I started to post this blog to organize my CD shelf and find again CDs sleeping.
2008年1月31日木曜日
#072 Elizeth Cardoso
Elizeth Cardoso / Ao vivo teatro Joao Caetano
Brasil : MPB, Choro
Epoca de OuroとZimbo Trioとの共演によるライブ。ブラジル音楽の粋を集めた作品。2CDながらあらゆる部分がハイライトのような充実した内容。特にと言えば、ディスク1ラストのJamaisからディスク2のBarracao, Feitio de Oracao, Feitico da Vilaあたりの盛り上がりは凄い。特にJacobのBarracaoの演奏は伝説と言われる名演。他にもMurmurando, Chega de saudadeなどのJacobのソロも素晴しい。Mundo melhor, Carolinaなど歌の持つ存在感と包容力は圧倒的。
Elizethe Cardoso / Uma rosa para Pxinguinha
Brasil : Choro
こちらもライブ盤。Radames GnattaliとCamerata Cariocaの演奏とブラジルの母性Elizethの歌唱によるブラジル音楽の父Pixinguinha曲集。Joel Nascimentoのバンドリンを筆頭にCamerataの伝統的なショーロ演奏も、Elizethの威風堂々とした歌唱も最高の水準にある。
2008年1月30日水曜日
#071 Cyro Monteiro
Elizeth e Cyro / A bossa eterna
Brasil : Samba
Elizethe CardosoとCyro Monteiroによるデュエットアルバム。ゆったりとしたバランサに乗って絶妙の掛け合い、ハーモニーが心地良い。アコーディオン、オルガンを使ったコンジュントの演奏もお洒落。
Isaurinha Garcia & Noite Ilustrada / Papo furado
Brasil : Samba
Elis & Jair Rodoriguesに匹敵するノリのデュエットものの快作。歌のレベルも相当のものだしジャズボッサ風のバンドの演奏も絶品。クラリネットやトランペットも良い。
2008年1月29日火曜日
#070 Roberto Silva
Roberto Silva / Descendo o morro vol.1 & 2
Brasil : Samba
フルート、トロンボーンのオブリを伴ったショーロベースの極上の演奏に乗ってサンバカンサォン風に滑らかなに歌われるWilson Batista, Geraldo Pereira, Ze Ketti, Dungaらのサンバ名曲集。CopacabanaレーベルによるElizethe作品同様の気品に溢れた作品。ラストのAltamiro Carrilho作のミディアムテンポのサンバも最高。
Bezera da Silva / Grandes de sucessos
Brasil : Samba
こちらはモーホっぽい枯れた味わいがありつつもバネの利いた歌による快調な自作サンバ集。7弦はDino、ヴィオラとカバッコにZe Menezesがクレジットされている。
2008年1月28日月曜日
#069 Jamelao
Jamelao / Cuidado moco
Brasil : Samba, MPB
Mangueiraの絶対的プジャドールにして何故かサンバカンサォン歌い。最初にサンバを期待してCDを買うと失敗した気分になる。何年かしてから聴きなおしてみるこれはこれで良いかという気になる。このCDは比較的サンバっぽいし、エンヘードっぽい曲はMangueiraっぽくて良い。
Jamelao / Romantico demais
Brasil : Samba, MPB
1曲目にExaltacao a Mangueiraが入っているが、あとは延々とサンバカンサォンというかラテンのボレロ歌いでもここまで凄い歌い手は中々いないと感心するような堂々とした歌いぶり。
2008年1月27日日曜日
#068 Bebel Gilberto
Bebel Gilberto / Tanto Tempo
Brasil : MPB
「夢見るような音楽がここにあります」という日本版のコピーライトどおりのスーパークールな作品。どの曲もエレクトリックとアコースティックの絶妙な。Nina Mirandaという人とのデュエットが新鮮な2曲目のAugust Day Songと、オルガン、ローズ系のエレピとピアノを編み合わせたようなアレンジが秀逸なSo nice(Summer samba)...英語なので...は特に素晴しい。Bebelの歌も漂うようにスムーズかつクール。リミックスが普通にアコースティックなのが変で面白かも。
Bebel Gilberto e Pedrinho Rodrigues / Geraldo Pereira
Brasil : Samba
1983年の録音なのでBebelが17歳くらいの録音。父Joaoが敬愛するサンビスタGeraldo Pereiraの作品をPedrinho Rodriguesという男性歌手とメドレーで歌いまくる。Bebelの声も可愛くて良いし、デュエットのコンビネーションも絶妙。男性歌手の方がカンサォン歌いのような歌い方なのに対して、Bebelはサンバ歌にのようなリズムの切れを聴かせる。
#067 Joao Gilberto
Joao Gilberto / Joao voz e violao
Brasil : Samba
Joaoのヴィオランと歌だけによる限りなくシンプルな作品。つぶやき、ささやくようなJoaoの歌と、素朴な感さえするヴィオランが時に優しく、時にもの悲しく、時にすこし楽しげに語りかけてくるよう。スペクタクルな音楽と対極にある音楽であるが、ここにある情緒的なものは音楽の本質的な素晴しさを体現した人にしか出せないもののように思われる。他に必要なものは何も無い。Caetanoの製作だからこそ実現できたのかもしれない。
Joao Gilberto / The legendary Joao Gilberto
