコーディオンなども含めたサポートの入った曲もあり飽きのこない内容になっている。演奏は柔らかくまろやかで中々良い。有名曲でない作品が多数聴けるのも良い。



No em Pingo D'Agua / Interpreta Paulinho da Viola
Brasil : Choro
こちらもPaulinho集。No em Pingo D'Aguaの作品中もっともショーロっぽい作品。センスの良いアレンジもさることながらユニゾンの美しさが際立つ。Epoca de Ouroの名カヴァキーニョ奏者/コンポーザを題材にしたと思われるLembranca de Jonasが良い。