Brasil : Samba
Chega de Saudadeを始めとする初期録音を網羅したアルバム。Joaoが好きだというGeraldo PereiraのBolinha Papelの演唱も収められている。
2008年1月25日金曜日
#066 Chico Buarque de Hollanda
2008年1月24日木曜日
#065 Miucha
2008年1月23日水曜日
#064 Antonio Carlos Jobim
2008年1月22日火曜日
#063 Jair Rodrigues
2008年1月21日月曜日
#062 Elis Regina
2008年1月20日日曜日
#061 Toquinho
2008年1月19日土曜日
#060 Wilma de Oliverira
Wilma de Oliveira / Esquina de SP
Brasil : MPB
青山のPraca Onzeで録音されたライブ盤。Wilmaさんの変わらずに瑞々しい歌が聴ける。Renato TeixeiraのRomariaなど、自然さと情感ある素晴しい演唱歌。直後にMarisa MonteのAmor I Love youが入っていて、選曲もお洒落。Sao Pauloの街角でも青山でも、あたかもライブの場所にいるかのような気分になれる素敵なアルバム。
Wilma / Sabor do Brasil
Brasil : MPB
井上みつるさんらconjunto Roda de Choroの面々に、Choro Clubの笹子さんと秋岡さん、Damiao、Luizinho 7 Cordasが参加した1997年の作品。サンバ、ボサノヴァ、ショーロと幅広い作品。ラストのFala BaixinhoはEvandoroの録音をオーバーダビングしたトリビュートとのこと。Damiaoのクィーカも堪能できる。
2008年1月18日金曜日
#059 Francis Hime
Francis Hime / Album Musical
Brasil : MPB
アレンジェーとしても著名なFrancisが、Chico Buarqueを中心とした自身の共作曲をジャケットに記された多彩なインタープリターによりカバーした作品。少し意外なDaniela Mercuryも良い味を出している。Toquinhoの弾き語りも良い。
Olivia Hime / Manuel Bandeira - Estreila da vida inteira
Brasil : MPB
タイトルにある詩人が作詞した曲を集めた作品。作曲者はGilberto Gil, Francis Hime, Tom Jobim, Milton Nacimento, Wagner Tiso, Moraes Moreira, Dorival Caymmi, Toninho Horta, Joyce, Radames Gnatali, Dori Caymmi, Olivia Himeと多士多彩。Dori Caymmiの全面バックアップで、Oliviaの端正な歌とマッチした美しい作品に仕上げられている。さらに、Tom Jobim, Toninho Horta, Joyceなど当該曲の作曲者が演奏に加わるなどバラエティーに富んだ内容となっている。
2008年1月17日木曜日
#058 Fafa de Belem
Fafa de Belem / Meu Fado
Brasil : Fado
ブラジル人によるものとしては珍しいファドのアルバム。少しブラジル人っぽい感じするところも新鮮だし、特に長調の曲が良い。余談だが、Belemという地名はLisboaの北のトラムで行ける辺りにもあったりする。ファドというと一般に夜のイメージが強いが、ジャッケットのイメージ通り昼の雰囲気が感じられる。
Amalia Rodrigues / Pela primeira vez
Portugal : Fado
Amalia Rodriguesのファーストレコーディングで、Rio de Janeiroで録音されたもの。当時のLisboaでは、歌手がレコードを発売するとレストランに聴きに来てもらえなくなると考えられていて、録音することが許されていなかったためRioでの録音が初めてのものになったと言われているらしい。録音状態は良いとは言えないが、歌の完成度は既に円熟期と遜色ない。ギターラも2本使われており豪華。
2008年1月16日水曜日
#057 Olivia Byington
Olivia Byington / Olivia Byington
Brasil : MPB
2006年製作の自作集。Leandro Bragaによるクリアーなアレンジに、Marco Pereiraをヴィオランに配するなど演奏陣も充実。歌も以前の作品に比べて暖か味を増した感じで、ジャケットの色彩感どおりのカラフルでありながらも穏やかな情緒に溢れた好曲ぞろい。Ate Lisboaと曲とボーナストラックのファド調の曲などがお気に入り。
Olivia Byington / A Dama do Encantado
Brasil : Samba
Noel Rosaの最も重要なインタープリターであるAracy de Almeidaの持ち歌をカバーしたトリビュート盤。クラシカルな歌唱法が全編の雰囲気に絶妙にマッチして気品あふれる好盤。バンドはMauricio, Luciana, Leandro Braga, Pedolinhoなどで格調高い。Com que roupaから始まるメドレーでのCasquinha, Monarco, Jair do CavacoのソロパートもありのVelha guarda da Portelaとの競演は最高。1997年作。
2008年1月15日火曜日
#056 Eliete Negreiros
Eliete Negreiros / Cancao Brasileira a nossa bela alma
Brasil : MPB
Gudinのアルバムにも参加していた歌手のソロ作。ブラジルを代表する作曲家の名曲を、ほぼヴィオランの弾き語りのみの聴かせる非常にシンプルで美しい作品。若干渋めの声ながらクールでありながら情感ある歌いぶりも良い歌を。Gudin作品の出来も良いが、Noel RosaのFeitio de Oracaoは出色の出来。
Various / Songbook Noel
Brasil : MPB
Almir Chediakの製作によるNoel Rosa曲集。演者各々の個性を発揮されているのが楽しい。お気に入りはGal CostaとMarco PereiraによるUltimo desejoと、Maria BethaniaによるPela decima vez。
2008年1月14日月曜日
2008年1月12日土曜日
#054 Eduardo Gudin
Eduardo Gudin, Marcia, Paulo Cesar Pinheiro / Todo o que mais nos uniu
Brasil : Samba
1996年録音のライブで、バンドリン、フルートの入った少しショーロっぽいバンドでGudin/Paulo Cesar Pinheiroの作品が中心に演奏されている。Paulo Cesar Pinheiro絡みだからか、Marciaという歌手もClara Nunes的な芯の強い感じの歌でとても良い。カバッコはLuciana Rabello。
Eduardo Gudin / Balaozinho
Brasil : Samba
自作のショーロ作品なども含む。ファゴットが使われていたりして面白い。メロディ的にはかなり凝った曲多いにもかかわらず、全体的にエコーが効いた一種映画音楽やBGMにもなるような穏やかで安らげる作品。
2008年1月10日木曜日
#051 Patricia
Patricia / Neo classico
Brasil : Samba, Choro
大島守さんというかたの製作による作品。OsvaldinhoのSereno、AdoniranのSamba ItalianoなどSao Pauloのサンバと、PixinguinhaのRosa、GarotoのDuas Contas、Noel RosaのConversa de BotiquimなどRioのショーロやサンバの古典が品良く並ぶ作品。Edmilson CapelupiというSao Pauloのエンヘード集などで見かけるヴィオロニスタによる7弦と6弦の演奏が美しい。Osvaldinhoとの共演もあり。
Osvaldinho da Cuica / Historia do samba Paulista I
Brasil : Samba
OsvaldinhoによるSao Pauloのサンバの歴史を紐解くような作品。
#050 Adoniran Barbosa
Adoniran Barbosa / Adoniran Barbosa
Adoniran Barbosa / Adoniran e Convidados
Brasil : Samba
Sao Pauloのサンバを代表する作曲家の自演集と共演集の2in1。得意を短調サンバ、マルシャなどを超渋のダミ声でイタリア系ならではの巻舌で歌うマランドロな感じが粋。後半の共演集は、Elis, Roberto rebeiro, Carlinhos Vergueiro, Djavan, Nosso Samba, Clara, Gonzaguinha, Clementina de Jesusなど。特にElisのTiro ao alvoroとClaraのIracemaが良い。AdoniranによるIracemaの語り部分の演歌な感じが凄い。
Beth Carvalho / Cana o samba de Sao Paulo
Brasil : Samba
1曲目のIracemaからラストのVai Vaiの応援歌、A luta, Vai VaiまでSao Pauloにまつわる曲を中心に歌ったライブ盤。Bethの歌も力の抜けた歌いぶりも、観客の合唱も最高。Osvaldinho da CuicaらSao Pauloのミュージシャン陣の演奏も美しい。1994年作。
2008年1月9日水曜日
#049 Agenor de Oliveira
Agenor de Oliveira / Bafafa
Brasil : Samba
最近、何枚かのアルバムを発売しているサンビスタの自演集。シンプルな曲に誠実な歌で聴き易い。No em Pingo d'AguaのRogerioのプロデュースで、Mario Seveの管, Ronaldoのバンドリンなどバックも美しい。ラストは、Rogerioらとの共作によるブロコSimpatiaのエンヘード。
Simpatia e Quase Amor / Simpatia 15 Carnavais
Brasil : Samba
Ipanemaのブロコ、Simpatia e Quase Amorのエンヘード集。Monarco, Zeca Pagodinho, Joao Bosco, Beth, Noca da Portela, Luis Carlos da Vila, Moacyr Luz, Elza Soares, Lenine, Martinhoなど、意外な人も含めて豪華な歌い手が揃った力作。中でもZecaの歌はカッコ良すぎ。
2008年1月8日火曜日
#048 Luis Carlos da Vila
Luis Carlos da Vila / Racas Brasil
Brasil : Samba
Velasレーベルからリリースされていた田中勝則氏プロデュース作。Fundo de Quintalに関連のある作曲家のソロ作。パゴージ風でなくショーロベースの正調サンバ。Mauricio, Rafael, Luciana, Marcal, Suzanoなどがクレジットされている。バンドリンは入っているがクレジットはなし。曲は文句なしに良いし、歌も渋く味があってよい。
Beth Carvalho / Beth
Brasil : Samba
Luis Carlos da VilaのNas Veias do Brasilで始まる1986年作。Zeca Pagodinhoとの共演もあり。Fogo de saudadeなど80年代前半のメローメロー路線の名残もありながらも若干原点回帰した佳作。
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